意外と知らないメラブ・ドバリシビリがUFC王者になるまでの苦労と努力の軌跡まとめ

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2025年6月更新

 UFCバンタム級チャンピオンメラブ・ドバリシビリは、ジョージア(旧グルジア)出身の総合格闘家で、無尽蔵のスタミナと圧倒的なテイクダウン能力を武器に、現在のUFCバンタム級を支配する王者として君臨しています。彼の代名詞とも言えるのは、試合終了のゴングまで衰えない動きと、1ラウンドから5ラウンドまで止まらずに攻め続けるファイトスタイルです。そのスタイルは称賛と批判の両方を受けながらも、結果として無敗の連勝街道を築き上げ、遂には王座にたどり着くという偉業を達成しました。

 しかし、彼の道のりは決して順風満帆ではありませんでした。UFC参戦当初は2連敗を喫し、そのスタイルが“退屈”とまで言われ、長らくタイトルマッチのチャンスに恵まれませんでした。さらに、生活費を稼ぐためにフルタイムで建設現場で働きながらトレーニングを積むという異例の環境に身を置いていた時期もありました。

 この記事では、そんなメラブ・ドバリシビリがどのような苦難を乗り越えて頂点に立ったのか、その軌跡を詳しく紹介していきます。

メラブ・ドバリシビリという人物の紹介

 ドバリシビリは、2020年まで建設作業員としてフルタイムで働きながら、自身の総合格闘技(MMA)キャリアを追い求めていました。

 彼がどのようにして成功を手に入れたのか、そして現在のトレーニング環境についても詳しく解説していきます。また、彼が次に目指す挑戦者や、ファンの期待に応える試合展開についても触れていきます。

参照記事:Merab Dvalishvili has only been training MMA full time for 4 years – MMAmania.com

https://twitter.com/mmamania/status/1837997840594854148

建設現場で働きながら夢を追い続けた日々

UFC参戦当初は2連敗のスタート

 メラブ・ドバリシビリは2017年にUFCに参戦しましたが、そのキャリアの始まりは2連敗という厳しいスタートでした。特に2戦目では、試合終了直前まで優勢に進めていたものの、ラスト1秒でギロチンチョークでの失神により逆転負けという不運も重なり、「この選手は通用しないのではないか」という厳しい評価を受けることとなりました。

 「今は王者なのに、そんな過去があったの?」と過去を知らない人は感じるかもしれません。

 今でこそ“無敵”とまで称されるメラブですが、そのキャリアの出発点は挫折と失望に満ちていたそうです

UFCのギャラだけでは生活できなかった現実

 当時、メラブはアメリカ滞在のための移民手続きや生活費の支払い、トレーニング費用など、さまざまな経済的負担を抱えていました。そのため、フルタイムで建設作業員として働きながら、格闘家としての夢を追いかけていたのです。

  • UFC初戦の報酬:1万ドル(手取りはさらに少額)
  • 古い車を買い替える出費
  • マネージャー費やトレーニング費などの固定コスト
  • 次戦までの生活費確保のために再び建設現場へ
https://x.com/iHeartGeorgius1/status/1294839299528175616

 彼は、「試合に勝ってもすぐ金欠になる」という現実に直面し、ボーナスを得ても仕事を辞めずに働き続けるという生活を何年も続けていたのです。

試合が退屈? それでも連勝で黙らせた

 メラブのファイトスタイルは、1ラウンドから5ラウンドまでとにかくタックルを仕掛け続ける“止まらないスタイル”。しかしこのスタイルは、一部ファンから「面白くない」「見ていて退屈」と言われ続けてきました。

そんなに勝ってるのに、なぜタイトルマッチに呼ばれなかったのか?

 その理由のひとつは、エンタメ性よりも勝利を優先するメラブのスタイルが“地味”と捉えられていたからです。いくら強くても、“話題性”に欠けるという理由で長らくチャンスが与えられなかったのです。

 もう一つに以前のバンタム級チャンピオンだったのがアルジャメイン・スターリングという選手だったのですが、彼はメラブの練習仲間だったということも大きい理由だったと言われています。以前にはメラブ本人も「アルジャメインとは戦うつもりはない」ということを話しており、そのコメントにダナ・ホワイトはインタビュー中に苦言を呈すということもあったりしました。

 それでも、メラブは批判に屈することなく、実力で連勝を重ね続け、ついに王座挑戦の切符を勝ち取ったのです。


現在のメラブを支えるラスベガスでの環境

ラスベガス移住で環境が一変

2023年、メラブはついにアメリカ市民権を取得し、ニューヨークからラスベガスへ拠点を移しました。これは生活環境だけでなく、トレーニング体制にも大きな変化をもたらしました。

現在はシンジケートMMAに所属し、ジョン・ウッドの指導のもとで日々トレーニングを重ねています。ニューヨーク時代の恩師であるレイ・ロンゴやマット・セラへの感謝は今も変わりませんが、トレーニング環境という面ではラスベガスが圧倒的に優れています。

練習仲間と交通事情が決め手に

ラスベガスでは以下のような恩恵を受けています:

  • 柔術やMMAスパーリングの充実
  • トップ選手とのトレーニング機会の増加
  • 移動ストレスが少なく、集中力を保てる環境

練習に集中できる環境が整っているからこそ、今の強さがある」とメラブは語っています。


2025年6月のUFC316でオマリーとの再戦が決定

2025年6月7日(日本時間では6月8日)早朝、UFC316にてメラブ・ドバリシビリ vs ショーン・オマリーのタイトルマッチが行われることが正式に発表されています。この試合は、メラブにとっては初の王座防衛戦であり、**オマリーにとってはダイレクトリマッチ(再戦)**となります。

両者はすでに一度対戦しており、その試合ではメラブがスタミナとレスリング力で圧倒し、判定勝利を収めています。オマリーはその敗北後も、「自分にはまだ勝てるチャンスがある」と公言しており、メラブへの再挑戦を強く希望していました。

オマリーにとっては王座奪還の非常に大きなチャンスとも言える一戦であり、前回の雪辱を果たすべく、これまで以上に戦略を練ってくると予想されています。

一方、メラブにとっては「再び完勝して王者としての存在を証明する機会」です。本人も、「次はフィニッシュする」と強気のコメントを出しており、前回以上のインパクトを残すことに意欲を見せています。

この試合は、UFCファンにとっても大きな注目カードであり、リベンジを狙うストライカー vs 王者のグラインドファイターという構図が、技術と戦略の激突を生み出すことが期待されています。


まとめ:地味でも“止められない”王者の真実

  • メラブ・ドバリシビリはUFC参戦当初に2連敗し、建設作業員として生計を立てながらキャリアを築いてきた
  • “面白くない”と批判され続けたスタイルでも、勝ち続けてついに王座へ到達
  • 現在はラスベガスで理想的な環境を得て、さらに進化中
  • 次なる防衛戦の相手にはショーン・オマリーとの再戦となり要注目

華やかさではなく、地道な努力と継続で頂点を掴んだ男――それがメラブ・ドバリシビリです。 これからのUFCバンタム級の展開において、彼の存在はますます注目を集めていくことでしょう。


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