日本シリーズで3連敗から4連勝した球団は?DeNAの逆転条件と過去の記録

2026年10月27日の日本シリーズ第3戦で、福岡ソフトバンクホークスが横浜DeNAベイスターズに2対1でサヨナラ勝ちし、3連勝で日本一に王手をかけました。

DeNAは第1戦から3連敗となりましたが、日本シリーズの歴史では、過去に3連敗から4連勝して逆転日本一を達成した球団が存在します。

1958年の西鉄ライオンズ、1986年の西武ライオンズ、1989年の読売ジャイアンツの3チームです。ただし、1986年の西武は第1戦が引き分けだったため、開幕から3連敗したケースに限ると過去2例となります。

では、2026年のDeNAがここから逆転日本一になるためには、どのような条件が必要なのでしょうか。この記事では、歴代3球団の逆転劇と過去の記録、DeNAが2017年・2024年にソフトバンクと対戦した際の結果も比較しながら整理します。

日本シリーズで3連敗から4連勝した球団とDeNAの逆転条件

日本シリーズで3連敗から4連勝して日本一になったのは、2025年までに3チームです。

年逆転日本一を達成した球団対戦相手最終成績
1958年西鉄ライオンズ巨人4勝3敗
1986年西武ライオンズ広島4勝3敗1分
1989年読売ジャイアンツ近鉄4勝3敗

このうち1958年の西鉄と1989年の巨人は、第1戦から3連敗した後、第4戦から第7戦まで4連勝しました。

1986年の西武は第1戦が引き分けとなり、第2戦から第4戦まで3連敗。その後、第5戦から第8戦まで4連勝して日本一になっています。

つまり、開幕3連敗から4連勝して日本一になった例は、1958年と1989年の過去2回だけです。


開幕3連敗からの逆転日本一は過去2例だけ

日本シリーズは1950年に始まりましたが、開幕3連敗からの逆転日本一は非常に珍しい記録です。

最初に達成したのは1958年の西鉄ライオンズ。巨人に3連敗した後、稲尾和久投手の活躍などで4連勝し、日本一となりました。

次に達成したのは1989年の巨人です。近鉄に第1戦から3連敗しましたが、第4戦以降に4連勝し、シリーズを制しました。

そのため、2026年のDeNAが開幕3連敗から4連勝して日本一になれば、1989年の巨人以来37年ぶり、史上3例目の大逆転となります。

一方、1986年の西武は3敗の前に引き分けがあったため、同じ3連敗からの逆転日本一であっても、開幕3連敗からの逆転とは区別されます。


2026年のDeNAが逆転日本一になる条件は?

2026年の日本シリーズは、横浜DeNAベイスターズと福岡ソフトバンクホークスが対戦しています。

10月27日の第3戦終了時点で、ソフトバンクが3勝0敗となり、日本一まであと1勝に迫りました。

  • 第1戦(10月24日):ソフトバンク 3-1 DeNA(延長11回)
  • 第2戦(10月25日):ソフトバンク 4-3 DeNA(延長10回)
  • 第3戦(10月27日):ソフトバンク 2-1 DeNA(延長10回・サヨナラ)

今回は開幕から3試合連続で延長戦となり、日本シリーズ史上初の記録となりました。DeNAは3試合とも接戦に持ち込みながら、勝利には届いていません。

日本シリーズは先に4勝したチームが日本一となるため、DeNAが逆転するには、ソフトバンクにこれ以上勝利を許さず、自分たちが4勝する必要があります。

第4戦以降の予定は次のとおりです。

試合日程球場
第4戦10月28日(水)18時みずほPayPayドーム福岡
第5戦10月29日(木)18時みずほPayPayドーム福岡
第6戦10月31日(土)18時30分横浜スタジアム
第7戦11月1日(日)18時横浜スタジアム

DeNAが第4戦から第7戦まで4連勝すれば、4勝3敗で逆転日本一となります。反対に、ソフトバンクが第4戦に勝利した場合は4勝0敗となり、その時点で日本一が決まります。

なお、2026年の日本シリーズでは第7戦まで延長12回で引き分けとなるルールが採用されています。引き分けが発生し、第7戦終了時点でも優勝チームが決まらなかった場合は、第8戦以降が開催される可能性があります。

そのため、厳密にはDeNAが第4戦から第7戦まで必ず4連勝しなければならないわけではなく、引き分けを挟んでもソフトバンクに勝利を許さず、先に4勝すれば逆転日本一となります。

第4戦以降のテレビ放送や無料配信については、関連記事の日本シリーズ2026の放送・無料配信日程と試合結果で詳しく整理しています。


3連敗から逆転日本一になった割合は15%?

日本シリーズで3連敗したチームが、逆転日本一になった割合も気になるところです。

ベースボールチャンネルが2026年10月27日に掲載した記事では、過去に日本シリーズで0勝3敗となったケースは20例あり、そのうち3例が逆転日本一を達成したと紹介されています。

この記録をもとに計算すると、3例÷20例×100=15%となります。つまり、過去の実績では、3敗先行となったチームの約15%が逆転日本一を達成したことになります。

ただし、この3例には1986年の西武のように、引き分けを挟んで3連敗したケースも含まれています。開幕3連敗からの逆転だけを数えると、該当するのは1958年の西鉄と1989年の巨人の2例です。

また、過去の逆転割合15%が、そのまま2026年のDeNAが逆転日本一になる確率を意味するわけではありません。

実際の試合結果には、両チームの戦力、先発投手、救援陣の状態、打線の調子など、さまざまな要素が影響します。15%という数字は、あくまで過去の日本シリーズの結果を集計したものとして捉える必要があります。


1958年の西鉄は稲尾和久の活躍で巨人に4連勝

日本シリーズで初めて開幕3連敗から4連勝したのは、1958年の西鉄ライオンズです。

西鉄は巨人との第1戦に2対9、第2戦に3対7、第3戦に0対1で敗れ、日本一まであと1敗という状況に追い込まれました。

しかし、第4戦から流れが変わります。エースの稲尾和久投手が第4戦で勝利投手となり、西鉄が6対4でシリーズ初勝利を挙げました。

続く第5戦では、3点を先制された西鉄が終盤に追いつき、延長10回に稲尾投手自身がサヨナラ本塁打を放って4対3で勝利します。

さらに第6戦では稲尾投手が巨人打線を完封し、2対0で勝利。これでシリーズ成績を3勝3敗に戻しました。

迎えた第7戦も稲尾投手が先発し、西鉄が6対1で勝利。開幕3連敗から4連勝するという歴史的な逆転日本一を達成しました。

1958年の日本シリーズでは、西鉄が挙げた4勝すべての勝利投手が稲尾和久投手でした。

稲尾投手は第1戦、第3戦では敗戦投手になっていましたが、その後の4試合で勝利投手となり、シリーズMVPにも選ばれています。

この圧倒的な活躍は、西鉄の逆転日本一を語るうえで欠かせない記録です。


1986年の西武は広島に3連敗後、第8戦で逆転日本一

1986年の日本シリーズでは、西武ライオンズと広島東洋カープが対戦しました。

この年は第1戦が延長14回の末、2対2の引き分けとなります。その後、西武は第2戦から第4戦まで3連敗し、0勝3敗1分と追い込まれました。

しかし、第5戦で反撃が始まります。西武は広島と1対1のまま延長戦に突入すると、12回裏に工藤公康投手がサヨナラ安打を放ち、2対1で勝利しました。

この勝利をきっかけに、第6戦は3対1、第7戦も3対1で勝利。シリーズ成績を3勝3敗1分とし、決着は第8戦へ持ち越されました。

第8戦では広島が先制しましたが、西武は6回に秋山幸二選手の2点本塁打で同点に追いつき、7回に勝ち越し。最終的に3対2で勝利し、4連勝で日本一を達成しています。

1986年の特徴は、第1戦の引き分けによって、日本シリーズが史上初めて第8戦まで続いたことです。

1958年の西鉄や1989年の巨人とは異なり、西武は第1戦から3連敗したわけではありません。それでも、3敗を喫してから4連勝し、日本一になったという点では同じ逆転劇に数えられています。

2026年も引き分けが発生すれば、第8戦以降まで日本シリーズが続く可能性があります。


1989年の巨人は近鉄に3連敗後、4連勝で日本一

開幕3連敗からの逆転日本一が最後に達成されたのは、1989年の読売ジャイアンツです。

巨人は近鉄バファローズとの日本シリーズで、第1戦に3対4、第2戦に3対6、第3戦に0対3で敗れ、3連敗となりました。

しかし、第4戦では先発の香田勲男投手が近鉄打線を完封し、5対0で勝利。この試合をきっかけに巨人が反撃を開始します。

第5戦では原辰徳選手が7回に満塁本塁打を放つなどして、巨人が6対1で勝利しました。さらに第6戦も3対1で勝利し、シリーズ成績を3勝3敗に戻します。

そして第7戦では巨人打線が近鉄投手陣から8点を奪い、8対5で勝利。第4戦から4連勝して日本一となりました。

このシリーズでは、第4戦と第7戦で勝利投手となった香田投手の活躍も大きな転機となりました。

巨人は3連敗の時点では後がない状況でしたが、第4戦の完封勝利をきっかけに立て直し、4勝3敗で逆転日本一を達成しています。

2026年のDeNAが開幕3連敗から逆転日本一を達成すれば、この1989年の巨人以来37年ぶりの記録となります。


DeNAは2017年と2024年にもソフトバンク相手に反撃している

2026年のDeNAにとって注目したいのが、過去のソフトバンクとの日本シリーズです。

DeNAとソフトバンクは、2017年と2024年にも日本シリーズで対戦しています。2017年はDeNAが開幕3連敗から反撃し、2024年には開幕2連敗から4連勝して日本一を達成しました。

それぞれの対戦結果を比較すると、次のようになります。

年DeNAの試合展開最終結果
2017年開幕3連敗から2連勝2勝4敗・敗退
2024年開幕2連敗から4連勝4勝2敗・日本一
2026年開幕3連敗第3戦終了時点で未決定

2017年の日本シリーズでは、DeNAはソフトバンクに第1戦から3連敗しました。しかし、第4戦を6対0、第5戦を5対4で制し、2勝3敗まで盛り返しています。

第6戦では延長11回の末に3対4で敗れ、日本一には届きませんでしたが、開幕3連敗から2連勝した経験があります。

一方、2024年は第1戦に3対5、第2戦に3対6で敗れたものの、第3戦から4連勝。最終的に4勝2敗でソフトバンクを破り、日本一を達成しました。

2024年のDeNAは、レギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち上がって日本シリーズに進出し、頂点に立っています。

そして2026年も、DeNAはセ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズに出場しています。

ただし、2024年は2連敗からの4連勝だったのに対し、2026年は3連敗しているため、これ以上1敗もできない状況です。

2017年と2024年の経験が今回の試合結果を保証するわけではありませんが、DeNAが過去に同じソフトバンクを相手に連敗から反撃した実績があることは、今回のシリーズを考えるうえでも興味深い点です。


DeNAが逆転するには第4戦が最初の分岐点

2026年の日本シリーズは、第1戦から第3戦まで、すべて延長戦となりました。

第1戦ではDeNAが8回に牧秀悟選手の本塁打で同点に追いつきましたが、延長11回にソフトバンクが勝ち越しました。

第2戦ではDeNAが8回に筒香嘉智選手の3ラン本塁打で逆転したものの、9回に山川穂高選手の本塁打で同点とされ、延長10回に川村友斗選手の決勝本塁打で敗れました。

第3戦でもDeNAは東克樹投手の7回無失点の好投などで1点を先行しましたが、9回にソフトバンクが追いつき、延長10回には正木智也選手がサヨナラ本塁打を放っています。

3試合とも接戦となりながら、最後の勝負どころでソフトバンクが得点を奪った形です。

DeNAが逆転日本一を目指すためには、まず10月28日の第4戦に勝利し、シリーズ初勝利を挙げる必要があります。

第4戦の予告先発は、ソフトバンクが前田悠伍投手、DeNAが平良拳太郎投手です。

ここまでの3試合では、DeNAも終盤まで勝利の可能性を残していました。そのため、第4戦では先発投手が試合をつくることに加え、終盤のリードを守り切れるか、得点機を生かせるかが注目されます。

過去の逆転日本一でも、1958年の西鉄は第4戦で稲尾投手が勝利し、1989年の巨人は第4戦で香田投手が完封勝利を挙げました。どちらも第4戦でシリーズ初勝利をつかみ、その後の4連勝につなげています。

もちろん、過去の事例と同じ展開になるとは限りません。それでも、DeNAが第4戦で敗れれば日本一の可能性がなくなるため、この試合が最初の大きな分岐点となります。


日本シリーズ3連敗から4連勝した球団と2026年のDeNAまとめ

日本シリーズで3連敗から4連勝して逆転日本一を達成したのは、2025年までに1958年の西鉄ライオンズ、1986年の西武ライオンズ、1989年の読売ジャイアンツの3チームです。

ただし、1986年の西武は第1戦が引き分けだったため、開幕3連敗からの逆転に限ると1958年と1989年の2例となります。

2026年のDeNAは、10月27日の第3戦終了時点でソフトバンクに3連敗しています。逆転日本一を達成するためには、ソフトバンクにこれ以上勝利を許さず、先に4勝しなければなりません。

DeNAは2017年に同じソフトバンクを相手に3連敗から2連勝し、2024年には2連敗から4連勝して日本一になった経験があります。しかし、今回は開幕3連敗からの逆転が必要であり、過去の記録から見ても非常に難しい状況です。

それでも、歴史上は実際に逆転日本一を達成した球団が存在します。2026年のDeNAが37年ぶりの記録を達成できるのか、まずは10月28日の第4戦の結果が注目されます。


主な参考資料と確認日

情報確認日:2026年10月28日(日本シリーズ第4戦開始前)。2026年の試合結果・対戦成績・今後の日程は10月27日の第3戦終了時点の情報です。第4戦以降の結果によって、DeNAの逆転条件やシリーズの開催状況は変わります。

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