YouTubeに新しい“応援ボタン”ことハイプ(Hype)が登場しました。視聴者が動画にポイントを付与でき、ハイプランキングでの露出が高まり、新規視聴者に見つかりやすくなる仕組みです。日本では無料で週3回まで利用可能。対象は登録者数500〜50万人のクリエイター(YPP加入)で、登録者が少ないほど1回あたりのポイントが大きくなるよう設計されています(例:登録者500人=7,500pt、50万人=50pt)。機能は公開7日以内の長尺動画が対象で、ライブ配信中・プレミア公開中・Shorts・限定/非公開・年齢制限・著作権クレーム付きは対象外。ランキングは国別・数分おき更新、説明欄に順位バッジが付くことも。将来的なジャンル別ランキングやシェア導線、一部地域での有料ハイプ実験も発表されています。
ユーチューブの新機能ハイプとは?(高評価の“上位互換”的な応援ボタン)

- 視聴者が動画にハイプ(ポイント)を付与して後押しする仕組み。動画はハイプランキングに反映され、国別の“最もハイプされた動画”として露出が高まります。ランキングは非パーソナライズで同一国内の視聴者に同じリストが表示。(Google ヘルプ)
料金はかかる?(日本は無料/一部地域で有料テスト)
日本ではハイプは無料で利用でき、付与できるのは週3回までです。いっぽうで、有料ハイプはブラジルとトルコのAndroid端末でのみ限定テストが行われており、日本は対象外です。
つまり国内ユーザーは、現時点では課金なしで週3回の応援ポイントを配れる、という理解でOKです。
対象チャンネルとポイント倍率(小規模ほど有利)
ハイプをすることができるチャンネルは限られています。そのハイプできる条件は以下の通りです。
- 対象:YouTube パートナープログラム(YPP)加入かつ登録者500〜50万人の“アップカミング”クリエイター。(Google ヘルプ)
- 登録者が少ないほどボーナスポイントが大きい設計。
- 公式例:登録者500人 → 1回で7,500pt/50万人 → 1回で50pt。(Google ヘルプ)
関連記事(内部リンク案):
・YouTube パートナープログラム(YPP)の条件と申請手順
・中小チャンネルのおすすめ対策:クリックされるサムネと冒頭設計
ハイプの効果:ランキング露出・バッジ・更新頻度
- 国別トップ100のハイプランキングに掲載。数分おきに更新。説明欄に順位バッジが付くことも。(Google ヘルプ)
- YouTube全体でも**「Hyped」バッジ表示やホームの“Hyped”カテゴリ**での露出、ランキング入り目前の通知、月間「Hype Star」バッジなどの可視化導線が強化。(blog.youtube)
使い方(視聴者):スマホアプリでの手順
※メモの通りスマホアプリのみで使用可能という想定で解説します(公式ヘルプもモバイル手順を案内)。
コメント欄プレビューのスワイプ方向は環境表記に差があり、**公式ヘルプは「左にスワイプ」**と記載。(Google ヘルプ)
- YouTubeモバイルアプリを開く。
- 公開7日以内かつ登録者500〜50万人の長尺動画を開く。(Google ヘルプ)
- コメント欄プレビューをスワイプして**「この動画をハイプする」**を表示(環境により右/左表記差あり)。ハイプをタップ。(Google ヘルプ)
- 「〇〇ポイントをハイプする」を選択(日本は無料枠)。(Google ヘルプ)
- 探索(コンパス)→「ハイプ」でランキングやマイハイプを確認。(Google ヘルプ)
ハイプできる条件/できないケース
できる(要件)
- 公開から7日以内の長尺動画。視聴者は週3回まで無料でハイプ可能(同一動画に複数回も可)。(Google ヘルプ)
できない(例)
- Shorts、限定公開・非公開、年齢制限、著作権クレーム、ライブ配信中・プレミア配信中(→アーカイブ後の長尺動画は可)、Made for kids(子ども向け)、YouTube Giving。(Google ヘルプ)
回数制限・取り消し・リセットタイミング
- 週3回まで(無料枠)。取り消し不可。
- **毎週月曜 0:00(ローカル時間)**にリセット。(Google ヘルプ)
ランキングの見方(探索→ハイプ/マイハイプ)
- 探索→「ハイプ」で国別の最もハイプされた動画を閲覧。トピック(料理・車など)でフィルタ可能。(Google ヘルプ)
クリエイター向け補足(YPP・Studio表示・自分ハイプ不可)
- 自分の動画を自分でハイプは不可。ブランドアカウントは視聴者としてハイプ不可(ただし動画がハイプ対象になること自体は可)。(Google ヘルプ)
- YouTube Studio(モバイル)にハイプカードが追加され、動画ごとのハイプ数/ポイントや週次レポートを確認可能。(blog.youtube)
関連記事(内部リンク案):
・YouTube Studioモバイルの見方(アナリティクス基礎)
・ライブ配信のアーカイブ最適化チェックリスト
この機能で何が変わる?(小さなチャンネルのチャンス)
従来、登録者の多いチャンネルほど露出が有利でしたが、ハイプは視聴者の“推し活”を可視化し、小規模チャンネルにもランキングを通じた発見機会を提供します。登録者が少ないほどボーナスポイントが大きいため、初動の支持が波及しやすい設計です。(Google ヘルプ)
今後の拡張・収益化の可能性
- ジャンル別ランキング(例:ゲーム・ファッション等)、「いまハイプした」を簡単シェアできる導線を公式ブログが予告。(blog.youtube)
- 有料ハイプはブラジル・トルコのAndroidで限定テスト中。日本では現状無料のみ。(Google ヘルプ)
運用のコツ(初週勝負/導線設計)
- 公開7日間が勝負:タイトル・サムネ・冒頭15秒・初日告知を**“初週集中”**で設計。
- 週3回のハイプ権をリマインド:概要欄・固定コメント・コミュニティ投稿に**「この動画はハイプ対象です」**と明記。
- ライブ→アーカイブ直後に誘導(配信中は不可のため)。(Google ヘルプ)
よくある疑問
よくありそうな疑問を調べて以下にまとめましたので記載します。
Q1. PC(Web)でもハイプできる?
A. モバイルアプリのみです。視聴・ランキング閲覧はWebからでも可能ですが、ハイプ操作はアプリ利用を前提にしておくのが安全だそうです。
Q2. 1本の動画に複数回ハイプできる?
A. 同じ動画に複数回ハイプ可能です(無料枠の範囲で)。
Q3. ハイプは取り消せる?
A. 取り消し不可です。
Q4. リセットはいつ?
A. 毎週月曜0:00(ローカル時間)にリセットされ、再び週3回使えます。
Q5. 自分の動画を自分でハイプできる?
A. できません。
Q6. Shorts/ライブ中/プレミア中は対象?
A. 対象外(アーカイブの長尺化後は可)。
Q7. 対象国は? 日本は使える?
A. 日本は無料ハイプの対象です。有料ハイプはブラジル・トルコで限定テスト中。(Google ヘルプ)
Q8. ポイントはどう決まる?
A. クリエイターの登録者数に応じたボーナスが自動適用。公式例として500人=7,500pt/50万人=50ptが明記されています。(Google ヘルプ)
参考:公式ドキュメント
- 視聴者向けヘルプ(Android/iOS):週3回・月曜0時リセット・ボーナスポイント例・国一覧・ブランドアカウント不可・取り消し不可 等。(Google ヘルプ)
- ランキングの仕組み:国別・非パーソナライズ・数分おき更新・トピックフィルタ・説明欄バッジ。(Google ヘルプ)
- クリエイター向け方針/対象動画:公開7日以内の長尺・Shorts/ライブ中/プレミア中/年齢制限/限定/非公開/著作権クレーム等は対象外。(Google ヘルプ)
- 公式ブログ(2025/08/26):Hypeのグローバル展開、Hypedバッジ、ホームの“Hyped”カテゴリ、Hype Star、Studioのハイプカード、ジャンル別ランキング・シェア導線の予告。(blog.youtube)
まとめ
「ハイプ」は、視聴者の“応援”をポイント化してランキング露出を押し上げる新機能です。日本では無料・週3回まで使え、公開7日以内の長尺動画が対象。対象クリエイターは登録者数500〜50万人(YPP加入)で、登録者が少ないほど1回のハイプで加算ポイントが大きいため、小規模チャンネルにも発見機会が生まれます。Shortsやライブ配信中・プレミア中、年齢制限・限定/非公開・著作権クレーム付きは対象外。ランキングは国別・数分おきに更新され、順位バッジなどの可視化も用意されています。将来的に一部地域で進む有料ハイプの動向にも注目しつつ、クリエイターは初週に照準を合わせた運用(告知・固定コメント・コミュニティ投稿でハイプ導線)を、視聴者は「推し動画をハイプ」→「マイハイプで進捗確認」という行動を意識すると効果的です。
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