2026年11月2日、サントリーホールディングス(サントリーHD)が、グループで利用する外部クラウドサービスへの不正アクセスにより、約10万人分の個人情報が漏えいしたと発表しました。
今回の不正アクセスでは、第三者がクラウドサービスからファイルをダウンロードしており、その一部に個人情報が含まれていたことが確認されています。
対象となったのは、サントリーグループや取引先などの従業員約9万人に加え、2026年新卒採用の応募者7,173人、企業活動体験プログラム「マル・デ・シャイン」の登録者7,323人などです。
さらに、とんかつ専門店「まい泉」の宅配を注文した利用者や配送担当者の情報も含まれています。
一方、今回確認された個人情報に、クレジットカードなどの決済情報は含まれていません。また、11月2日の公式発表時点で、漏えいした情報が不正利用された事実も確認されていないとしています。
今回のニュースを受け、「サントリーの商品を購入した人も対象なのか」「新卒採用の応募情報はどこまで漏れたのか」「マル・デ・シャインとは何か」「まい泉の宅配を注文した人も対象なのか」と気になっている人もいるでしょう。
この記事では、サントリーHDが11月2日に公表した公式資料をもとに、情報漏えいの対象者7区分と人数、漏えいした情報、不正アクセスの経緯、対象者への連絡方法、問い合わせ先、今後の注意点を整理します。
- サントリーHDで約10万人の情報漏えい|採用応募者7173人・まい泉利用者も対象?
- 約10万人の対象者は誰?公式発表の7区分と漏えい項目
- 約10万人と10万6038人の違いは?公表人数を単純合計できない理由
- 不正アクセスはいつ発生した?10月28日から11月2日までの経緯
- マイクロソフトのクラウドが原因?不正アクセスを受けたシステムは何か
- サントリー商品を購入した人も対象?一般消費者への影響
- クレジットカード・パスワード・採用情報はどこまで漏れた?
- 対象者への通知はいつ届く?サントリーHDが11月2日から個別連絡
- 不正利用や二次被害は確認されている?なりすましメールへの注意
- 2026年1月のサントリー委託先での情報漏えいとは別の事件?
- まとめ|サントリーHDの情報漏えいは7区分に影響、対象者への連絡を開始
サントリーHDで約10万人の情報漏えい|採用応募者7173人・まい泉利用者も対象?
サントリーホールディングス株式会社は2026年11月2日、グループが利用する外部クラウドサービスに第三者から不正アクセスがあり、保存されていた個人情報の一部が外部に漏えいしたと発表しました。
10月28日にクラウドサービスの異常を検知し、不正アクセスを遮断。その後の調査で、第三者がファイルをダウンロードしていたことが判明しました。
さらに、10月29日にはダウンロードされたファイルの一部に個人情報が含まれていたことを確認しています。
今回の発表は、単に情報漏えいの可能性があるという段階ではなく、第三者によるファイルの取得と、個人情報の漏えいが確認された事案です。
まず、11月2日の公式発表で確認できた主な内容を整理します。
| 確認項目 | 2026年11月2日の公式発表 |
|---|---|
| 運営会社 | サントリーホールディングス株式会社 |
| 不正アクセスを受けた環境 | グループが利用する外部クラウドサービス |
| 異常を検知した日 | 2026年10月28日 |
| 個人情報の漏えい確認日 | 2026年10月29日 |
| 公式発表日 | 2026年11月2日 |
| 報道された漏えい規模 | 約10万人分 |
| 主な対象者 | グループ・取引先従業員、新卒採用応募者、体験プログラム登録者など |
| 情報漏えい | 確認済み |
| クレジットカードなどの決済情報 | 今回の漏えい情報に含まれない |
| 不正利用 | 公式発表時点で確認されず |
| 不正アクセスへの対応 | 遮断済み |
| 対象者への連絡 | 11月2日から開始 |
| 個人情報保護委員会への報告 | 11月2日に速報を提出 |
| 原因・全体の影響範囲 | 調査継続中 |
11月1日までに確認された情報の内訳は、サントリーグループや関連企業の従業員情報が中心です。
一方、採用選考への応募者や過去の体験プログラム登録者、まい泉の宅配関係者など、現在の従業員ではない人の情報も含まれています。
また、今回の件でサントリーグループのすべてのシステムが不正アクセスを受けたと発表されたわけではありません。
対象となったのは、グループが利用する外部クラウドサービスに保存されていたファイルです。
出典:サントリーホールディングス「外部クラウドサービスへの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫び」(2026年11月2日)
約10万人の対象者は誰?公式発表の7区分と漏えい項目
サントリーHDの公式発表では、2026年11月1日までに第三者への漏えいが確認された個人情報について、対象者を7区分に分けて公表しています。
ニュースでは約10万人分という数字が大きく取り上げられていますが、従業員だけでなく、採用応募者や一般の利用者に関する情報も含まれています。
対象者と漏えいした情報の内訳は、次のとおりです。
| 対象者 | 人数 | 漏えいした情報 |
|---|---|---|
| サントリーグループ・パートナー企業等の従業員 | 約90,000人 | 氏名・メールアドレス |
| マル・デ・シャイン登録者 | 7,323人 | メールアドレス |
| 2026年新卒採用のビジネス部門応募者 | 7,173人 | 氏名・メールアドレス・電話番号などのマイページ登録情報等 |
| 社用携帯電話2台に登録された関係者 | 1,097人 | 氏名・電話番号 |
| モンテ物産の従業員・パートナー企業従業員 | 324人 | 氏名・メールアドレス・電話番号 |
| 井筒まい泉の宅配注文者・配送従業員 | 96人 | 氏名・お届け先の位置情報 |
| サントリーの取引先従業員 | 25人 | 氏名・役職 |
この表は、11月2日の公式発表に記載された7区分を整理したものです。
それぞれの区分で漏えいした情報の種類が異なり、すべての対象者について氏名・住所・電話番号などが一律に漏えいしたわけではありません。
また、今回の公表人数には概数が含まれているため、正確な対象人数や区分間の重複については注意が必要です。
サントリーグループ・取引先の従業員約9万人
今回の情報漏えいで最も人数が多いのは、サントリーグループおよびパートナー企業などの従業員情報です。
対象は約9万人で、漏えいした情報は氏名とメールアドレスとされています。
この区分にはサントリーグループの従業員だけでなく、パートナー企業などの従業員も含まれています。
そのため、サントリー本体に勤務していない場合でも、同社グループとの業務上の関係によって対象となっている可能性があります。
ただし、対象となった企業名や部署の一覧は、今回の公式発表では示されていません。
また、この区分については、住所や生年月日、給与情報、銀行口座情報などが漏えいしたとは公表されていません。
2026年新卒採用の応募者7173人
サントリーホールディングスの2026年新卒採用「ビジネス部門オープン選考」に応募した7,173人の情報も漏えいしています。
対象は早期選考と通常選考の両方です。
漏えいした情報は、応募者マイページの登録情報などで、氏名、メールアドレス、電話番号などが含まれています。
「2026年新卒採用」という名称は採用区分を示しているため、2026年11月に応募した人だけが対象という意味ではありません。
また、公式発表では、応募者マイページの登録情報等と説明されていますが、エントリーシートの全文や選考評価、合否の記録まで漏えいしたと明記されているわけではありません。
応募経験のある人は、今後の個別連絡を確認する必要があります。
マル・デ・シャインの登録者7323人
サントリーの企業活動体験プログラム「マル・デ・シャイン」に登録していた7,323人のメールアドレスも漏えいしました。
マル・デ・シャインは、サントリーのファンが社員と交流し、企業活動について知ることができる取り組みです。
サントリーの公式採用サイトでは、同社を応援するファンと社員が直接交流し、ファンの意見を企業活動に生かすプロジェクトとして紹介されています。
今回の漏えい対象は、2023年末時点でマル・デ・シャインに登録されていた利用者7,323人です。
したがって、現在このプログラムを利用していない人でも、2023年末時点で登録していた場合には対象となっている可能性があります。
一方、この区分で公式に公表された漏えい情報はメールアドレスであり、氏名や住所、電話番号などが同じ区分で流出したとは説明されていません。
参考:サントリー公式「目指すは箱推し。ファンを巻き込むサントリーのブランド戦略とは?」
まい泉の宅配注文者・配送従業員96人
今回の漏えいには、とんかつ専門店「まい泉」を運営する井筒まい泉株式会社の関係者も含まれています。
公式発表によると、対象となったのは宅配を注文したお客様と配送した従業員の合計96人です。
漏えいした情報は、氏名とお届け先の位置情報とされています。
ここで注意したいのは、まい泉のすべての店舗利用者や、すべての通販購入者が今回の対象になったと発表されたわけではないことです。
また、漏えい項目は「お届け先の位置情報」と説明されており、それが具体的にどの程度の精度の情報だったのか、どのような形式で保存されていたのかまでは明らかになっていません。
そのため、96人全員の自宅住所が漏えいしたと断定することはできません。
自宅や職場などへの宅配を利用したことがある人は、今後の公式案内を確認する必要があります。
社用携帯・モンテ物産・取引先の情報も対象
サントリービバレッジソリューション株式会社の社用携帯電話2台に登録されていた情報も、今回の漏えい対象に含まれています。
対象はサントリーグループや取引先の従業員など1,097人で、漏えいした情報は氏名と電話番号です。
ただし、社用携帯電話2台が盗難に遭った、あるいは端末そのものが不正操作されたと発表されたわけではありません。今回確認されているのは、外部クラウドサービスに保存されていたファイルの情報漏えいです。
さらに、モンテ物産株式会社の従業員とパートナー企業の従業員324人については、氏名・メールアドレス・電話番号が漏えいしています。
サントリー株式会社の取引先の従業員25人についても、氏名と役職が対象です。
このように、今回の不正アクセスでは複数のグループ会社や取引先に関係する情報が、外部クラウドサービスに保存されていたファイルを通じて漏えいしたことになります。
約10万人と10万6038人の違いは?公表人数を単純合計できない理由
今回のニュースでは「約10万人分の情報漏えい」と報じられていますが、サントリーHDの公式発表にある7区分の人数を計算上合計すると、約10万6,038人になります。
ただし、10万6,038人が正確な被害人数として確定したわけではありません。
まず、最も多い従業員情報の人数が「約90,000名」という概数で公表されています。
さらに、7区分の中に同じ人物が重複して含まれているかどうかも、公式発表では明らかになっていません。
例えば、サントリーグループの従業員が別の区分にも該当する場合など、情報の種類によって人数が重複している可能性も考えられます。
一方、すべての区分が重複なく分かれていると確認されたわけでもありません。
そのため、報道で使用されている「約10万人分」という表現と、各区分の公表人数を合計した数字は、意味を分けて理解する必要があります。
また、今回の公式発表は、2026年11月1日までに第三者への漏えいを確認した個人情報を整理したものです。
サントリーHDは調査を継続しており、新たに公表すべき事実が判明した場合には速やかに知らせる方針です。
今後、追加の対象者や漏えい項目が確認された場合には、人数や影響範囲が変更される可能性があります。
現時点では、「約10万人規模の個人情報漏えいが確認され、7区分の対象者と情報項目が公表されている」と理解するのが適切でしょう。
不正アクセスはいつ発生した?10月28日から11月2日までの経緯
サントリーHDは、今回の不正アクセスを確認してから公式発表するまでの経緯も公表しています。
異常を検知したのは2026年10月28日で、翌29日に個人情報の漏えいが判明しました。
その後、11月1日までに確認された情報を整理し、11月2日に個人情報保護委員会への報告と対象者への個別連絡を開始しています。
主な経緯は次のとおりです。
| 日付 | 確認された出来事 |
|---|---|
| 2026年10月28日 | 外部クラウドサービスで異常を検知。不正アクセスを遮断して調査を開始 |
| 10月28日 | 第三者に取得されたファイル名を特定 |
| 10月29日 | 漏えいしたファイルの一部に個人情報が含まれることを確認 |
| 11月1日まで | 第三者への漏えいが確認された7区分の情報を整理 |
| 11月2日 | 個人情報漏えいを公式発表。個人情報保護委員会へ速報を提出 |
| 11月2日 | 対象者への個別連絡を開始 |
サントリーHDは、10月28日に不正アクセスを遮断し、被害拡大を防ぐための対応を講じたと説明しています。
一方、実際に最初の不正アクセスが行われた日時や、第三者がファイルをダウンロードした正確な時刻は、今回の発表では明らかになっていません。
また、現在も調査が続いているため、今回確認された情報以外に影響があったかどうかについても、今後の発表を確認する必要があります。
マイクロソフトのクラウドが原因?不正アクセスを受けたシステムは何か
今回の不正アクセスについて、共同通信は2026年11月2日、米マイクロソフトのクラウドサービスで異常が検知されたと報じています。
一方、サントリーHDの公式発表では、不正アクセスを受けた環境について「外部クラウドサービス」と説明しており、具体的なサービス名は記載されていません。
そのため、今回の事件がMicrosoft AzureやOneDrive、SharePointなど、どのサービスに関係するものだったのかは、公式発表だけでは特定できません。
また、マイクロソフトのクラウドサービスが利用されていたとしても、それだけでマイクロソフト側のシステムに脆弱性があったと判断することはできません。
クラウドサービス自体が攻撃されたのか?
今回の公式発表で確認できるのは、サントリーグループが利用する外部クラウドサービスで第三者による不正アクセスが発生し、ファイルがダウンロードされたという事実です。
しかし、クラウドサービスの提供会社全体が攻撃を受けたのか、サントリーグループが利用する個別の環境やアカウントに侵入されたのかについて、詳しい説明はありません。
外部クラウドサービスに保存された情報が漏えいしたという事実だけで、同じサービスを利用するほかの企業や個人にも被害が広がっていると考えることはできません。
現時点では、被害を受けた環境の範囲と、不正アクセスに利用された方法について、今後の調査結果を確認する必要があります。
不正アクセスの具体的な原因は判明している?
サントリーHDは不正アクセスを遮断したと説明していますが、第三者がどのように侵入したのかについては詳しく公表していません。
例えば、アカウントの認証情報が悪用されたのか、クラウドの設定に問題があったのか、別の手口が使われたのかは確認できていません。
また、ランサムウェアによる暗号化や身代金要求が発生したという内容も、今回の公式発表には含まれていません。
そのため、今回の事件をランサムウェア被害と断定したり、特定のクラウドサービスの欠陥が原因だったと説明したりすることはできません。
原因究明と再発防止策については、今後のサントリーHDの追加発表を確認する必要があります。
参考:共同通信「サントリーHD10万人分漏えい」(2026年11月2日、熊本日日新聞掲載)
サントリー商品を購入した人も対象?一般消費者への影響
今回の約10万人分の情報漏えいについて、サントリーの商品を購入したことがある人も対象になるのか、不安に感じる人がいるかもしれません。
しかし、公式発表では、サントリーの商品を購入した一般消費者全員の情報が漏えいしたとは説明されていません。
公表された7区分のうち、一般の利用者に直接関係する主な情報は、企業活動体験プログラム「マル・デ・シャイン」の登録者と、井筒まい泉の宅配注文者に関する情報です。
そのため、サントリーの飲料や食品を購入したことがあるという理由だけで、今回の漏えい対象になったとは判断できません。
また、サントリーグループの会員サービスやキャンペーンについても、すべての登録情報が漏えいしたと発表されたわけではありません。
サントリーのキャンペーン応募者も対象なのか?
今回の公式発表では、対象として「マル・デ・シャイン」の2023年末時点の登録者が明記されています。
一方、サントリーが実施したすべてのプレゼントキャンペーンやポイントサービスの応募者情報が漏えいしたとは説明されていません。
過去にサントリーのキャンペーンへ応募した経験がある場合でも、今回の7区分のどれに該当するのかを確認する必要があります。
また、現在会員登録していない人についても、過去のマル・デ・シャイン登録情報が対象になっている可能性があります。
登録していたサービス名を思い出せない場合や、対象者に該当するか分からない場合は、サントリーHDの公式窓口へ確認する方法があります。
クレジットカード・パスワード・採用情報はどこまで漏れた?
今回の情報漏えいでは、氏名やメールアドレス、電話番号などが対象となっています。
一方、クレジットカード情報やパスワード、採用選考に関する詳しい記録については、確認できる内容が異なります。
公式発表で明らかになっている情報と、まだ確認できていない情報を分けて整理します。
クレジットカードなどの決済情報は対象外
サントリーHDは、11月1日までに第三者への漏えいを確認した個人情報について、クレジットカードなどの決済情報は含まれていないと明記しています。
そのため、今回の不正アクセスでクレジットカード番号が漏えいしたとする情報は、11月2日時点の公式発表とは一致しません。
また、クレジットカードの不正利用が今回の事件に起因して発生したという事実も確認されていません。
ただし、今後の調査によって新しい情報が公表される可能性はあるため、公式の続報を確認することが重要です。
ログインパスワードは漏えいしたのか?
11月2日の公式発表で公表された7区分の漏えい項目には、ログインパスワードは明記されていません。
一方、サントリーHDは、今回の発表でパスワード全般が漏えい対象に含まれないと明確に説明しているわけではありません。
そのため、パスワードが漏えいしたと断定することも、すべてのパスワードが対象外だったと断定することも避ける必要があります。
ただし、公式に公表された漏えい項目にパスワードが含まれていない以上、今回の件だけを理由に、すべての対象者がパスワードを緊急変更しなければならないと説明することも適切ではありません。
ほかのサービスとパスワードを使い回している場合や、不審なログインの形跡がある場合は、一般的なセキュリティ対策として変更を検討してください。
エントリーシートや選考結果も流出した?
2026年新卒採用の応募者7,173人について、公式発表では「応募者マイページ登録情報等」と説明されています。
具体例として、氏名、メールアドレス、電話番号などが挙げられています。
ただし、エントリーシートの記載内容、面接の評価、選考結果、学歴や経歴に関するすべての情報が漏えいしたと明記されているわけではありません。
そのため、採用選考に関する情報がすべて外部へ流出したという説明は、現時点では確認できていません。
一方、公式発表では「等」という表現が使用されているため、対象となった情報が氏名・メールアドレス・電話番号の3項目だけだったと断定することもできません。
応募者ごとの詳しい対象情報については、今後の個別連絡や追加発表を確認する必要があります。
対象者への通知はいつ届く?サントリーHDが11月2日から個別連絡
サントリーHDは2026年11月2日、今回の情報漏えいについて個人情報保護委員会へ速報を提出するとともに、対象者への個別連絡を開始したと発表しています。
ただし、今回確認できた公式発表には、すべての対象者への通知をいつまでに完了するのかという具体的な期限は記載されていません。
また、対象者への通知方法についても、すべての区分で同じ方法が用いられるとは説明されていません。
そのため、11月2日時点で連絡を受け取っていないからといって、今回の漏えい対象外だと判断することはできません。
通知が届かない場合は対象外なのか?
今回の情報漏えいは、グループ従業員、取引先、採用応募者、過去のプログラム登録者など、さまざまな立場の人が対象となっています。
そのため、個別連絡の時期や方法が異なる可能性もあります。
特に、過去に登録したメールアドレスを現在は使用していない場合や、勤務先が変わっている場合などは、連絡を確認できないことも考えられます。
また、今回の公式発表では、メールアドレスなどを入力して自分が対象者かどうかを検索できる専用ページは案内されていません。
対象に該当する可能性があり、不安な点がある場合は、公式発表に掲載された問い合わせ窓口へ確認してください。
サントリーHDの問い合わせ先と11月3日の受付
サントリーHDは、今回の情報漏えいに関する問い合わせ先として、専用フォームとフリーダイヤルを案内しています。
サントリーホールディングス
個人情報漏えいに関する問い合わせ窓口
フリーダイヤル:0120-050-310
受付時間:9:30~17:00
土曜日・日曜日・祝日・年末年始は原則休業
ただし、2026年11月3日(火・祝)は特別に電話受付を行うと公式発表に記載されています。
問い合わせフォームは24時間受付です。
公式フォーム:サントリーHD「個人情報漏えいに関するお問い合わせ」
問い合わせの際には、不審なメールやSNSの投稿に記載された連絡先ではなく、サントリーの公式サイトに掲載されている窓口を利用してください。
また、対象者かどうか確認するために、必要以上の個人情報やパスワード、銀行口座情報などを第三者へ送らないよう注意してください。
不正利用や二次被害は確認されている?なりすましメールへの注意
サントリーHDは11月2日の公式発表で、今回漏えいした個人情報が不正利用された事実は、現時点で確認していないと説明しています。
また、MBSの報道では、漏えい情報を使った企業への脅迫も確認されていないとされています。
ただし、これは公表時点で確認された状況です。今後も不正利用が起こらないと保証されたわけではありません。
今回漏えいした情報には、氏名やメールアドレス、電話番号、役職などが含まれており、これらを使ったなりすましメールや不審な電話への注意が必要です。
特に、相手が自分の氏名や勤務先、過去の応募先を知っていたとしても、それだけで正規の関係者だと判断することはできません。
採用応募者は偽の選考案内に注意
今回の漏えい対象には、新卒採用の応募者7,173人の氏名・メールアドレス・電話番号などが含まれています。
そのため、今後サントリーの採用担当者を装い、選考結果の確認や追加書類の提出、本人確認などを求める連絡が届く可能性が考えられます。
ただし、これは漏えいした情報の内容から想定されるリスクであり、今回の事件でそのような詐欺が実際に発生したと確認されたわけではありません。
応募経験がある人は、身に覚えのない採用案内が届いた場合、メールに記載されたリンクから情報を入力せず、以前から利用している正規の採用サイトや公式窓口から確認してください。
また、選考時に使っていたパスワードや認証コードを第三者から求められた場合は、特に注意が必要です。
従業員・取引先は業務メールのなりすましに注意
サントリーグループや取引先の従業員については、氏名やメールアドレス、電話番号、役職などが漏えい対象となっています。
これらの情報が組み合わされると、社内の担当者や取引先を装ったメールが送られてくる可能性があります。
例えば、支払い先口座の変更や請求書の再送、社内システムの再認証などを求めるメールが届いた場合は、送信元だけで判断せず、以前から使用している連絡手段で内容を確認してください。
また、業務用メールアドレスに不審な連絡が届いた場合は、社内の情報システム部門やセキュリティ担当部署へ報告することも重要です。
ただし、今回の事件で実際にこうした業務メールの悪用が行われたという事実は、11月2日時点では確認されていません。
不審なメールのリンクを開いた場合は?
今回の情報漏えいを装ったメールやSMSが届いた場合は、まず送信元と内容を慎重に確認してください。
不審なURLを開いてしまった場合は、それ以上の操作を中止し、パスワードや認証コードなどを入力しないようにしてください。
すでにパスワードを入力した場合は、正規のサービスへ直接アクセスして変更し、ほかのサービスで同じパスワードを使用している場合はそちらも確認してください。
クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード発行会社の公式窓口へ連絡し、必要な対応を相談してください。
また、仕事用の端末で不審なファイルを開いた場合は、会社の情報システム部門などに速やかに報告してください。
今回の情報漏えい自体で決済情報の流出は確認されていませんが、便乗した偽サイトへ自分で情報を入力してしまった場合は、別の被害につながる可能性があります。
2026年1月のサントリー委託先での情報漏えいとは別の事件?
サントリーHDでは、今回の約10万人分の情報漏えいより前にも、2026年1月に別の情報漏えいの可能性が公表されています。
1月21日の発表では、広報業務を委託していた企業がサイバー攻撃を受け、記者やメディア関係者など914人分の個人情報が漏えいした可能性があると説明されていました。
対象となったのは、記者会見やイベントに出席した人などの氏名、所属会社名、電話番号、メールアドレスなどです。
一方、今回の11月2日の事件では、サントリーグループが利用する外部クラウドサービスへの不正アクセスによって、従業員や採用応募者などの情報が漏えいしています。
2026年1月の事案と今回の不正アクセスに関係があったという事実は確認できていません。
そのため、1月に発表された914人と、今回報道されている約10万人を同じ事件の被害人数として扱うことはできません。
また、今回の対象に含まれる井筒まい泉でも、2026年9月25日に別の情報漏えいが公表されていました。
こちらはアルバイト採用面接業務を委託していたApplyNowの採用管理プラットフォームへの不正アクセスによるもので、採用応募者の個人情報が漏えいしたという内容です。
今回の11月2日の発表で対象となった「まい泉の宅配注文者・配送従業員96人」とは、漏えい対象や確認された経緯が異なります。
したがって、まい泉に関する過去の採用応募者情報漏えいと、今回の宅配関係者の情報漏えいを混同しないことも重要です。
参考:TBS「サントリーHD業務委託先に不正アクセス、メディア関係者ら914人の個人情報流出か」(2026年1月21日)、井筒まい泉「採用応募者の個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ」(2026年9月25日)
まとめ|サントリーHDの情報漏えいは7区分に影響、対象者への連絡を開始
2026年11月2日、サントリーホールディングスは、グループで利用する外部クラウドサービスへの不正アクセスにより、個人情報が漏えいしたと発表しました。
10月28日に異常を検知して不正アクセスを遮断し、翌29日にダウンロードされたファイルの一部に個人情報が含まれていたことを確認しています。
11月1日までに漏えいが確認された情報には、サントリーグループやパートナー企業などの従業員約9万人、新卒採用応募者7,173人、マル・デ・シャイン登録者7,323人などが含まれています。
さらに、社用携帯電話に登録された関係者、モンテ物産の従業員、まい泉の宅配注文者・配送従業員などの情報も対象です。
一方、クレジットカードなどの決済情報は漏えい対象に含まれておらず、11月2日の公式発表時点で個人情報の不正利用も確認されていません。
今回の事件では、一般のサントリー商品購入者全員の情報が流出したと発表されたわけではありません。
また、約10万人という人数については、各区分の人数に概数が含まれていることや、重複の有無が明らかになっていないことから、正確な被害人数と区別して理解する必要があります。
サントリーHDは11月2日から対象者への個別連絡を開始し、個人情報保護委員会への速報も提出しています。
今後は、漏えいした情報の詳しい範囲、原因調査の結果、対象者への通知状況、不正利用の有無、再発防止策について、公式発表を確認することが重要です。
採用応募者や従業員、プログラム登録者などに対して不審なメールや電話が届いた場合は、相手が自分の情報を知っているという理由だけで信用せず、正規の連絡先から確認してください。
対象者に該当する可能性があり、不安な点がある場合は、サントリーHDが設けた問い合わせ窓口を利用することができます。
主な参考資料と確認日
情報確認日:2026年11月2日。サントリーホールディングスが同日に公表した「外部クラウドサービスへの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫び」を一次情報として確認し、MBS・共同通信などの報道、サントリー公式のマル・デ・シャイン紹介資料、2026年1月の委託先不正アクセスに関する報道、9月の井筒まい泉公式発表を照合しました。
今回の公式発表では、2026年11月1日までに第三者への漏えいが確認された個人情報として7区分が公表されています。サントリーグループやパートナー企業などの従業員約9万人を含み、採用応募者や体験プログラム登録者、グループ会社の関係者なども対象です。
7区分の人数を計算上合計すると約10万6,038人となりますが、約9万人という概数を含み、区分間の重複も確認できていないため、正確な被害人数としては扱っていません。
クレジットカードなどの決済情報は、11月2日時点で公表された漏えい情報に含まれていません。また、同日時点で個人情報が不正利用された事実は確認されていないと説明されています。
不正アクセスに利用された具体的な手口、外部クラウドサービスの正式な名称、個別通知の完了予定日、今後の追加対象者の有無などについては、今回確認できた公式発表では詳細が明らかになっていません。
共同通信は米マイクロソフトのクラウドサービスで異常が検知されたと報じていますが、サントリーHDの公式発表では具体的なサービス名が記載されていないため、報道内容と公式確認の範囲を区別しています。
今後、サントリーHDや関係会社から調査結果、追加の対象人数、再発防止策などが公表された場合には、内容を更新する可能性があります。
- サントリーホールディングス「外部クラウドサービスへの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫び」(2026年11月2日)
- MBSニュース「サントリーのクラウドに不正アクセス、採用選考の応募者などの情報漏えいか」(2026年11月2日)
- 共同通信「サントリーHD10万人分漏えい、従業員の氏名やメールアドレス」(2026年11月2日、熊本日日新聞掲載)
- セキュリティ対策Lab「サントリー、外部クラウドへの不正アクセスで従業員約9万人の情報流出か」(2026年11月2日)
- サントリー公式「目指すは箱推し。ファンを巻き込むサントリーのブランド戦略とは?」(2023年5月31日)
- TBS「サントリーHD業務委託先に不正アクセス、メディア関係者ら914人の個人情報流出か」(2026年1月21日)
- 井筒まい泉「採用応募者の個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ」(2026年9月25日)

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