【UFC】試合6分前にまさかの中止─メイン直前に何が起きたのか?ブランチフィールドのインタビューの全文まとめ

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試合直前にキャンセル──MMA史上でも異例の事態が発生

2025年6月1日に開催予定だったUFC Vegas 107のメインイベント、エリン・ブランチフィールド vs メイシー・バーバーの一戦が入場6分前という異例のタイミングでキャンセルされるという事態が発生しました。

バーバーは前日に体重オーバー(0.5パウンド)をしており、試合当日にはロッカールームで発作を起こしたと伝えられています。メインイベントとして注目されたこの試合は中止となり、ブランチフィールドはその直後にメディア対応を行い、率直な心情を語りました。

この記事では、彼女の発言を中心に、この前代未聞のキャンセル劇の全容とその背景と試合中止後のエリン・ブランチフィールドが語ったインタビューをまとめていきます。

https://x.com/MMAJunkie/status/1929028544077639806

■ バーバーが試合をキャンセルした理由とは?

UFC公式からの詳細な説明は現時点では公式に詳しく公表されていないものの、メイシー・バーバーが試合をキャンセルした主な理由は「発作(seizure)」をロッカールームで起こしたためと報じられています。

この件について、ブランチフィールド本人もインタビュー内で次のように語っています。

ブランチフィールド:
「ハンター(UFC幹部)から“彼女がロッカールームで発作を起こして、試合に出られない”と知らされました。」

発作が起きた詳しい原因については明言されていませんが、一部では前日の計量失敗や、それに伴う極度の脱水・減量が影響したのではないかと推測されています。

しかし、ブランチフィールドを含め、多くの関係者が指摘するのは「このタイミングでの発作は前例がなく、精神的な要因も大きいのではないか」という見解です。

「もし発作が減量によるものなら、バーバーは階級を変えるべきだし、自分の人生を見直す必要がある」とブランチフィールドは厳しく批判しています。

このように、減量の影響、精神的ストレス、準備不足など複数の要因が絡んでいた可能性があり、今後のUFC側からの公式発表が待たれます。


ブランチフィールドのインタビューのまとめ

以下に今回の試合キャンセルの後にブランチフィールドのインタビューが上がりました。そのインタビューについて日本語に翻訳した受け答えの文字起こしを記載します。
インタビュー動画のリンクも張っていますので動画のほうもご確認ください。

【エリン・ブランチフィールドとインタビュアーの対話・日本語版】

インタビュアー:
かなり落ち込んでいると思いますが…数週間前にこの展開をある程度予想していた感じもありましたよね。今、率直にどんなお気持ちですか?

エリン・ブランチフィールド:
うーん…自分で悪い予感を現実にしちゃったのかもしれません。そんなこと言わなきゃよかったですね。今でもまだ信じられないっていうのが正直な気持ちです。昨日、彼女が体重をオーバーした時点でもう信じられなかったです。だってこの試合って1月から決まってたんですよ。50ポンドオーバーでも調整する時間はあったはずなんです。なのに昨日体重をクリアできず、今日になってロッカールームに来たと思ったら、今度は体調不良?試合直前に?本当に信じられないし、プロとしてどうなんだって思います。もう彼女とは二度と戦いたくないですね。

インタビュアー:
彼女に何があったかはご存じですか?

ブランチフィールド:
ロッカールームで発作を起こしたって聞きました。どうして起きたのか、詳しいことは分からないけど、とにかくそう聞かされました。

インタビュアー:
ファイトキャンプに何週間もかけて、時間もお金もかけて、いざ出陣直前にキャンセルって…本当に辛いですよね。

ブランチフィールド:
ほんとに「5分前」どころか、私が「あと6分で入場です」って言われたそのタイミングでしたから。そろそろ「出ていいよ」って言われると思ってたら、UFCのハンターが来て事情を教えてくれたんです。もう本当に衝撃的でした。

インタビュアー:
昨日、彼女が体重オーバーした時点で、何か不安を感じましたか?失望はありましたか?

ブランチフィールド:
正直、すごく変だとは思いました。でも私はそこまで気にしてなくて、罰金もらえばいいやって。もし試合してたら、勝利ボーナスだって持っていくつもりでしたから。ただ、やっぱり長く準備してきた試合だったし、私たちは世界のトップ5同士の戦い。プロフェッショナルであるべきだと思ってます。だから、かなり不安はありましたね。

インタビュアー:
今回の試合って、勝敗だけじゃなくて、女子フライ級全体にとっても大きな意味がありましたよね。ヴァレンティーナ・シェフチェンコも会場に来てましたし。余計に悔しいですよね?

ブランチフィールド:
そうですね、本当に悔しいです。この試合は次期挑戦者決定戦になる可能性もあったし、ヴァレンティーナも私たちの戦いを見に来ていた。私は今夜、しっかりパフォーマンスを見せるつもりで準備してました。でも、こんな形で終わってしまって…。他のトップ5の選手と試合を組むしかないですけど、正直ちょっと混乱してますね。

インタビュアー:
次の予定については何か考えていますか?すぐに再戦したいですか?それとも少し様子を見ますか?

ブランチフィールド:
今はまだ分かりません。ファイトキャンプもやりきって、減量もして、体にはかなり負荷がかかってます。もちろん、実際に試合をしてない分ダメージは少ないけど、それでも時間もエネルギーも使ってきたので…。ちゃんと次の相手に向けて準備できるように、しっかりファイトキャンプを組みたいです。

インタビュアー:
もう彼女と再戦はしないってことで間違いないですか?

ブランチフィールド:
はい。もう彼女と再戦する気はありません。

インタビュアー:
今日は試合が見られなくて残念でした…。

ブランチフィールド:
まあ、仕方ないですね。

インタビュアー:
ファイトキャンプが終わったばかりの時って、モヤモヤした気持ちからすぐ次の試合に行きたくなりがちですけど、今回は慎重に考えて、ちゃんと次の相手を選ばないといけない状況ですよね。

ブランチフィールド:
そうですね。状況を整理して、誰が空いてるのか見極めたいです。まだトップ5の中で戦いたいし、タイトルに向かって進みたいので、マネージャーやミックス(コーチ)とも相談して今後を決めます。

インタビュアー:
さっき「6分前」と言ってましたが、実際にはもうドア口に立ってたんですか?

ブランチフィールド:
はい、本当に入場口のところに立ってました。グローブもはめて、セコンドたちも全員スタンバイ完了。もうすぐ出るぞってタイミングで、いきなり中止を告げられました。

インタビュアー:
何か違和感とかありました?引き止められてる感じとか。

ブランチフィールド:
そうなんです、実はその時「あと6分」って言われたけど、すごく長く感じて、「本当に6分?」って思ったんです。誰も何も言ってこない中で、ハンターが来て「発作があって試合はできない」と告げられました。なんだか悪夢みたいでしたね。よく緊張してる時に「何か起きて試合なくなれば…」みたいな不安があるけど、実際にそうなるとは思ってませんでした。本当に残念です。

インタビュアー:
もしこの発作が減量に関係あるなら、階級を変えるべきだと思いますか?

ブランチフィールド:
うん、彼女はもう他の階級を考えた方がいいと思います。それ以前に、自分の人生を見直す必要がある。全ての面で崩壊してるように見えます。

インタビュアー:
本当に試合が見られなかったのは残念でした。

ブランチフィールド:
ありがとう。でも、大丈夫です。

インタビュアー:
これって、あなたのMMAキャリア全体で一番クレイジーな出来事でしたか?アマチュアも含めて。

ブランチフィールド:
間違いなくナンバーワンですね。今までこんなこと一度もなかったですし、他の対戦相手が体重をオーバーしたことすらなかったです。しかもこのレベルで、みんながプロ意識を持ってるべき舞台で、こんなことが起きるなんて本当に信じられません。

インタビュアー:
でもポジティブな点もありますよね。ちゃんと体重をクリアして、メインイベントの準備も万全だった。しかもヴァレンティーナの目にも止まったと思います。

ブランチフィールド:
そうですね。この試合のために長期間のファイトキャンプをやって、打撃もフィジカルもすごく集中して取り組んできました。成長できた部分も多いと思うので、次に向けてさらにレベルアップしていきたいです。ヴァレンティーナといつか戦うことが目標なので、そのために必要な相手と戦って前進していきたいです。

インタビュアー:
じゃあ最後に、2025年はどんな年にしたいですか?

ブランチフィールド:
そうですね。しっかり試合をして、できればまた5ラウンド戦、メインイベントもしたいです。この試合に向けて本当に準備してきたし、観客に良い試合を見せられる自信もあるので、またそういうチャンスをUFCに与えてもらえるようにしたいですね。今のところ、それが2025年の目標です。

インタビュアー:
でも今は身体も限界だと思います。このまま休むか、それとも次にすぐ備えるのか、どう考えていますか?

ブランチフィールド:
そこが難しいところですね。UFCの判断もあるし、上位の選手たちも最近試合したばかりだから、しばらく動かないかもしれません。私はかなりハードなファイトキャンプをやってきたので、相手が決まったらちゃんと準備できるようにしたいです。今後の流れを見て考えます。

インタビュアー:
本当にありがとうございました。そして、またすぐに試合で会えるのを楽しみにしています。

ブランチフィールド:
こちらこそ、ありがとうございました。


元動画はこちら↓


【まとめ】

  • UFC Vegas 107のメインイベントが試合直前に中止という前代未聞の事態に
  • ブランチフィールドは「プロ失格」「再戦はしない」とバーバーを痛烈批判
  • 今後はトップ5内での再戦やタイトル戦線に向けて再始動を目指す

というような内容でした。今後のバーバーのコメントが出たらまた詳しい状況が分かるかもしれません。

ブランチフィールドは明らかに試合に向けて全力で準備を重ねており、今回の件は本人にとってもファンにとっても非常に悔しい結果となりました。
しかし、その冷静で誠実な対応は、彼女がいかにプロフェッショナルであるかを証明したとも言えるでしょう。次の一戦での躍進に期待が高まります。


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