調光レンズ レビュー|可視光調光レンズを一年使って分かったメリット・微妙だった点まとめ

可視光調光レンズの暗くなったレンズを白い背景に置いた画像 ライフスタイル

休みの日に外でBBQをしたり、海に行ったり。楽しいはずの時間なのに、夕方には太陽のまぶしさで頭がガンガンしてしまう。

そんな地味だけど切実な悩みをなんとかしたくて、眼鏡市場で「可視光調光レンズ」を作ってみました。

度入りサングラスを別で用意すると、運転用と普段用でメガネが二本体制になって正直かなり面倒。

でも、可視光調光レンズなら、一本のメガネで「普段用」と「サングラス」がある程度兼用できるというアイテムなのでこれが良いんじゃないか?と期待して選んだのがきっかけです。

この記事では、実際に可視光調光レンズを一年間ほぼ毎日使ってみて感じた、リアルな使用感を書いていきます。車の運転中・徒歩での外出・コンビニなどの出入り・天気による変化・夜の運転での正直な結果まで、「ここは最高」「ここはちょっと微妙」と感じたポイントをそのまままとめました。

これから調光レンズや可視光調光レンズを検討している方、度入りサングラスとの違いが気になっている方の参考になれば嬉しいです。

さっきも書きましたが、そんなこんなで眼鏡市場で可視光調光レンズを作ってもう一年が経ったので、実際に使って感じたことをブログにまとめておこうと思います。

まずは「そもそもなんで調光レンズにしようと思ったのか?」というところから書いていきます。


なぜ調光レンズにしようと思ったのか

普段も比較的外にいる時間がまあまあ長いほうなんですが、シンプルに太陽の光がキツイんですよね。

日の光が強い日に長時間外にいると、ただまぶしいだけじゃなくて、まぶしさで頭が痛くなることがあります。

太陽の光が強い日は、夕方くらいには

「なんか頭痛いな…」

となってきて、ひどいときには

「もう夜8時ごろには寝たい…」

という気分になってしまう。

このせいで、休みの日に日中からBBQをやったり、海に行ったりしても、夕方過ぎにはダウン… なんてことも結構あって、これが地味に私の悩みの一つだったんですよね。

でも目が悪いので、サングラスをかけるにしても度入りのサングラスにしないといけない。

そうなると面倒くさいのが、例えば車の運転のとき。

  • 運転用のサングラス
  • 普段使用しているメガネ

この両方を持っていないといけないですよね。

場合によっては、もう一日中サングラスで過ごしても問題ない日なら

「度入りサングラスのほうをかけっぱなしでも良いかな」

と思ってサングラスをかけっぱなしで過ごしちゃうこともあるんですけど、そうじゃないときもあります。

あんまりサングラスでは会いにくいなという人と会うときとか、サングラスでは入りにくい所、仕事で使うときとかも考えると、普段使いで一日中サングラスをかけているのはなかなか難しいですよね。

それでも、とにかく太陽の光のまぶしさだけはなんとかしたいなあと思っていて、

「外でかける用の新しい度入りサングラスを作ろうかな」

と思って眼鏡市場に行ったところ、調光レンズというものがあると教えてもらいました。

何やら、光の強さでレンズの色が変わるらしい。

「え、良いじゃん」と私も興味を持っていろいろ聞いてみたところ、

「これは試してみたいな」と思い、可視光調光レンズに決めました。

ここからは、私が購入した「可視光調光レンズ」を一年間使用してみた感想、良い点、微妙な点を順番に書いていきます。


調光レンズと可視光調光レンズの違い

購入前に自分でも調べてみて、メガネ屋さんでも聞いたのですが、調光系のレンズには大きく分けてこの2種類があると説明されました。

  • 調光レンズ
    → 紫外線に反応してレンズの色が変わる
  • 可視光調光レンズ
    → 紫外線+「光の強さ」に反応してレンズの色が変わる

ざっくり言うと、可視光調光レンズのほうが、より条件が多くて色が変わりやすいタイプというイメージみたいです。

確かに、可視光調光レンズのほうが若干割高だった気がします。

この二種類のレンズの違いについては、私がここで細かく説明するよりも、それぞれの眼鏡店のHPなどを見てもらったほうが確実なので、気になる方はぜひ眼鏡店のHPで調べてみてください。

結構詳細に「どういうレンズなのか」が書かれていますよ。

で、私が選んだのは可視光調光レンズ

これなら太陽の光だけでなく、夜の運転での対向車のヘッドライトにも有効なんじゃないかと思って、こちらにしました。


レンズの金額とオプションについて

レンズの金額はレンズのみで、なんだかんだで2万円くらいでした。

内訳としては、確か

  • 可視光調光レンズ自体が大体1万5千円くらい
  • 可視光調光レンズは傷に弱いそうで、防傷加工オプションを推奨され、それが5千円程度

だったと思います。一年前なので内訳は若干違うかもしれません

実際に私が支払った金額を確認したら、20,680円でした。

この防傷加工オプションは入れたほうが良いのか、それともしなくてもいいのか。

私は一応、防傷加工オプションを入れたので、防傷加工なしのメガネがどの程度傷つきやすいのかは正直分かりません。

ただ、店員さんに聞くと

「調光レンズは傷にとても弱いので、できるならやったほうが良いです」

と言われました。

「絶対に傷がつかないように使い続けられるなら加工無しでも良いですけど……
現実的にはやったほうが良いと思います」

みたいな感じでした。

私が最初に

「別に防傷加工なしでも良いですかね〜」

みたいな話し方をしていたので、店員さんがめちゃくちゃ不安そうな表情で

「やったほうが良いですよ……」

と、やんわり説得してくれました。ありがとうございます。

話を聞いている感じだと、

  • 普通のレンズよりも柔らかくて傷つきやすい
  • 温度、特に高温にも弱い

ということでした。

加工をすれば耐熱性も付くそうなので、それも含めて

「やっぱりやったほうが良いですよ」

という話でしたね。

加工無しだと、例えば真夏の車の中に置きっぱなしにしたら、レンズがダメになっちゃうみたいです。

本当にトロトロと溶けるのかどうかはよく分かりませんが、少なくともこのオプションは入れるのがベターなようでしたので、気になる方は皆さんも店員さんに確認してみてください。

さらに、PC仕事もあるのでブルーライトカットの加工もしてもらおうと思っていたのですが、

「もともとブルーライトカットの効果もあるレンズです」

とのことで、追加なしでもPC作業にも役に立ちます。

これも良かった点ですね。

そして、加工込みでレンズが出来上がるのが1週間から10日程度ということでしたので、約一週間ほど待って新しいレンズをゲットしました。

待っている一週間は非常に長く感じたので、ここはちょっと覚悟が必要です。


昼間の車の運転でのレンズの変化

出来上がったメガネを受け取って装着し、まずは昼間に車を運転してみました。

最初に思ったのが、

「結構色が変わって良い感じだな」

という感想です。

ただ、しばらく使って慣れてくると、色の濃さが少し物足りなく感じるようになります。車の運転では特にそうです。

車の運転に関しては、

  • 車の形
  • 太陽光の角度
  • 時間帯

によって、だいぶレンズの濃さが変わりますね。

例えば、昼間の運転で車の屋根に太陽光が遮られず、直接太陽光が当たる状態だったらかなり色が濃くなります。

逆に、車の屋根やサンバイザーで太陽光を遮った状態だと、濃さは

「サングラスよりちょっと薄いなー」

くらいの濃さになります。

このときの濃さは、少し物足りない感じはありますね。

あと、西日。

あくまで個人的感想ですが、西日ではあんまり色が濃くならない感じがします。

でも朝日だったら普通に濃くなります。

なので、冬の西日とか本当にきついですよね。

そういう時の運転では、普通の濃いサングラスをかけるほうが良いと思います。

それと、やっぱり車の窓ガラスって紫外線をある程度遮ってくれる加工がされているみたいなので、レンズの色の変化も若干悪くなるみたいです。

車の運転でしっかりと太陽光の光を遮断したい場合は、結局はちゃんとしたサングラスをすることがベストかなと感じました。

ただ、ある程度明るさを遮ることができればいい人にとっては全然ありだと思います。

色の変化が薄くてもUVカット機能はあるそうなので、紫外線はカットされるそうですから、「紫外線さえカットできていればそんなに色が濃くなくてもいい」と感じる人にとっては、これ一本で一日過ごせますね。

そして私は、黒に変化するレンズを選んだんですが、色が濃くなった時の色が非常に良い感じです。

色自体は本当にお気に入りです。

あんまり反射せずに暗くなって、でも自分の目はちゃんと見える感じ。

自分的には、ギラギラ反射するよりこういうサングラスが好みなので嬉しいですね。


夜の運転での使用感

次に気になっていたのが、夜の運転です。

夜の運転で普通に本当にストレスなのが、対向車のヘッドライト。

最近の車のヘッドライトは本当にまぶしいのでキツイ。

しかも光軸をいじって、ちょっとハイビームのようにしている車もありますよね。

もう本当にあれが嫌で嫌でしょうがないので、

「何とか対処できないか」

と、かすかに期待していました。

ただ、実際に使用してみた結果、ほとんど効果はありませんでした。

夜にはもうほとんど普通のレンズになっちゃっていますし、仕組み的には一応かすかに色は変わっているという話なんですが、体感としては効果はほぼありませんでしたね。

このレンズは、夜にはあんまり効果を期待しないほうが良いかなと思います。

とはいえ、それでもやっぱり使い勝手は良いです。

「ひとつ期待していたものがダメだっただけの話」

という感じで受け入れております。


外で歩くときのレンズの変化

車では色の変化については結構差が激しいなと感じましたが、実際に外で普通に使用する場合はどうなのか。

これは、かなり良いです。

普通に外で使用するときには、色の変化はかなりしますね。

昼間だったら、外に出たらすぐにマックスまで暗くなります

もう普通にサングラス状態です。

運転だったらあんまり相性良くないのかなという部分もちょっと感じましたが、徒歩がメインの生活だったらかなり効果ありですね。

正直、基本徒歩や電車など公共交通機関で主に生活をしている人にとっては、この可視光調光レンズはかなり効果を発揮すると思うので相性はかなり良いと思います。

太陽の光もしっかりと遮断してくれるし、レンズもあんまり反射しないので、相手から見たら真っ暗でも若干目が見えていると思います。

これに慣れたら、正直

「もうこれじゃないと出歩きたくなくなる」

ような気持ちになりそうですね。

下の写真は色の変わった可視光調光レンズから見た景色です。

可視光調光レンズの暗くなったレンズから見た外の景色

散歩にピッタリ。通勤にもおすすめ。

本当にちゃんとサングラスのような状態になりますので助かります。


外から屋内(コンビニなど)に入ったとき

外からコンビニなどに入った場合どうなるのか。

これは、数分で色が薄くなります。

眼鏡市場の店員さんの説明によると

「5分未満で完全に色が戻るようになっている」

という説明をもらいましたが、実際も多分その通りかなという感じがします。

店内に入ったときには真っ暗ですが、商品を選んでレジに持っていく頃にはだいぶ薄くなっています。

2〜3分でかなり薄くなっている印象でした。

普通に外を歩く用としては、十分な色の変わり具合です。


天気による色の変化

天気によって色の変わり方は違うのかについても書いておきます。

これは結構変化があります。

  • 晴れだったら、完全に色が変わります
  • 曇りでも結構ちゃんと色が変わります。晴れ時より「気持ち薄いかな」くらいの変化
  • 雨だと、あんまり変わらない

私は雨の時に他の人から

「眼鏡変えた?」

と聞かれました。

最初は何を言っているのかさっぱり分からず

「いや、変えてないですよ」

と答えましたが、後から

「あー、雨でいつもとレンズの色が違ったのか」

と気づいたくらいですね。

曇りまでは結構色が変わるんですけど、雨だとあんまり変わらないのは、明るさだけでなく紫外線の量の違いなのかもしれません。

ただ、これが良いか悪いかで言うと、個人的にはちょうどいい。

むしろ、天気によって色がこうやって変化するのは良い点だなと感じています。

全く見えにくくならないし、調光レンズをかけていること自体に気付かないくらい自然だし、私にとっては良い点だと思いました。

それとこれは黒色に変化するレンズだからなのか色が暗くなると空がよりきれいに見える気がします。なんか青空の青色がより濃く見えて凄いきれいに見えるんですよね。こんな景色を見ながら散歩するのが気持ち良いです。


室内や店舗内など、太陽光以外での色の変化

最後に、紫外線以外での色の変化について。

室内や店の店舗内など、太陽光以外の明るい場所での色の変化についても感想を書いておきます。

正直、あんまり色は変わりません。

かなり明るい電気屋とかホームセンターなんかを歩いていても、正直レンズの色が変わっているようには感じません。

体感ですが、多分10%くらいにはなっているのかもしれませんが、その程度の変化しかありません。

この点については、正直期待外れかなという感想です。

もし電気系の明るい場所での光の強さを軽減したいのであれば、普通に

  • サングラス
  • カラーレンズの眼鏡

をかけたほうがいいと思います。

基本的には、夜・室内・店内などではほぼ透明になると考えていいと思います。


結論:可視光調光レンズは買って良かったのか?

結論として、私にとっては買って良かったです。

さっきも記載しましたが、ちょっと期待外れの部分もありました。

  • 夜のヘッドライトにはほとんど効かない
  • 室内の明るい照明にもあまり反応しない

ただ、それも差し引いても、

  • 太陽の光による頭痛などはかなり軽減された
  • 外での生活は確実にしやすくなった
  • 長時間外にいても頭痛がしなくなった

という点を考えると、入れて良かったなと思っています。

もし次の新しい眼鏡を作る時にも、同じように可視光調光レンズを入れたい気持ちでいますので、総合的には満足です。

ただ、日中は太陽光が当たれば結構すぐに色が変わりますので、仕事で使用できる職場環境を整える必要はあります。

私は使用しても問題ない職場だったので普段から使用していますが、職場から

「普通のレンズにしてください」

と言われる人もいるかもしれません。

そこはそれぞれ、職場に相談するなりして交渉するか、理解してもらえる環境づくりが必要かもしれませんね。


周りの反応と今後について

ちなみに私の場合は、最初にこの可視光調光レンズにしたときには、周囲の人からは

「もっと風当たりが強いこともあるのかな」

と覚悟していましたが、そんなことも全然ありませんでした。

そこそこ田舎なんで毛嫌いされるかなとか少しは思いましたが、それでも

「意外といいじゃん」

という感想を言ってもらえたり、

「どこで作ったの?」

と聞かれ、興味を示されたりすることはあれど、

「そんな変な眼鏡をかけるなんて、どうなの?」

みたいなネガティブな意見は一度も言われておりません。

もしかしたら心の中でそう思っている人は中にはいるかもしれませんが、少なくとも私の中では

「他人は思った以上に誰も気にしていないんだな」

という印象ですね。

正直、あんまり気にしなくても大丈夫だったと安心しております。

今度は他の持っている今は使っていない眼鏡フレームにも同じレンズをつけようかなと思っています。

それと、可視光調光レンズにしても室内などではほとんど色も変化しないので、次は普通に調光レンズでも良いかなとも思っていますね。

そっちのほうが少し安く済むので。

また調光レンズを作ったら、そのときの感想も書くかもしれませんので、ぜひ参考にしていただければと思います。


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