マックス・ホロウェイの歴史と戦績を時系列で解説
※この記事は日本時間2026年7月11日、UFC 329開催前の情報を基準にしています。コナー・マクレガーとの再戦は公式計量まで終了していますが、試合はまだ行われていません。
マックス・ホロウェイは、元UFCフェザー級王者で、正規王座を3回防衛したハワイ出身の総合格闘家です。
フェザー級では13連勝を記録し、ジョゼ・アルドに2度のTKO勝ち。ブライアン・オルテガ、フランキー・エドガー、カブ・スワンソンといった強豪にも勝利してきました。
2024年のUFC 300では、ジャスティン・ゲイジーを試合終了1秒前にKOしてBMFベルトを獲得。2025年にはダスティン・ポイエーを破り、UFC史上初めてBMFベルトの防衛に成功しました。
2026年3月のチャールズ・オリベイラ戦では判定負けを喫し、BMFベルトから陥落。それでも同年7月には、2013年に敗れたコナー・マクレガーと約13年ぶりの再戦を迎えます。
アレクサンダー・ヴォルカノフスキーに3戦全敗しているため、「歴代最高のフェザー級選手」と断定することには議論があります。しかし、フェザー級での勝利数や連勝記録、打撃記録、王座防衛実績を考えると、ホロウェイがUFCフェザー級史上最高峰の一人であることは間違いないでしょう。
マックス・ホロウェイとは?プロフィールと現在
マックス・ホロウェイのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | ジェローム・マックス・ケリイ・ホロウェイ |
| 通称 | マックス・ホロウェイ(Max Holloway) |
| ニックネーム | Blessed(ブレスド) |
| 生年月日 | 1991年12月4日 |
| 年齢 | 34歳 |
| 出身地 | アメリカ・ハワイ州ホノルル |
| 育った場所 | オアフ島ワイアナエ |
| ルーツ | ネイティブ・ハワイアン、サモア系 |
| 身長 | 約180センチ |
| リーチ | 約175センチ |
| 構え | オーソドックス |
| 所属 | Gracie Technics |
| 現在の主戦場 | ライト級 |
| UFCライト級ランキング | 4位 |
| 総合戦績 | 27勝9敗 |
| UFC戦績 | 23勝9敗 |
| 勝利の内訳 | KO・TKO12勝、一本2勝、判定13勝 |
| 主な獲得王座 | UFCフェザー級正規王座、同暫定王座、BMFベルト |
| 王座防衛 | フェザー級正規王座3回、BMFベルト1回 |
| ブラジリアン柔術 | 黒帯 |
| UFC 329 | ウェルター級初挑戦 |
ホロウェイは長年フェザー級で戦ってきましたが、2024年11月にライト級へ本格転向する意向を発表しました。
さらにUFC 329では、通常のライト級より15ポンド重いウェルター級に初挑戦します。公式計量では170ポンドを記録しており、減量の負担が少ない状態でマクレガー戦に臨みます。
BMFベルトとは?
BMFベルトは、UFCが階級を超えて注目度や激闘性の高い選手に用意している象徴的なベルトです。
「世界で最も狂ったやつ」という意味を持ったベルトとされています。
通常の世界王座のように、各階級の頂点を決める正式なチャンピオンベルトとは位置づけが異なります。
ホロウェイは2024年にゲイジーからBMFベルトを奪い、2025年にはポイエーを相手に初防衛。BMFベルトを初めて防衛した選手となりました。
UFC史上最高峰のフェザー級選手といわれる理由
ホロウェイは、アルドを同じ年に2度TKOで破り、フェザー級の正規王座を3回防衛しました。
さらに、フェザー級最多となる20勝、13連勝、11回のフィニッシュ、9回のKO勝利を記録しています。
長期間にわたって世界トップクラスと戦い続けながら、圧倒的な打撃数を積み重ねてきたことが、ホロウェイの大きな特徴です。
幼少期からプロ格闘家になるまで
1991年|ハワイ・ワイアナエで育った幼少期
マックス・ホロウェイは1991年12月4日、ハワイ州ホノルルで生まれ、オアフ島西部のワイアナエで育ちました。
本人が公表している内容によると、両親は薬物の問題を抱えており、父親は母親に暴力を振るうこともあったそうです。父親はホロウェイが10~11歳頃に家を離れ、その後はほとんど会っていないと語っています。
そのような環境のなかでホロウェイを支えたのが祖父母でした。特に祖母のシンシア・カポイについて、本人は自分や兄弟を支え続けてくれた大切な存在として挙げています。
母親はその後、薬物依存から立ち直りました。ホロウェイは母親を責めるのではなく、子どもたちを守る選択をしたことや、人生を立て直した強さに敬意を示しています。
2007年|15歳でキックボクシングを始める
ホロウェイは高校2年生の終わり頃、友人に誘われてTeam Ruthlessでキックボクシングを始めました。
本人のインタビューによると、練習開始からわずか3日後に試合への出場を持ちかけられ、初めてのアマチュア戦に出場。
そこで勝利を収めたそうです。
当初は日本のK-1で戦うことを目標にしていたと振り返っていますが、やがて総合格闘技へ進むようになりました。
当時のホロウェイは、回転系の蹴りや飛び技を積極的に使う、非常に攻撃的な若手選手でした。
2010~2011年|プロデビューとX-1ライト級王座獲得
2010年にワイアナエ高校を卒業したホロウェイは、大学には進学せず、格闘家への道を選びました。
UFC公式プロフィールによると、格闘技だけで生活できるようになる前は、ハンディマンとして建物の修理や整備などの仕事もしていたとのことです。
2010年9月11日、18歳でデューク・サラゴサを相手にプロデビューし、判定勝ち。11月にはブライソン・カマカを第1ラウンドKOで破りました。
2011年3月には、経験豊富なハリス・サルミエントにスプリット判定で勝利し、ハワイの団体X-1のライト級王座を獲得します。
同年7月にはエディ・リンコンにも判定勝ちし、プロ戦績を4戦全勝としてUFCへ進みました。
UFC参戦と若手時代の敗戦
2012年|UFC契約とポイエー戦
2012年1月4日は、ホロウェイにとって忘れられない一日となりました。
この日、UFCとの契約が決まった一方で、息子のラッシュも誕生しています。ホロウェイ自身も、UFCとの契約と息子の誕生が同じ日だったことを明かしています。
当時20歳だったホロウェイは、UFCロスター最年少選手として参戦。約1か月後のUFC 143で、負傷選手の代役としてダスティン・ポイエーと対戦しました。
しかし、ポイエーにグラウンドへ持ち込まれ、第1ラウンド3分23秒にマウントからの三角絞めと腕固めを組み合わせた技で一本負け。UFCデビュー戦を白星で飾ることはできませんでした。
それでも、その後はパット・シリングに判定勝ち、ジャスティン・ローレンスに第2ラウンドTKO勝ち、レナード・ガルシアにスプリット判定勝ちを収めます。
経験不足は否めなかったものの、多彩な蹴りと積極的な連続攻撃は早くから高く評価されていました。
2013年|バミューデス、マクレガーに連敗
2013年5月、ホロウェイはデニス・バミューデスにスプリット判定で敗れました。
公式結果はバミューデスの勝利ですが、MMA Decisionsに集計された11人のメディア採点は、全員がホロウェイの勝利を支持しています。現在も判定について議論される試合の一つです。
8月には、UFC参戦2戦目だったコナー・マクレガーと対戦しました。
マクレガーが序盤から多彩な蹴りと左ストレートで主導権を握り、30-27、30-27、30-26の判定で勝利しています。
マクレガーは第2ラウンドに膝の前十字靱帯を負傷したとされ、その後はテイクダウンとグラウンドコントロールを増やしました。
この敗戦でホロウェイのUFC戦績は3勝3敗に。本人は2026年のUFC公式プロモーション映像で、次の試合にも負ければ契約解除の可能性があると考えていたことを振り返っています。
マクレガー戦を境に、ホロウェイは敗戦を単なる失敗ではなく、練習方法や試合への向き合い方を変えるための転機としました。
一方、マクレガーがこの勝利後にどのように二階級王者となったのかについては、「コナー・マクレガーの歴史とUFC戦績」で詳しく解説しています。
13連勝とフェザー級暫定王座獲得
2014年|4試合連続フィニッシュで復活
厳しい立場に追い込まれたホロウェイでしたが、2014年から急成長を見せます。
この年は以下の4試合すべてをフィニッシュしています。
- ウィル・チョープ:第2ラウンドTKO勝ち
- アンドレ・フィリ:第3ラウンド一本勝ち
- クレイ・コラード:第3ラウンドTKO勝ち
- アキラ・コラサニ:第1ラウンドKO勝ち
チョープ戦ではノックアウト・オブ・ザ・ナイト、コラサニ戦ではパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。
この4連勝が、最終的に13試合まで続くUFCフェザー級での連勝の始まりとなります。
2015年|最年少でUFC10勝を達成
2015年はコール・ミラー、カブ・スワンソン、チャールズ・オリベイラ、ジェレミー・スティーブンスに4連勝しました。
特に重要だったのが、当時の上位選手だったスワンソン戦です。ホロウェイは打撃で優位に立つだけでなく、最後は第3ラウンドにギロチンチョークで一本勝ちしました。
オリベイラ戦は、開始から1分39秒でオリベイラが首や肩付近の異常を訴え、試合続行不能となった特殊な決着でした。
公式結果はホロウェイのTKO勝ちですが、通常の打撃による完全決着とは異なります。負傷原因についても複数の説明があり、現在も明確には判明していません。
この勝利でホロウェイは23歳にしてUFC通算10勝に到達。当時のUFC史上最年少記録を作りました。
2016年|ペティスを破って暫定王者に
2016年6月のリカルド・ラマス戦では、3人のジャッジ全員が30-27をつける判定勝ちを収めました。
試合終了直前にはオクタゴン中央を指さし、ラマスにその場での打ち合いを要求。両者は残り時間で激しいパンチを交換しました。
この「中央を指さして打ち合う」行動は、その後のホロウェイを象徴するパフォーマンスとなります。
12月のUFC 206では、アンソニー・ペティスとのフェザー級暫定王座決定戦に出場しました。
ペティスは公式計量で148ポンドとなり、王座戦の上限を3ポンド超過。ペティスが勝っても暫定王者にはなれず、ホロウェイのみが王座を獲得できる条件で試合が行われました。
ホロウェイはボディー攻撃を効果的に重ね、第3ラウンド4分50秒にTKO勝ち。10連勝でフェザー級暫定王者になりました。
暫定王座とは、正規王者が長期間試合を行えない場合などに設けられる一時的な王座です。正規王者との王座統一戦に勝つことで、その階級の正式な王者として認められます。
フェザー級王者としての全盛期
2017年|ジョゼ・アルドに2度TKO勝ち
2017年6月、ホロウェイはブラジル・リオデジャネイロで正規王者ジョゼ・アルドとの王座統一戦に臨みました。
序盤はアルドのスピードとカウンターに苦しみましたが、試合が進むにつれて手数とスタミナの差を生かします。
第3ラウンドに連続攻撃でアルドを倒し、4分13秒にTKO勝ち。25歳でUFCフェザー級正規王者になりました。
12月にはフランキー・エドガーとの防衛戦が予定されていましたが、エドガーの負傷によってアルドとの再戦へ変更されます。
再戦でもホロウェイが後半に攻撃量を上げ、第3ラウンド4分51秒にTKO勝ち。正規王座の初防衛に成功しました。
長年フェザー級の頂点に君臨したアルドを1年間で2度止めた実績により、ホロウェイは複数のMMAメディアから2017年の年間最優秀選手に選ばれています。
2018年|度重なる欠場とオルテガ戦の圧勝
王者として迎えた2018年は、ホロウェイにとって試練の年となりました。
3月に予定されていたエドガー戦は、脚の負傷によって欠場しました。
4月にはトニー・ファーガソンの代役として、約6日前にハビブ・ヌルマゴメドフとのライト級王座戦を受諾します。しかし、短期間での急減量中にニューヨーク州の医師から医学的に不適格と判断され、試合は中止されました。
7月にはブライアン・オルテガとの防衛戦が組まれましたが、陣営が「脳震盪に似た症状」と説明した体調不良によって再び欠場します。正確な病名や原因は公表されていないため、脳震盪だったと断定することはできません。
同年12月のUFC 231で、無敗だったオルテガとの防衛戦が実現しました。
ホロウェイは4ラウンドで290発の有効打を当て、当時のUFC1試合最多記録を更新。第4ラウンドだけでも134発の有効打を記録しました。
有効打とは、相手にダメージを与える可能性が高い強い打撃として集計される数字です。
オルテガの負傷状態を見た医師が第5ラウンドの開始を認めず、ホロウェイがドクターストップによるTKO勝ち。正規王座2度目の防衛に成功し、連勝記録を13まで伸ばしました。
2019年|ポイエー再戦・エドガー戦・王座陥落
2019年4月、ホロウェイはライト級へ上げ、UFCデビュー戦で敗れたポイエーと約7年ぶりに再戦しました。
試合はライト級暫定王座決定戦として行われましたが、ホロウェイは体格と一発の威力で上回るポイエーに苦戦します。
後半には手数で盛り返したものの、3人のジャッジ全員が49-46をつけ、ポイエーが判定勝ち。ホロウェイの13連勝はここで終了しました。
7月にはフェザー級へ戻り、エドガーに判定勝ち。正規王座3度目の防衛に成功します。
しかし、12月のUFC 245ではアレクサンダー・ヴォルカノフスキーに判定負け。ローキックや素早い出入り、距離管理に苦しみ、フェザー級王座から陥落しました。
ホロウェイがフェザー級で敗れたのは、2013年のマクレガー戦以来でした。
ヴォルカノフスキーとのライバル関係と復活
2020年|物議を醸した王座再戦
2020年は新型コロナウイルスの影響でハワイのジムが閉鎖され、通常とは大きく異なる環境で再戦に備えました。
ホロウェイによると、コーチとはZoomを通じて練習し、スパーリングを行わないまま試合に臨んだそうです。
UFC 251でヴォルカノフスキーと再戦すると、序盤はホロウェイがダウンを奪うなど優位な場面を作りました。
しかし、後半にヴォルカノフスキーが盛り返し、48-47、47-48、48-47のスプリット判定で王座防衛に成功しました。
公式結果はヴォルカノフスキーの勝利です。一方、MMA Decisionsに集計された27人のメディア採点では、18人がホロウェイの勝利を支持しており、現在も議論が残っています。
2021年|ケイター戦でUFC記録を更新
2021年1月のカルヴィン・ケイター戦では、ホロウェイが5ラウンドにわたって圧倒しました。
判定は50-43、50-43、50-42。ホロウェイは有効打445発、試行数744発、有効打差312発というUFC記録を作りました。
第5ラウンドには実況席へ視線を向けながらケイターの攻撃をかわし、自身がUFC最高のボクサーであるとアピールする象徴的な場面も生まれています。
11月のヤイール・ロドリゲス戦では、変則的な蹴りと打撃に苦しみながらも、途中からテイクダウンやグラウンドを組み合わせました。
49-46、48-47、48-47の判定で勝利し、打撃だけに固執せず、試合中に戦い方を調整できることを示しました。
また、ハワイでの地域貢献などが評価され、UFCの2021年フォレスト・グリフィン・コミュニティ賞受賞者に選ばれています。
2022年|ヴォルカノフスキーとの3度目の対戦
ヴォルカノフスキーとの3度目の対戦は当初3月に予定されていましたが、ホロウェイの負傷によって延期されました。
同年7月のUFC 276で改めて実現すると、ヴォルカノフスキーがスピード、距離、カウンターの精度で上回ります。
結果は3人のジャッジ全員が50-45をつける判定負け。公式対戦成績はヴォルカノフスキーの3勝0敗となりました。
2戦目には採点をめぐる議論がありましたが、3戦目はヴォルカノフスキーが明確に勝利した試合といえます。
2023年|アレンとコリアンゾンビに連勝
2023年4月、ホロウェイはUFCで無敗だったアーノルド・アレンと対戦しました。
49-46、49-46、48-47の判定勝ちを収め、アレンの12連勝とUFC無敗記録を止めています。
8月にはシンガポールでジョン・チャンソン、通称コリアンゾンビと対戦しました。
第3ラウンド開始直後、前へ出て打ち合いを仕掛けたジョン・チャンソンに右のパンチを合わせ、23秒でKO勝ち。ホロウェイにとって2018年のオルテガ戦以来となるフィニッシュ勝利でした。
ジョン・チャンソンは試合後に現役引退を表明。ホロウェイは勝利とファイト・オブ・ザ・ナイトのボーナスを、山火事被害を受けたマウイ島の人々に捧げました。
BMF王座獲得と上位階級への挑戦
2024年|ゲイジーを残り1秒でKO
2024年4月のUFC 300で、ホロウェイはライト級へ上げ、BMF王者ジャスティン・ゲイジーと対戦しました。
第1ラウンド終了直前には、回転系の後ろ蹴りがゲイジーの顔面に入り、鼻を骨折させたとUFC公式でも紹介されています。
ホロウェイは有効打181対103で上回り、判定でも1ラウンドから4ラウンドまでホロウェイが優勢とみられる状況でした。
それでも最終ラウンドの終了直前、ホロウェイはオクタゴン中央を指さして打ち合いを要求します。
ゲイジーも応じると、ホロウェイが残り1秒で右のパンチを当ててKO。公式記録は第5ラウンド4分59秒でした。
2016年のラマス戦で見せた行動が、UFC史に残るKOへつながった瞬間です。
この時のオクタゴン中央で指をさすパフォーマンスは世界中で話題となった名場面として語られています。
日本も含めた世界中のMMAの試合でこのマット中央で指をさすパフォーマンスをマネをする選手が現れる現象が今でも起きています。
ホロウェイはBMFベルトを獲得し、ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞しました。
UFC 300ではボーナスが通常より増額され、1件30万ドルだったため、合計60万ドルを獲得しています。
2024年|トプリアにキャリア初のKO負け
同年10月のUFC 308では、イリア・トプリアが保持するフェザー級王座に挑戦しました。
第3ラウンドに強烈な右を受けて動きを止められ、最後は左フックで倒されて1分34秒でKO負け。プロ34戦目にして初めてKOで敗れました。
この試合ではBMFベルトが懸けられていなかったため、トプリア戦後もBMFベルトはホロウェイが保持しています。
同年11月、ホロウェイはフェザー級を離れ、ライト級へ本格転向する方針を発表しました。
2025年|ポイエーを破ってBMF王座初防衛
2025年7月のUFC 318では、ポイエーと3度目の対戦が実現しました。
ポイエーの地元ニューオーリンズで行われた現役引退試合で、ホロウェイのBMFベルトが懸けられました。
ホロウェイは有効打198対109で上回り、48-47、49-46、49-46の判定勝ち。過去2戦で敗れていたポイエーから初勝利を挙げました。
両者の最終対戦成績は、ホロウェイの1勝2敗です。
また、ホロウェイはUFCで初めてBMFベルトの防衛に成功した選手となりました。
試合後には右手を負傷していることを明かし、2025年内の復帰を見送っています。
2026年|オリベイラに敗れてBMF王座陥落
2026年3月のUFC 326で、ホロウェイはオリベイラと約11年ぶりに再戦しました。
オリベイラは5回のテイクダウンを成功させ、20分49秒にわたってコントロール。ホロウェイの打撃をほとんど封じました。
ホロウェイは複数回の一本の危機をしのぎましたが、十分な攻撃へつなげられず、3人のジャッジ全員が50-45をつける判定負けを喫します。
これによりBMFベルトを失い、総合戦績は27勝9敗となりました。
試合後のホロウェイは言い訳をせず、オリベイラの作戦と実力を認めています。
さらに同試合後、一本への防御力を評価され、BJJ指導者のペドロ・サウアーからブラジリアン柔術黒帯を授与されました。
コナー・マクレガーとの13年ぶりの再戦
2013年の初戦では何が起きた?
2013年の初戦はフェザー級の3ラウンド制で行われ、マクレガーが判定勝ちしました。
当時のホロウェイは21歳で、UFC戦績3勝2敗。マクレガーも25歳で、まだUFC参戦2戦目でした。
マクレガーは前半に多彩な蹴りと左のパンチを使い、膝を負傷した後はテイクダウンとグラウンドコントロールへ切り替えました。
ホロウェイにとっては厳しい敗戦でしたが、練習や試合への向き合い方を見直す転機にもなっています。
2026年の再戦はウェルター級5ラウンド
約13年後の再戦は、UFC 329のメインイベントとして行われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | UFC 329:マクレガー vs. ホロウェイ2 |
| 現地開催日 | 2026年7月11日 |
| 日本時間 | 2026年7月12日 |
| 会場 | ラスベガス・T-Mobile Arena |
| 階級 | ウェルター級 |
| 試合形式 | 5分5ラウンド |
| ホロウェイの計量 | 170ポンド |
| マクレガーの計量 | 170.5ポンド |
| ホロウェイの戦績 | 27勝9敗 |
| マクレガーの戦績 | 22勝6敗 |
ホロウェイにとってはウェルター級初戦です。一方のマクレガーは、2021年7月のポイエー戦以来、約5年ぶりのUFC復帰となります。
初戦と再戦の違いを比較
| 項目 | 2013年の初戦 | 2026年の再戦 |
|---|---|---|
| 開催年 | 2013年 | 2026年 |
| 階級 | フェザー級 | ウェルター級 |
| ホロウェイの年齢 | 21歳 | 34歳 |
| マクレガーの年齢 | 25歳 | 37歳 |
| ホロウェイの立場 | UFC若手選手 | 元フェザー級王者、元BMF王者 |
| マクレガーの立場 | UFC参戦2戦目 | 元フェザー級・ライト級王者 |
| 試合形式 | 5分3ラウンド | 5分5ラウンド |
| 初戦の結果 | マクレガーが判定勝ち | 試合前 |
| 再戦時の状況 | 両者とも王座獲得前 | 両者が王者経験者となって再戦 |
この再戦の意味は、単にホロウェイが過去の敗戦を取り返せるかという点だけではありません。
若手時代に対戦した2人が、それぞれUFC王者となり、階級もフェザー級からウェルター級へ変わって再び対戦します。
ホロウェイにとっては、キャリアの転機となった敗戦から約13年を経て、自身の成長を示す機会といえそうです。
マックス・ホロウェイはなぜ強い?
手数とスタミナを武器にする打撃スタイル
ホロウェイ最大の武器は、5ラウンドを通して落ちにくい手数とスタミナです。
一発の威力だけに頼らず、ジャブ、ストレート、ボディー、蹴りを連続して当てながら、相手の反応を読み取ります。
距離や角度を細かく変え、最初の攻撃で終わらず、2発目、3発目へつなげることも特徴です。
基本はオーソドックスですが、状況に応じて構えを切り替え、相手が対応しにくい角度から攻撃します。
若い頃は回転技や飛び技を多用していましたが、経験を積むにつれてボクシング、距離管理、フェイント、試合運びを重視するスタイルへ進化しました。
ヤイール・ロドリゲス戦では、打撃戦だけでなくテイクダウンも使って勝利しています。自分の得意分野に固執せず、試合中に戦い方を変えられる点も強みです。
UFCで積み上げた歴代記録
2026年7月のUFC 329前時点で、ホロウェイは次の記録を持っています。
| 記録 | 数字 |
|---|---|
| UFC歴代最多有効打 | 3,681発 |
| UFC歴代最多総打撃 | 3,980発 |
| UFC歴代最長オクタゴン滞在時間 | 8時間52分43秒 |
| UFC通算勝利 | 23勝・歴代4位タイ |
| UFCタイトル戦最多有効打 | 1,414発 |
| UFCフェザー級最多勝利 | 20勝 |
| UFCフェザー級最長連勝 | 13連勝 |
| UFCフェザー級最多フィニッシュ | 11回 |
| UFCフェザー級最多KO勝利 | 9回 |
| 1試合最多有効打 | 445発・ケイター戦 |
| 1試合最多有効打試行数 | 744発・ケイター戦 |
| オルテガ戦の有効打 | 290発・当時のUFC記録 |
| UFC 300のKO | 第5ラウンド4分59秒・UFC最遅KO記録タイ |
これらは単に試合数が多いだけで作れる記録ではありません。
長期間にわたってトップ選手と戦い、相手から攻撃を受けながらも手数と運動量を維持してきたことを示しています。
敗戦から見える課題
ホロウェイにも明確な課題があります。
ヴォルカノフスキーとの初戦では、ローキックによって前進を止められ、素早い出入りと距離管理に苦しみました。
3戦目ではスピードとカウンターの精度で上回られ、得意の手数を十分に生かせていません。
オリベイラとの再戦では、テイクダウンとグラウンドコントロールによって打撃を封じられました。一本を取られなかった防御力は評価できますが、下のポジションから立ち上がれなければ、得意の打撃を出せないという課題も残りました。
また、トプリア戦ではキャリア初のKO負けを喫しています。長年ダウンすらほとんど許さなかった耐久力は大きな武器ですが、年齢や上位階級への挑戦も考えると、過去と同じように打たれ強さへ頼る戦い方には危険があります。
マックス・ホロウェイの妻と息子
UFC契約日に誕生した息子ラッシュ
ホロウェイは2012年にカイマナ・パアルヒと結婚し、息子のラッシュが誕生しました。
ラッシュの誕生日は2012年1月4日で、ホロウェイが初めてUFCとの契約を得た日と同じです。
ホロウェイとカイマナは2014年に別居し、2017年に離婚しました。
ラッシュは試合会場や記者会見にも登場しており、ファンの間では「ミニ・ブレスド」の愛称でも知られています。
プロサーファーのアレッサ・クイゾンと結婚
ホロウェイは2020年、ハワイ出身のプロサーファー、アレッサ・クイゾンとの交際を公表しました。
同年11月に婚約し、2022年4月16日に結婚しています。
ホロウェイは格闘家としてだけでなく、父親や夫として家族を大切にする姿もたびたび発信しています。
マックス・ホロウェイは親日家?日本との関係
日本を「第二の故郷」と語るほどの日本好き
マックス・ホロウェイは、日本への強い親しみを公言しているUFC選手の一人です。
2017年にはUFCの日本大会に合わせて来日し、東京観光だけでなく、武蔵川部屋の訪問や桜庭和志、KONISHIKIらとの交流も経験しました。
2023年の来日時には、神戸市の灘中学校・高等学校で生徒を前に講演しています。厳しい環境で育った自身の経験を踏まえ、夢に挑戦することの大切さを伝えました。
2025年に行われたU-NEXTのインタビューでは、日本を「第二の故郷のようなもの」と表現し、特に大阪が好きだと語っています。
日本の格闘技にも関心が深く、朝倉海の試合をチェックしていることや、世界的なボクサーである井上尚弥に会ってみたいことも明かしました。家族で日本のアニメを楽しむなど、格闘技以外の文化にも親しんでいます。
オフには家族で東京や大阪を旅行
ホロウェイは試合のためだけでなく、オフの時期にも妻のアレッサ・クイゾンや息子のラッシュと日本を訪れています。
東京、大阪、京都などを家族で巡る様子は自身のYouTubeチャンネルでも公開されており、観光地だけでなく、日本の街並みや食文化を楽しんでいることが分かります。
特にラーメンが好きなことで知られ、大阪ではお気に入りのオムライス店を紹介するなど、日本食を楽しむ動画もたびたび公開してきました。
単なるリップサービスではなく、家族旅行の行き先として何度も日本を選んでいることからも、ホロウェイが日本に強い愛着を持っていることがうかがえます。
DEEPでコビー・レオンのセコンドを務めて話題に
2026年4月19日には、東京・ニューピアホールで開催された「DEEP TOKYO IMPACT 2026 2nd ROUND」に姿を見せました。
DEEPは日本を代表する総合格闘技団体の一つです。この大会では、ホロウェイと同じGracie Technicsに所属するコビー・レオンが石原射と対戦し、ホロウェイはレオンのセコンドを務めました。
元UFC世界王者が日本の格闘技会場でチームメートを支えている光景は大きな驚きを与え、SNSでは「DEEPの会場にホロウェイがいる」「ホロウェイがセコンドについている」と注目を集めました。
マックス・ホロウェイのUFC戦績一覧
以下は、UFCデビューからUFC 329前までに行った全32試合です。
| 試合日 | 対戦相手 | 勝敗 | 決着方法 | 大会名 | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年2月4日 | ダスティン・ポイエー | 敗 | 1R一本 | UFC 143 | UFC・フェザー級デビュー |
| 2012年6月1日 | パット・シリング | 勝 | 判定3-0 | TUF 15 Finale | フェザー級 |
| 2012年8月11日 | ジャスティン・ローレンス | 勝 | 2R TKO | UFC 150 | フェザー級 |
| 2012年12月29日 | レナード・ガルシア | 勝 | 判定2-1 | UFC 155 | フェザー級 |
| 2013年5月25日 | デニス・バミューデス | 敗 | 判定1-2 | UFC 160 | 議論の残る判定 |
| 2013年8月17日 | コナー・マクレガー | 敗 | 判定0-3 | UFC Fight Night 26 | 初対戦 |
| 2014年1月4日 | ウィル・チョープ | 勝 | 2R TKO | UFC Fight Night 34 | 13連勝の始まり |
| 2014年4月26日 | アンドレ・フィリ | 勝 | 3R一本 | UFC 172 | ギロチンチョーク |
| 2014年8月23日 | クレイ・コラード | 勝 | 3R TKO | UFC Fight Night 49 | フェザー級 |
| 2014年10月4日 | アキラ・コラサニ | 勝 | 1R KO | UFC Fight Night 53 | パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト |
| 2015年2月14日 | コール・ミラー | 勝 | 判定3-0 | UFC Fight Night 60 | フェザー級 |
| 2015年4月18日 | カブ・スワンソン | 勝 | 3R一本 | UFC on FOX 15 | ギロチンチョーク |
| 2015年8月23日 | チャールズ・オリベイラ | 勝 | 1R TKO | UFC Fight Night 74 | オリベイラが負傷で続行不能 |
| 2015年12月12日 | ジェレミー・スティーブンス | 勝 | 判定3-0 | UFC 194 | フェザー級 |
| 2016年6月4日 | リカルド・ラマス | 勝 | 判定3-0 | UFC 199 | 終了直前に中央で打ち合い |
| 2016年12月10日 | アンソニー・ペティス | 勝 | 3R TKO | UFC 206 | フェザー級暫定王座獲得 |
| 2017年6月3日 | ジョゼ・アルド | 勝 | 3R TKO | UFC 212 | 王座統一・正規王座獲得 |
| 2017年12月2日 | ジョゼ・アルド | 勝 | 3R TKO | UFC 218 | 正規王座1度目の防衛 |
| 2018年12月8日 | ブライアン・オルテガ | 勝 | 4R終了時TKO | UFC 231 | 正規王座2度目の防衛 |
| 2019年4月13日 | ダスティン・ポイエー | 敗 | 判定0-3 | UFC 236 | ライト級暫定王座戦 |
| 2019年7月27日 | フランキー・エドガー | 勝 | 判定3-0 | UFC 240 | 正規王座3度目の防衛 |
| 2019年12月14日 | アレクサンダー・ヴォルカノフスキー | 敗 | 判定0-3 | UFC 245 | フェザー級王座陥落 |
| 2020年7月11日 | アレクサンダー・ヴォルカノフスキー | 敗 | 判定1-2 | UFC 251 | フェザー級王座再挑戦 |
| 2021年1月16日 | カルヴィン・ケイター | 勝 | 判定3-0 | UFC on ABC 1 | 有効打445発 |
| 2021年11月13日 | ヤイール・ロドリゲス | 勝 | 判定3-0 | UFC Fight Night 197 | 5ラウンドの激戦 |
| 2022年7月2日 | アレクサンダー・ヴォルカノフスキー | 敗 | 判定0-3 | UFC 276 | フェザー級王座3度目の挑戦 |
| 2023年4月15日 | アーノルド・アレン | 勝 | 判定3-0 | UFC on ESPN 44 | アレンの12連勝を止める |
| 2023年8月26日 | ジョン・チャンソン | 勝 | 3R KO | UFC Fight Night 225 | ジョン・チャンソン引退試合 |
| 2024年4月13日 | ジャスティン・ゲイジー | 勝 | 5R KO | UFC 300 | BMFベルト獲得 |
| 2024年10月26日 | イリア・トプリア | 敗 | 3R KO | UFC 308 | フェザー級王座戦 |
| 2025年7月19日 | ダスティン・ポイエー | 勝 | 判定3-0 | UFC 318 | BMFベルト初防衛 |
| 2026年3月7日 | チャールズ・オリベイラ | 敗 | 判定0-3 | UFC 326 | BMFベルト陥落 |
次戦は2026年7月11日、UFC 329で行われるコナー・マクレガーとのウェルター級5ラウンド戦です。日本時間では7月12日に開催されます。
マクレガー対ホロウェイはどこで見られる?
UFC 329のマクレガー対ホロウェイは、日本ではU-NEXTとUFC Fight Passでライブ視聴できます。
| 配信サービス | 配信内容 |
|---|---|
| U-NEXT | 2026年7月12日6時から見放題ライブ配信 |
| UFC Fight Pass | UFC公式サービスでライブ配信。対象プランへの加入が必要 |
U-NEXTでは月額プランの利用者であれば、追加のPPVチケットを購入する必要はありません。無料トライアル期間中の視聴にも対応しています。
日本語実況・解説版のほか、追いかけ再生にも対応。見逃し配信は準備が整い次第開始され、2026年8月11日23時59分までの予定です。
メインカードは日本時間7月12日10時に始まる予定ですが、ホロウェイ対マクレガーの開始時刻は、それ以前の試合時間によって変わります。
UFC Fight Passでも日本時間10時からメインカードを視聴できますが、視聴可能なプランや最新料金は加入前に公式サイトで確認してください。
まとめ
マックス・ホロウェイは、厳しい家庭環境で育ちながら、15歳で始めたキックボクシングをきっかけにUFC王者まで上り詰めた選手です。
若手時代にはポイエーやマクレガーに敗れ、契約解除の可能性もある状況へ追い込まれました。しかし、そこから13連勝を記録し、ペティスとアルドを破ってフェザー級王者になりました。
王座陥落後もケイター戦で打撃記録を更新し、UFC 300ではゲイジーを残り1秒でKO。ポイエーを破ってBMFベルトの初防衛にも成功しています。
一方、ヴォルカノフスキーの距離管理やオリベイラのグラウンドには苦戦しており、決して弱点のない選手ではありません。
それでも、長期間にわたってトップクラスと戦い、敗戦のたびに戦い方を進化させてきたことが、ホロウェイの歴史を特別なものにしています。
2026年7月のマクレガー戦は、約13年前の敗戦を取り返す機会であると同時に、若手だった2人が王者となった後に再び向き合う歴史的な再戦です。
【参考情報・出典】
- 基本プロフィール、戦績内訳、過去の試合結果:UFC公式マックス・ホロウェイプロフィール
- 全32試合の統計、打撃数、テイクダウン数:UFCStats マックス・ホロウェイ
- 有効打、総打撃、通算勝利、滞在時間:UFC公式記録集
- 現在のライト級ランキング:UFC公式ランキング
- UFCでの全試合日、決着方法、ラウンド:Sherdog マックス・ホロウェイ戦績
- UFC 329の日程と対戦カード:UFC 329公式大会ページ
- UFC 329の計量結果:UFC 329公式計量結果
- 日本を含む視聴方法:UFC公式視聴案内
- U-NEXTの配信時間、追いかけ再生、見逃し期間:U-NEXT公式配信案内
- UFC 326の公式結果:UFC 326公式結果
- UFC 318の公式結果:UFC 318公式結果
- BMFベルトの位置づけと系譜:UFC公式BMFタイトルの歴史
- バミューデス戦の採点:MMA Decisions
- ヴォルカノフスキー第2戦の採点:MMA Decisions
- 幼少期についての本人発言:MMA Fighting
- 祖父母とワイアナエでの成長:Office of Hawaiian Affairs
- UFC 251のZoom練習:ESPN
- 妻アレッサ・クイゾンと家族:People
- コミュニティ賞:UFC公式発表
- オリベイラ戦後の本人声明:Reuters

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