iPhoneでYouTubeの動画を再生したままホーム画面に戻っても、ピクチャーインピクチャー(PiP)の小窓が表示されないことがあります。
以前は使えていたのに突然できなくなった場合や、設定をオンにしているのに小窓が出ない場合は、YouTubeアプリの不具合を疑うかもしれません。
しかし、PiPが使えない原因は不具合だけではありません。iPhoneとYouTubeアプリの設定、再生する動画の種類、アプリの一時的な動作不良など、いくつかの原因が考えられます。
2026年にはYouTubeのPiP機能が無料ユーザーにも拡大され、以前とは利用条件が変わりました。
この記事では、2026年10月時点のYouTube公式情報をもとに、iPhoneでPiPができない原因、設定方法、無料ユーザーとPremium会員の違い、実際に報告された不具合と対処法を整理します。
YouTubeでピクチャーインピクチャーができない原因と対処法
ピクチャーインピクチャーは、YouTubeの動画を小さなウィンドウに表示し、ほかのアプリを操作しながら視聴できる機能です。
通常は、対応する動画を再生した状態でiPhoneのホーム画面へ戻ると、小窓が表示されます。
小窓が出ない場合は、まず症状に合ったポイントを確認しましょう。
| 症状 | 確認するポイント |
|---|---|
| 小窓がまったく出ない | iPhone・YouTubeのPiP設定 |
| 特定の動画だけ使えない | 音楽コンテンツなどの利用条件 |
| 昨日まで使えていたのに突然できない | アプリの再起動・更新状況 |
| 音だけ流れて小窓が出ない | バックグラウンド再生・小窓の表示状態 |
| 小窓は出るが途中で止まる | 他アプリや通信環境の影響 |
最初に試したいのは、音楽以外の通常動画を再生したままホーム画面へ戻る操作です。
それでも小窓が表示されない場合は、iPhoneとYouTubeアプリの設定から順番に確認してください。
iPhoneとYouTubeアプリのPiP設定を確認する方法
iPhoneでPiPが起動しない場合は、iPhone本体とYouTubeアプリの両方でピクチャーインピクチャーが有効になっているかを確認します。
YouTube公式ヘルプでは、iPhoneでPiPを使用する条件としてiOS 15.0以降が案内されています。
① iPhone本体の設定
1. iPhoneの「設定」アプリを開く
2. 「一般」を選択する
3. 「ピクチャインピクチャ」を開く
4. 「ピクチャインピクチャを自動的に開始」をオンにする
② YouTubeアプリの設定
1. YouTubeアプリを開く
2. プロフィール画面から「設定」を開く
3. 「再生」を選択する
4. 「ピクチャーインピクチャー」をオンにする
設定を確認したら、YouTubeで音楽以外の動画を再生し、ホーム画面へ戻って小窓が表示されるか試してみてください。
なお、アプリのバージョンによって設定画面の名称や配置が異なる場合があります。最新の手順はYouTube公式ヘルプで確認できます。
設定をオンにしても小窓が出ないときの操作
PiPの設定が正しくても、YouTubeアプリからホーム画面へ戻る操作によっては小窓が起動しない場合があります。
YouTube公式ヘルプでは、動画を再生している状態でアプリを離れることがPiPの基本的な使い方として案内されています。
例えば、動画を一時停止した状態でホーム画面へ戻ると、PiPが起動しない場合があります。
また、ホーム画面に戻る操作と、アプリスイッチャーからYouTubeを強制終了する操作は異なります。
PiPを使うときは、動画を再生した状態のままホーム画面へ戻してください。
それでも小窓が出ない場合は、次に説明する動画の利用条件やアプリの動作を確認する必要があります。
無料でも使える?Premium会員との違いと動画の利用条件
2022年当時、YouTubeのPiPはPremium会員向けの機能として紹介されることが多くありました。しかし、2026年に利用条件が大きく変わっています。
YouTubeは2026年4月29日、米国外の無料ユーザーにも音楽以外の通常動画でPiPを提供すると発表しました。さらに6月4日には、音楽以外のShortsにも対象を拡大しています。
現在はYouTube Premiumに加入していなくても、対象となる動画でPiPを利用できます。
| 動画の種類 | 無料ユーザー | Premium会員 |
|---|---|---|
| 音楽以外の通常動画 | 利用可能 | 利用可能 |
| 音楽以外のShorts | 利用可能 | 利用可能 |
| 公式ミュージックビデオなどの音楽コンテンツ | 対象外 | 利用可能 |
※2026年10月12日時点のYouTube公式案内に基づく整理です。対応する端末やアプリの設定などの条件があります。
特に注意したいのが、公式ミュージックビデオ、アートトラック、子ども向けの音楽、ユーザーによるカバー曲などの音楽コンテンツです。
これらの動画は、引き続きPremium会員向けのPiP機能とされています。
そのため、通常動画では小窓が出るのに音楽動画では使えない場合は、不具合ではなく利用条件による違いの可能性があります。
なお、YouTubeにはPremiumのほかにPremium Liteというプランもあります。Premium Liteでも対象となる音楽以外の動画でPiPを利用できますが、音楽コンテンツのPiPはPremium会員向けです。
利用条件の詳細はYouTube公式の2026年4月・6月の発表で確認できます。
突然PiPができなくなったときに試したい対処法
昨日まで使えていたのに突然小窓が出なくなった場合は、YouTubeアプリの一時的な動作不良が関係している可能性があります。
設定や動画の利用条件に問題が見当たらない場合は、次の操作を順番に試してみてください。
- YouTubeアプリを完全に終了する:アプリスイッチャーからYouTubeを終了します。
- YouTubeを再度開く:音楽以外の通常動画を再生し、PiPが起動するか確認します。
- iPhoneを再起動する:アプリの再起動だけで改善しない場合に試します。
- YouTubeのアップデートを確認する:App Storeで更新が提供されていないか確認します。
- iOSの更新状況を確認する:「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開きます。
Appleも、アプリが正常に動作しない場合の基本的な対処法として、アプリの再起動、端末の再起動、アップデートなどを案内しています。
それでも改善しない場合はアプリの再インストールも選択肢になりますが、削除すると端末内に保存されているデータが失われる可能性があります。
特にオフライン保存動画などがある場合は、削除前に影響を確認してください。
2026年7月のPiPが起動しない不具合は修正された?
2026年7月には、主にiPhoneなどのiOS版YouTubeアプリで、動画の再生中にホーム画面へ戻ってもPiPが起動しない問題が報告されました。
YouTubeは7月17日に問題を把握していることを公表し、7月20日には修正を発表しています。
修正を反映させるため、YouTubeアプリを一度完全に終了し、再び起動するよう案内しました。
詳しくはYouTube公式コミュニティの不具合修正報告で確認できます。
ただし、今回の発表は2026年7月に確認された不具合についてのものです。2026年10月現在も同じ不具合が全体的に継続しているという公式発表は確認できていません。
PiPが突然使えなくなった場合は、まず設定や動画の利用条件を確認し、改善しなければアプリの再起動や更新を試してください。
音だけ流れるのに小窓が出ない場合は?
YouTubeの映像が表示されず音声だけが続いている場合は、PiPではなくバックグラウンド再生になっている可能性があります。
PiPは動画を小窓で表示する機能ですが、バックグラウンド再生は、別のアプリを使用しているときや画面をオフにしたときにも再生を続けられる機能です。
2026年3月にはPremium Liteでも対象動画のバックグラウンド再生に対応することが発表されました。ただし、音楽コンテンツやShortsなどには利用条件による制限があります。
また、iPhoneのPiPでは、小窓を画面の左右の端へ移動して一時的に隠すことができます。
音声は流れているのに映像が見えない場合は、画面の端に小窓が隠れていないか確認してみてください。
このように、小窓が起動しない場合と、起動した小窓が見えなくなった場合では、原因が異なることがあります。
AndroidでPiPができない場合も設定を確認する
AndroidスマートフォンでもPiPが使えない場合は、端末側でYouTubeのピクチャーインピクチャーが許可されているか確認してください。
YouTube公式ヘルプでは、Androidの「設定」→「アプリ」→「YouTube」から、ピクチャーインピクチャーの許可を確認するよう案内しています。
さらに、YouTubeアプリ内の「設定」→「再生」でPiPがオンになっているか確認します。機種によって設定画面の名称や配置が異なる場合があります。
詳しくはYouTube公式ヘルプのAndroid向け設定方法をご覧ください。
2022年に「新機能を試す」とPiPが使えなくなった問題
この記事はもともと、2022年6月ごろに発生したYouTubeのPiPに関する問題をきっかけに作成したものです。
当時の使用環境では、YouTube Premiumの「新機能を試してみる」という項目を操作した後、PiPが使えなくなったという体験がありました。
そのため以前の記事では、新機能の有効化とPiPの不具合の関係を中心に説明していました。
ただし、当時の新機能が直接の原因だったのか、別の不具合が重なっていたのかについて、現在確認できる公式情報だけでは断定できません。
2026年現在はPiPの利用条件も変わっているため、当時の「新機能を試さない方がよい」という説明を現在の一般的な対処法として扱うことは適切ではありません。
過去の症状を記録として残しつつ、現在PiPが使えない場合は最新の設定とアプリの状態から確認してください。
小窓が表示されるのに途中で止まる場合は?
今回の記事では、主にPiPが起動しない、小窓が表示されないという問題を扱っています。
一方、小窓が正常に表示された後で、ゲームやX(旧Twitter)などのアプリを開くと再生が止まる場合は、別の原因が考えられます。
この問題については、過去のiPhoneでの実体験をもとに、ゲームやX、通知センター、通信環境などの影響を別の記事で詳しく整理しています。
詳しくはYouTubeのピクチャーインピクチャーが途中で止まる原因とiPhoneで試せる対処法をご覧ください。
設定しても直らない場合はYouTubeへ報告できる
設定や利用条件を確認し、アプリやiPhoneを再起動しても改善しない場合は、YouTubeへ問題を報告する方法もあります。
YouTubeアプリのプロフィール画面から「設定」→「フィードバックを送信」を開き、発生している問題の内容を入力します。
その際は、使用しているiPhoneの機種、iOSやYouTubeアプリのバージョン、問題が発生する動画の種類、ホーム画面へ戻った際の動作などを整理すると状況が伝わりやすくなります。
ただし、フィードバックを送信しても必ず個別の返信が届くわけではありません。
アプリ全体の不具合が疑われる場合は、YouTube公式ヘルプや公式コミュニティで新たな案内が出ていないか確認してみてください。
YouTubeのピクチャーインピクチャーができない問題のまとめ
YouTubeでピクチャーインピクチャーができない場合は、まずiPhone本体とYouTubeアプリの設定を確認してください。
設定が正しいのに小窓が表示されない場合は、再生している動画の種類、ホーム画面へ戻る操作、アプリの一時的な不具合、OSやアプリの更新状況などを順番に調べることが大切です。
2026年にはPiPが無料ユーザーにも拡大されましたが、音楽コンテンツなどには引き続き利用条件による制限があります。
また、2026年7月に報告された主にiPhone向けのPiP起動不具合については、YouTubeが修正を発表しています。
PiPが急に使えなくなった場合は、簡単な設定確認やアプリの再起動から試し、改善しない場合はYouTubeへ問題を報告することも検討してください。
主な参考資料と確認日
情報確認日:2026年10月12日。YouTubeのPiP公式ヘルプ、2026年4月・6月の無料ユーザー向け機能拡大発表、3月のPremium Lite機能追加、7月のPiP不具合修正情報、Appleの公式サポートを確認しています。2022年の不具合に関する記述は当時の使用環境に基づくもので、2026年現在も同じ症状が継続していると確認されたものではありません。アプリの仕様や設定画面、サービスの利用条件は今後変更される可能性があります。


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