現在、伊東市では田久保市長が市長になって約3ヶ月が経ちましたが、この3ヶ月間の間伊東市の市政は完全に止まっている状態だと言われています。
その大きな理由になっているのが田久保市長の学歴詐称問題が発端であり、現在はその問題に対する姿勢や未だに副市長も教育長も任命をせずに市政が止まっている状況です。
田久保真紀市長はどのような経緯で伊東市長に当選したのか?
そうなってくると多くの人はこのような疑問を持つのではないでしょうか?
「なんで田久保真紀が市長に選ばれたの?」
特に地元ではない人がこのニュースを見るとこのような疑問を持つ人が大多数だと思います。
そこでこの記事では田久保真紀氏が選挙でどのように選ばれたのか?どうして当選したのかを調べ、まとめましたので参考になればと思います。
今の伊東市長はどんな公約を掲げて当選したのか?
候補者は何人だったの?
候補者は2人(無所属同士)
- 当選:田久保真紀(55) 14,684票(53.2%)
- 次点:小野達也(62/現職・前市長) 12,902票(46.8%)
投票率 49.65%。選挙ドットコム
主要争点は新図書館の是非で、当選当夜に田久保氏は「就任初日に中止表明」とコメント。朝日新聞
各候補の公約(要点)
田久保真紀(無所属・新人)
- 新図書館中止
- 福祉・教育・医療の底上げ(重層的支援、医療支援、不登校対策・学費軽減 等)。
- 経済対策(“戦略的なまちづくり/人づくり/仕事づくり”の枠組み)。Go2Senkyо
- しがらみのないクリーンな政治
小野達也(無所属・現職、自公推薦、前伊東市長)
- 物価高騰対策(プレミアム付商品券の発行)。
- 観光支援(宿泊クーポン等の再実施)。
- 市内経済の再興(新交通サービス導入、観光×災害に強いまちづくり、老朽インフラの再整備、地場産業の推進)。
- 子ども・高齢者・働く人に「やさしい」施策群の拡充。Go2Senkyо
この一対一の市長選で前市長である小野達也氏との選挙戦を制して田久保市長が市長になりました。
選挙期間中はどんな選挙運動をして当選したのか?
以下に田久保市長がどのような選挙運動をして当選したか経緯を調べましたので順を追って説明します。
今の伊東市長(田久保真紀氏)は何を公約にしていたの?
まずは田久保市長が選挙の際にどのような公約を掲げていたのかを記載します。
選挙公報に明記された柱は次のとおりです。
- 新図書館建設の中止
「新図書館建設は中止します!! 総工費42億5,500万円・毎年の維持費2億7千万円」 - 戦略的なまちづくり・人づくり・仕事づくり
「今こそ徹底的な経済対策!戦略的なまちづくり 人づくり そして仕事づくり」 - 福祉・教育・医療の強化
「重層的支援体制の構築」「地域医療・市民病院への支援機能強化」「不登校対策・学費軽減策 等」 - しがらみのないクリーンな政治
当選後の最初の具体実施として、就任直後に新図書館の入札中止を指示。市は「現状は白紙」と公表し、6月定例会では図書館関連の継続費42億5,500万円の削除を提案しています。伊東市+1
田久保市長は選挙期間中どんな選挙運動をして当選したのか?
田久保市長が当選した理由についてをYouTubeで語っている伊東市に半分在住する方清義明さんが話していたことを参考に下記に記載します。
当選した理由について
メガソーラーで当選したわけでではない
まず、多くの人が誤解されているかもしれませんが選挙中に田久保市長がメガソーラーの中止を選挙運動でスピーチをしたのは確認されていません。もしかしたらどこかで少し触れているかもしれませんが、主に掲げていた公約は「新図書館建設の中止」ということでした。
支持を得たのは新図書館建設計画の中止
田久保市長が多くの支持を受けたのは42憶円のかかる新図書館建設計画の中止という公約だったことが言われています。実際にも選挙時の映像が残っています。
実際に新図書館建設計画で市から42億円も支払う計画なのか?
ここで清義明さんのYouTubeで話されていたことを聞くと地元の人にしか見えない田久保市長が当選した事情が語られていました。
実は田久保市長は先ほど記載したように新図書館建設計画について選挙の時には全てのお金の使い方やどのような資金源で計画を立てていたのかというようなことは選挙時には街頭演説では語っていたようなことは確認できていません。
そのため伊東市民にはこの新図書館建設計画はどのように伝わっていたかというと
「図書館を建設するために42憶円を伊東市が支払う」
という伝わり方をしてしまった市民が多くいたとそうです。
そのため伊東市民にとってはこの図書館計画に対するマイナスイメージが非常に多くついてしまって「図書館に42億円も使うなんて使いすぎだ」という民意が反映されて多くの票が田久保市長に集まったことが問題であるということを語っていました。

図書館建設に42億円は無駄遣いなのでは?
ですが実際にはこの図書館建設については市民に多くの誤解が生まれてしまっていると清さんは話しています。
実際は図書館建設に42億円の市の負担ではない
まず図書館建設に実際に42億円ものお金を市から出すわけではなかったそうです。
実際にはこの計画には国からの大きな補助金、積立金、借入金などで賄い、市の負担はこの42憶円という数字よりはかなり小さい負担で収まっていたということでした。
いかに図書館計画にどのような見積もりを立てていたのかを調べましたので記載します。
図書館の建設費をどう賄う計画だったのか(当初設計)
- 国の補助金:約17億円(全体の約40%)
静岡新聞の選挙前・選挙直後の解説記事で明記。新図書館の主な財源のひとつが国庫補助で、規模感は約17億円とされていました。 - 地方債(起債)
同記事で、地方債(=自治体の借入)を中心に充当する想定でした。 - 市の「文化施設整備基金」の活用(残高:約16億円規模)
上記の国補助・起債に加え、文化施設整備基金(文化施設の整備に充てるための目的基金)も活用して一般財源の負担を極力抑える方針でした。基金は条例に基づく目的限定の資金です。
これだけ大きな補助金は誰がどのように得ることができたのか?
図書館建設計画に充てられた国からの補助金17億円は、前市長・小野氏の下で市(生涯学習・都市計画部局)が「都市構造再編集中支援事業」という国交省の交付金枠に新図書館を組み込み、5か年の都市再生整備計画として国と協議・積み上げてきた“見込み枠”。
入札中止=事業白紙化で実行は止まっている、という現状です。
田久保市長はこのような費用の内容を説明せずに「図書館建設」「42億円」「反対」だけを選挙期間中に街頭演説で大きく語ったことで市民に対してこの図書館計画に大きな不安を招いたことで多くの票が集まったのではないかと言われています。
田久保市長はこの費用の詳細を知っているのか?
もしかしたら田久保市長はこの図書館建設費用について細かい費用の計画を知らなかったから中止を選挙で公約に掲げたのではないかという疑問もありますが、田久保市長は市長の前には市議だったため議会にも参加されているはずなので、この図書館計画の費用の詳細にについては知っているはずです。
それが私たちにも明確に分かるニュース動画がYouTubeに残っています。
この動画では田久保市長が市長選前に開かれた公開討論会で新図書館建設計画について反対として意見を語っているのですがその中で田久保市長の反対意見として話していたのが以下のようなコメントでした。
- 非常に豊かで潤っている状況とは言い難い面もある
- その中でなぜいま新しい図書館なのか
- 財源の負担がないから良いという考えで取り組むのは少し考えが違うのではないか
- 国の補助金が活用できるいま着手しなければならない
- 表現としては図書館の機能が付いたミュージアム
- 1階にカフェを入れたり、2階、3階にはローティーンや子連れの人が雨でもキッズコーナーで遊べる施設になる
- 図書館機能は最上階にしっかりしたものができ
- みなさんが集える伊東にいままでなかった施設が国の援助を得てできるということになり、こんなに大きなチャンスはないと考えていて、やはり積極的に取り組むべきと考えている
伊東市民はこのような詳細情報を知って投票したのか?
知らなかった人も少なくなかったと言われています。
ここで最初の話に戻りますが、田久保市長は選挙時に街頭演説で「42億円の図書館計画の中止」というキャッチ―なコピーで演説をし続けたそうですので、ここまで詳細な情報を分からずに伊東市民は42億円で図書館を立てるのは税金がもったいないという感じて田久保市長に投票した人が数多くいるのではないかと言われています。
まとめ
田久保市長は選挙時にも新図書館建設計画についての42億円という費用だけをキャッチ―に言い続け、伊東市民にまるで42億円を市の税金を使って図書館を建設すると演説し、伊東市の市民はそれを聞いて投票をしたのではと言われています。伊東市に在住している清さんも周りでこの図書館計画の詳しい費用の計画については知らない人が多いことを嘆いていました。
これは市民も各々で調べずに聞いた演説で聞いた話をそのまま受け取ってしまってそのまま投票してしまうことになってしまうので、私たちも投票する際には立候補者の公約をそのまま受け止めるのではなく、自分で調べることが大切だということを日本人として学ぶ必要がある問題ですね。そういう意味ではただの地域のニュースではなく、全国民が知っておくべき問題ともいえます。
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