【UFC】マネル・ケイプの過去にキャンセルした試合のまとめ|中止になった全試合とその理由の解説
マネル・ケイプは、UFCフライ級で高い期待を背負う実力者でありながら試合がキャンセル、つまり中止となるケースも少なくありません。
ファンの中には「なぜこんなにも試合が中止になるのか?」「対戦相手との試合はどうなったのか?」と疑問に感じた方も多いでしょう。
本記事では、マネル・ケイプのUFCでの全キャンセルとなった試合を日付順に整理し、中止の理由を詳しく解説します。これまでのトラブルや背景を知ることで、今後の試合にもより深く注目できるはずです。
マネル・ケイプのUFCキャンセル試合一覧とその理由
以下は、マネル・ケイプのUFCにおける中止となったすべての試合とキャンセル理由を新しい順にまとめた一覧です。
試合予定日 | 対戦相手 | キャンセル理由 |
---|---|---|
2025年 6月28日 | ブランドン・ロイバル | ケイプの足の骨折により中止 |
2025年 3月1日 | ブランドン・ロイバル | ロイバルの負傷により中止 |
2024年 4月27日 | マテウス・ニコラウ | ケイプのケガのため中止 |
2024年 1月13日 | マテウス・ニコラウ | ケイプが計量に3.5ポンド(約1.59kg) オーバーし、試合が中止 |
2023年 9月9日 | カイ・カラ=フランス | カイ・カラ=フランスが脳震盪を負い メディカルクリアを得られず中止 |
2023年 7月8日 | デイブソン・フィゲイレード | メディカルクリア不可により中止 |
2023年 3月25日 | アレックス・ペレス | 試合当日に メディカル問題が発生し中止 |
2022年 6月11日 | ホジェリオ・ボントリン | ボントリンが計量に失敗し、 その後救急搬送され中止 |
2022年 4月23日 | スムダルジ | ケイプがUSADAのドーピング検査 にてトゥリナボル代謝物の陽性反応 が出たため中止 |
2020年 12月19日 | アレッシャンドリ・パントージャ | パントージャが感染症の影響で 試合を辞退したため中止 |
2020年 8月15日 | ホジェリオ・ボントリン | ボントリンが足首の負傷により中止 |
それぞれの試合キャンセルになった理由解説
以下にマネル・ケイプの試合がキャンセルになった理由について詳しい理由を解説していきます。
2025年6月28日/UFC317:ブランドン・ロイバル戦
この試合は一度、ブランドン・ロイバルの負傷によって試合がキャンセルされていたのが再度組まれた試合です。前回はロイバルのケガで流れてしまっていましたが、今回はケイプの足の骨折によって約3週間に試合がキャンセル。
ロイバルの対戦相手は急遽6月7日(日本時間8日)のUFC316でKO勝ちをしているジョシュア・ヴァンが代わりに出場することが決まりました。ジョシュア・ヴァンは以前に日本人UFCファイターの鶴屋怜選手に判定で勝利したことで日本でも話題になったことのある選手です。
ケイプはこのキャンセルでUFCでの試合中止回数が11回になりました。
(翻訳:大変残念なお知らせですが、次回の #UFC317 の試合を欠場することになりました。 トレーニング中に足を骨折し、医療評価の結果、手術を受けて回復に専念するよう指示されました。 これまで全力で準備してきた試合に出場できないのは辛いですが、間違いなく私のキャリアにとって最も有利な試合だったはずです。しかし、これは単なる試練の一つであり、私はアッラーの計画を信じています。 私を支えてくれている皆さんに心から感謝します。私たちは困難を乗り越えるたびに強くなります。 戦いは延期されただけ…すぐに戻ってきます!)
2025年3月1日/UFCVegas103:ブランドン・ロイバル戦
この試合では対戦相手のブランドン・ロイバルが負傷したことでマネル・ケイプとの試合をキャンセルとなってしまいました。ロイバルはUFCフライ級のランキング1位の選手であり、ケイプにとってはタイトルマッチに大きく近づくチャンスのある試合だったこともあり、ショックは大きかったと思われますが、
ですが試合自体は中止にはならずに、アスー・アルマバイエフという選手が代打で出場し、無事にUFCVegas103で試合が行われました。試合結果はマネルケイプの3RでのTKO勝利。打撃で圧倒しました。
2024年4月27日/UFCVegas91:マテウス・ニコラウ戦
この試合は2024年1月に予定されていた試合でケイプが3.5ポンドオーバー(約1.59kg)の計量オーバーとなってしまい、そのまま試合は中止になってしまった後に再度時間を空けて組まれた再戦となります。
この試合の直前に今度はケイプの怪我でまたしても試合がキャンセルになってしまいました。その後はこのニコラウ戦は組まれておりません。
この時、ケイプはどのようなケガをしていたのかというと肋骨の骨折だったようです。その詳しいけがの具合はポットキャストで本人が話しております。
会話の内容を翻訳したのが以下のようになります。
ホスト:
さて、皆さん、今回もジャクソン・ポッドキャストに戻ってきました。今日は特別編です。マネル・ケイプ選手が来てくれました。ご存じの通り、現在ケイプ選手はケガをして試合がキャンセルとなっています。そんな中で来てくれて本当に感謝しています。
それで、今何が起こっているのか説明してくれますか?
マネル・ケイプ:
そうだね、スパーリングをしてたんだ。メインイベントに出る予定だったからね。それで50ラウンドくらいやってたけど、全然疲れを感じなかったんだよ。トレーニングとかスパー中に、たまに全然疲れを感じない時があるでしょ?あの感覚だった。
でも、ちょっと疲れを感じたくて、相手をテイクダウンしようとしたんだけど、相手はそこまで力を入れてなかったと思う。俺が押して、テイクダウンしようとした瞬間、相手が俺の肋骨を掴んだんだ。
それで、たぶん減量中だったからだと思うけど、体からビタミンが抜けて、体が弱くなってたんだよね。
で、テイクダウンを決めたとき、振り向いた瞬間に「パキッ、パキッ」って音がして、肋骨が割れた感じがしたんだ。呼吸を整えて、そのままラウンドを続けたけど、「よし行こう、続けよう」って。でもその後、ものすごく痛みが出てきて。
とはいえ、そこまでヤバい感じではなかった。オーストラリアでも試合の一週間前に肋骨を折ったことがあるんだよ。その時も肋骨は動いてなかったから、痛みはあったけどなんとか試合できた。
それで、今回は土曜日だったんだけど、翌日の日曜日に6マイル(約10km)走ったんだ。調子良かったよ。で、「スプリントもやろう」と思ってスプリントしたら、今度は「バキッ」といった。今回は骨じゃなくて軟骨だったんだ。前にも同じようなことがあってさ。
軟骨が動き始めて、「何なんだこれは」って思ったよ。息をするたびに、体を動かすたびに、中で何かが動いてる感じがして。もう最悪で、何もできなかった。
家に帰っても、自分でシャワー浴びれないし、お尻も拭けなかった。本当にヤバかった。服も着れないし、呼吸するのも辛かった。それでUFCに連絡して、メディカルに診てもらって、病院に行ってMRIとか全部やった。
そしたら「軟骨がズレてる」って言われて、ドクターからは「もうこの試合はやめるべきだ」って言われたんだ。
でも俺は「1週間待ってくれ」って頼んだ。だって、そこを触られたりすると内臓に影響するかもしれないし、最悪、死ぬこともあるって言われた。だから「もう動かずに家で寝てなさい」って言われたんだ。
で、木曜日に小さな手術を受けた。肋骨に何かを固定する処置だった。
麻酔をかけられて眠ってた。あまりにも痛くてどうしようもなかったし、動くたびに中でズレてる感じがあって、何もできなかった。でも手術のあと、不思議なくらい痛みが消えて、まるで魔法みたいだったよ。
今でも少しは痛いけど、先週に比べたら全然マシ。
なぜマネル・ケイプは試合中止が多いのか?
ケイプのキャンセル理由には、対戦相手の負傷やメディカル問題に加え、自身の体重超過やドーピング検査の陽性反応といった自責による中止も含まれています。
特に、2022年のUSADA違反や2024年の計量失敗は、本人の管理問題とも言えるため、キャリアにとっては大きなマイナスでした。
また、フライ級は減量が過酷であり、計量に失敗する選手が多い階級でもあります。その影響も少なからずあると見られます。
2024年1月13日/UFCVegas83:マテウス・ニコラウ戦
まとめ:マネル・ケイプの試合は注目度が高いだけに、今後の安定出場に期待
マネル・ケイプはその爆発的な攻撃力と高い打撃センスででファンを惹きつける存在です。しかしながら、ここまで合計10回のUFCでの試合がキャンセルとなっており、安定したキャリア構築の妨げにもなっています。
今後は、試合の出場管理とコンディション調整を徹底し、ファンの期待に応えられる安定出場とパフォーマンスが求められます。次戦こそ無事に開催され、実力を発揮できることを願ってやみません。
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