🍣くら寿司「醤油差し舐め事件」トー横キッズの犯人はその後どうなった？判決と現在の状況まとめ
2023年に「くら寿司」で発生した“醤油差し舐め動画”は、SNSで瞬く間に拡散し、日本中を騒がせる大きな炎上事件となりました。
迷惑行為の投稿者である吉野凌雅被告はその後、警察に逮捕され、起訴・裁判を経て判決が下されましたが、「あの犯人はいまどうしているのか？」「刑は確定したのか？」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、事件の全容から判決内容、裁判長の厳しい指摘、そして現在の更生生活に至るまで、わかりやすく詳しくまとめています。
🔹事件の概要：SNSで拡散された迷惑行為
2023年2月、回転寿司チェーン「くら寿司」の名古屋栄店で、当時21歳の吉野凌雅被告が共用の醤油差しの注ぎ口を舐める動画を撮影し、SNSに投稿するという迷惑行為が発生しました。
この事件はくら寿司の「醤油直なめ事件」「醤油ぺろぺろ事件」などと称され、この動画はSNS上、X（旧Twitter）で瞬く間に拡散され、世間の大きな非難を浴びました。
店舗側は衛生上の懸念から被害届を提出し、警察は威力業務妨害の疑いで吉野被告を逮捕しました。
この吉野凌雅はいわゆる新宿歌舞伎町の「トー横キッズ」と呼ばれているような人物であり、歌舞伎町で徘徊しているような人物で、この事件で「くら寿司醤油直飲み男」と呼ばれるようになりました。
🔹別件の重大犯罪でも起訴：未成年者の売春強要
さらに、吉野被告は当時15歳の少女に売春をさせ、生活費を稼ぎながら各地を連れ回していたとして、営利目的誘拐の罪でも起訴されました。この件も社会的な関心を集め、事件の深刻さが広く認識されることとなりました。
そして今回のくら寿司での醤油さしをペロペロ舐めるという事件も合わせて起訴されて裁判にかけられます。
🔹裁判と判決：どのような判決が出たのか？
2023年10月13日、名古屋地方裁判所にて、大村陽一裁判長は以下のように述べ、
懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を下しました。
大村陽一裁判長：
「他人の迷惑行為動画に触発されて動画を撮影しSNSに投稿したことは、安心して食事をしてもらおうという会社の努力を無にしかねないあまりに無分別な犯行で、被害弁償もなされておらず、刑事責任は重い。また、自身に好意を寄せる少女に3か月近く売春をさせて生活費などを稼がせながら各地を連れ回したのは卑劣な犯行だ」
その一方で、
大村陽一裁判長：
「更生に向けた環境も整備されつつある」
との判断から、執行猶予付きの判決となりました。
🔹判決後のコメント：本人が語った“反省”
判決後、吉野凌雅被告は報道陣の取材に応じ、次のようにコメントしました。
吉野凌雅被告：
「自分のなかでやってしまったことを風化させずに、罪をつぐないながらしっかり働いて、被害弁済しつつ、反省している気持ちを大事にして過ごしていこうと思います」
この発言からは、自身の行為に対する反省と今後の更生への意志が見受けられます。
🔹現在の状況：岸和田市で塗装工として更生中
保釈後の現在、吉野被告は弁護士の紹介を受けて、大阪府岸和田市で塗装工としての仕事を教わりながら更生を目指しているとのことです。
一般社会に戻り、自らの過ちと向き合いながら働く日々を送っており、「反省を実行に移している段階」にあるといえます。
🔹被害額と社会的影響
店舗側は消毒作業や備品の交換などにより、約57万円の被害を被ったとされています。この事件は「すしテロ」として大きく報道され、全国の回転寿司チェーンにおいても迷惑行為への対策が強化されるきっかけとなりました。
防犯カメラの設置、抗菌素材の導入、来店客への注意喚起など、業界全体での衛生意識の見直しが進められています。
まとめ：一度の過ちが人生を左右する現実
この事件は「ただの悪ふざけ」では済まされない社会的影響を持ち、刑事責任も厳しく問われました。未成年の少女を巻き込んだ行為も含め、加害者は重大な責任を背負うことになりました。
現在、吉野被告は更生に向けた生活をスタートさせていますが、再発のないよう社会の一員として責任を果たしていけるかが問われるのはこれからです。
ネット上で軽い気持ちで行った行為が、人生そのものを狂わせることもある。
この事件は、現代社会における行動の「責任の重さ」を私たちに突き付けた象徴的な出来事といえるでしょう。
コメント