UFCの試合を見ていると、「10-8と10-9は何が違うのか?」「ユナニマスとスプリットはどういう意味なのか?」と疑問に思うことがあります。
UFCでは、KOや一本決着などで勝敗が決まらなかった場合、3人のジャッジが各ラウンドを10点法で採点し、その結果によって勝者を決定します。
基本的には優勢だった選手が10点、劣勢だった選手が9点となりますが、一方の選手が大きなダメージを与えたり、圧倒的に優勢だったりした場合には10-8という採点がつくこともあります。
また、判定結果にも「ユナニマス」「スプリット」「マジョリティ」という種類があり、3人のジャッジの判断によって呼び方が変わります。
この記事では、2025年に明確化されたMMAの採点基準と実際のUFCの試合結果をもとに、10-8と10-9の違い、打撃やテイクダウンの評価、判定の種類、スコアの計算方法まで分かりやすく解説します。
- UFCの判定はどう決まる?10点法とジャッジの採点基準を解説
UFCの判定はどう決まる?10点法とジャッジの採点基準を解説
UFCでは「10ポイント・マスト・システム」と呼ばれる10点法を採用しています。
通常の試合は5分3ラウンド、タイトルマッチやメインイベントは原則として5分5ラウンドで行われます。規定のラウンドが終了してもKO・TKO・一本決着などで勝敗がつかなかった場合、ジャッジの採点によって勝者を決定します。
ジャッジは3人で、それぞれが独立して各ラウンドを採点します。
基本となる点数は次のとおりです。
| 採点 | 意味 |
|---|---|
| 10-9 | 一方の選手が優勢だったラウンド。最も一般的な採点。 |
| 10-8 | 一方の選手が大きなダメージを与えるなど、圧倒的に優勢だったラウンド。 |
| 10-10 | 両者に優劣がつけられなかったラウンド。非常にまれな採点。 |
※公式ルールには10-7という採点もありますが、実際の試合では極めてまれなため、ここでは10-9と10-8を中心に説明します。
例えば、3ラウンドの試合でA選手が第1・第2ラウンドを取り、第3ラウンドを落とした場合、それぞれ10-9、10-9、9-10と採点されれば、合計29-28でA選手の勝利となります。
ただし、これは1人のジャッジによる採点結果です。
UFCでは3人のジャッジがそれぞれ最終スコアを出し、そのうち何人が同じ選手を支持したかによって判定結果が決まります。
したがって、3人のジャッジの点数をすべて合計して勝敗を決めるわけではありません。
UFCの10-8と10-9は何が違う?
10-9と10-8の最も大きな違いは、そのラウンドでどれほど大きな差があったかという点です。
10-9は、一方の選手が有効な打撃や寝技で相手を上回り、優勢だった場合につけられる一般的な採点です。
一方、10-8は、相手に重大なダメージを与えるなど、通常の10-9よりも大きな差があった場合に用いられます。
具体的には、以下のような場面が10-8の判断材料になります。
- 強烈なパンチやキックでダウンを奪い、相手に大きなダメージを与えた
- 打撃を連続して当て、レフェリーが試合を止める寸前まで相手を追い込んだ
- 関節技や絞め技で相手を一本負け寸前まで追い込み、身体に大きな負担やダメージを与えた
- 相手に有効な反撃をほとんど許さず、継続して大きなダメージを与えた
ただし、ダウンを奪えば必ず10-8になるわけではありません。
例えば、ダウンを奪った直後に相手が立ち上がり、その後の攻防で大きな差がなかった場合などは、10-9と判断されることもあります。
反対に、ダウンがなくても相手に深刻なダメージを与え続け、ラウンド全体で大きな差をつけていれば、10-8になる可能性があります。
ボクシングのように、ダウン1回につき自動的に減点されるという採点方式ではないことが重要です。
2025年に明確化された10-8の判断基準
米国の競技委員会などで構成されるABC(Association of Boxing Commissions and Combative Sports)は、2025年にMMAの採点基準を明確化した資料を公表しています。
その中で10-8については、相手に重大なダメージを与えた場合、ダメージだけでも10-8と判断できると説明されています。
また、長時間にわたって攻勢を続け、相手にほとんど有効な反撃を許さず、一定のダメージも与えている場合は、10-8と評価される可能性があります。
一方、長時間上のポジションを取っていたとしても、ダメージを与えずに相手を押さえ込んでいるだけでは、10-8と判断するには不十分とされています。
これは、単に相手を支配していた時間よりも、相手に対して実際にどのような効果を与えたかが重要だということです。
なお、この資料は採点基準の考え方を明確にしたものであり、開催地の競技委員会によって採用や運用の状況が異なる場合があります。
UFCではダメージ・テイクダウン・寝技をどのように評価するのか?
UFCの判定では、有効な打撃と有効なグラップリングが最も重要な評価項目です。
有効な打撃とは、単に相手にパンチやキックを当てた回数ではなく、それによってどれだけの効果やダメージを与えたかという評価です。
グラップリングについても、タックルや投げ技、関節技などを行ったという事実だけではなく、その攻防がどれほど効果的だったかを判断します。
ABCの2025年の資料では、次の3つの考え方が示されています。
- Damage(ダメージ):打撃や寝技などで相手の戦闘能力や試合を続ける意思をどれだけ低下させたか
- Dominance(ドミナンス):有効な攻撃につながる攻防で、どれほど相手を支配し、優位に立っていたか
- Duration(デュレーション):有効な攻撃や優位な攻防をどれだけ長く続けたか
最も重視されるのはダメージです。
例えば、タックルを何度も成功させた選手が、相手に有効な打撃やサブミッションをほとんど仕掛けられなかった場合、テイクダウンの回数だけで高く評価されるとは限りません。
一方、短い時間でも相手を大きくふらつかせる打撃を当てたり、一本負け寸前まで追い込むサブミッションを仕掛けたりした場合、その攻撃が高く評価されることがあります。
また、打撃とグラップリングは、どちらか一方が自動的に優先されるわけではありません。両方とも実際の攻撃の効果によって評価されます。
有効打撃数が多い選手が必ず勝つわけではない
UFCの中継では、有効打撃数やテイクダウン成功数などの統計が表示されます。
しかし、これらの数字がそのままジャッジの点数になるわけではありません。
例えば、A選手が軽いパンチを多く当てていても、B選手が強烈な打撃によってA選手を大きくふらつかせた場合、B選手がラウンドを取る可能性があります。
テイクダウンについても同様で、何回成功したかだけではなく、その後に有効な攻撃へつなげられたかが重要です。
なお、有効な打撃やグラップリングで優劣がほとんど判断できない場合には、積極性やオクタゴン内での試合のコントロールも評価材料になります。
ただし、これらは有効な攻撃による優劣が判断できない場合の補助的な基準です。単に前へ出続けたり、金網に押しつけたりしていただけで、必ずラウンドを取れるわけではありません。
実際のUFCでは10-8と10-9がどのようにつけられたのか?
10-8と10-9の違いを理解するうえで参考になるのが、2026年の「UFC 325」で行われたジェイコブ・マルクーンとトレズ・フィニーの試合です。
この試合は5分3ラウンドで行われ、マルクーンが判定3-0で勝利しました。
最終的な採点は30-27、30-26、30-26でしたが、3人のジャッジがすべて同じ評価をしたわけではありません。
それぞれのラウンド別スコアを確認してみましょう。
UFC 325:ジェイコブ・マルクーン vs トレズ・フィニー
開催日:2026年2月1日(シドニー現地時間)
結果:マルクーンのユナニマス判定勝利
※点数は左側がマルクーン、右側がフィニーです。
| ジャッジ | 1R | 2R | 3R | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| ベン・カートリッジ | 10-9マルクーン | 10-8マルクーン | 10-9マルクーン | 30-26マルクーン |
| サル・ダマト | 10-9マルクーン | 10-9マルクーン | 10-9マルクーン | 30-27マルクーン |
| チャーリー・キーチ | 10-8マルクーン | 10-9マルクーン | 10-9マルクーン | 30-26マルクーン |
この採点で注目したいのは、3人のジャッジ全員がマルクーンを支持しているにもかかわらず、10-8をつけたラウンドが異なることです。
ベン・カートリッジは第2ラウンドを10-8と評価しましたが、チャーリー・キーチは第1ラウンドを10-8と評価しています。
一方、サル・ダマトは3ラウンドすべてを10-9と採点しました。
UFCの公式試合レポートでは、マルクーンが第1ラウンドから打撃で優勢に立ち、第2ラウンドには右の打撃でダウンを奪い、さらに追撃したことが説明されています。
このように、同じ試合を見ていても、どのラウンドで10-8をつけるほど大きな差があったかという判断は、ジャッジによって異なる場合があります。
最終スコアは30-26と30-27に分かれましたが、3人全員がマルクーンの勝利と判断したため、結果はユナニマス判定となりました。
採点結果はUFC 325の公式ジャッジペーパーで確認できます。各ラウンドの点数は、MMA Decisionsの採点記録にも掲載されています。
ユナニマス・スプリット・マジョリティ判定の違いは?
UFCの判定結果には、ユナニマス、スプリット、マジョリティという3つの種類があります。
これらは試合内容の差を直接表す言葉ではなく、3人のジャッジがどのような判断をしたかによって区別されます。
| 判定の種類 | ジャッジ3人の判断 | 結果 |
|---|---|---|
| ユナニマス | A勝利・A勝利・A勝利 | Aの判定3-0勝利 |
| スプリット | A勝利・A勝利・B勝利 | Aの判定2-1勝利 |
| マジョリティ | A勝利・A勝利・引き分け | Aの判定勝利 |
ユナニマス・デシジョン(Unanimous Decision)
ユナニマスとは、3人のジャッジ全員が同じ選手を勝者と判断した場合の判定です。
例えば、A選手に対して3人全員が29-28をつけた場合は、ユナニマス判定でA選手の勝利となります。
ただし、必ずしも圧倒的な差があったことを意味するわけではありません。
3人全員が僅差で同じ選手を支持した場合もユナニマス判定になります。
また、29-28、30-27、30-26のようにジャッジごとの点数が違っていても、全員が同じ選手を勝者と判断すればユナニマス判定です。
スプリット・デシジョン(Split Decision)
スプリットとは、2人のジャッジがA選手を支持し、残る1人がB選手を支持した場合の判定です。
日本語では「判定2-1」と表記されることが多く、勝者についてジャッジの意見が分かれたことを意味します。
ただし、スプリット判定だからといって、3人全員が僅差の試合だったと評価しているとは限りません。
例えば、2人が30-27でA選手を支持し、1人が29-28でB選手を支持した場合でも、結果はA選手のスプリット判定勝利になります。
これは、判定の種類が点差の大きさではなく、ジャッジの支持がどのように分かれたかによって決まるためです。
マジョリティ・デシジョン(Majority Decision)
マジョリティとは、2人のジャッジが同じ選手を勝者と判断し、残る1人が引き分けと判断した場合の判定です。
例えば、2人が29-27でA選手を支持し、1人が28-28の引き分けと採点した場合、A選手がマジョリティ判定で勝利します。
スプリットとの違いは、3人目のジャッジが相手選手の勝利と判断したのか、それとも引き分けと判断したのかという点です。
実際にマジョリティ判定となったUFCの試合については、後ほど詳しく紹介します。
スプリット判定の実例|デュ・プレシvsストリックランドはなぜ2-1になったのか?
スプリット判定の分かりやすい例が、2024年1月20日の「UFC 297」で行われたショーン・ストリックランドとドリカス・デュ・プレシのUFCミドル級タイトルマッチです。
この試合は5分5ラウンドで行われ、デュ・プレシが判定2-1で勝利し、新たなミドル級王者となりました。
しかし、3人のジャッジの判断は分かれています。
実際の採点結果は以下のとおりです。
UFC 297:ドリカス・デュ・プレシ vs ショーン・ストリックランド
開催日:2024年1月20日
結果:デュ・プレシのスプリット判定2-1勝利
※合計スコアは左側がデュ・プレシ、右側がストリックランドです。
| ジャッジ | デュ・プレシを支持したR | 最終スコア | 勝者 |
|---|---|---|---|
| デレク・クリアリー | 2R・3R・4R | 48-47 | デュ・プレシ |
| エリック・コロン | 2R・3R・4R | 48-47 | デュ・プレシ |
| サル・ダマト | 2R・4R | 47-48 | ストリックランド |
3人のジャッジは、第1ラウンドをストリックランド、第2ラウンドをデュ・プレシ、第4ラウンドをデュ・プレシ、第5ラウンドをストリックランドが取ったと評価しています。
つまり、3人のジャッジの判断が分かれたのは第3ラウンドだけでした。
クリアリーとコロンは第3ラウンドをデュ・プレシの10-9と評価しましたが、ダマトはストリックランドの10-9と評価しています。
そのため、最終スコアは48-47、48-47、47-48となり、デュ・プレシが2人のジャッジから支持されて勝利しました。
このように、5ラウンドを通じてほとんど同じ採点だったとしても、1ラウンドの判断が異なるだけでスプリット判定になる場合があります。
詳しい結果はUFC 297の公式ジャッジペーパーで確認できます。
マジョリティ判定の実例|チマエフvsウスマンはなぜ引き分けのジャッジがいたのか?
マジョリティ判定の例として紹介したいのが、2023年10月21日の「UFC 294」で行われたカムザット・チマエフとカマル・ウスマンの試合です。
この試合は5分3ラウンドで行われ、チマエフがマジョリティ判定で勝利しました。
3人のジャッジのうち2人がチマエフを支持し、1人は引き分けと判断しています。
実際のラウンド別の採点を見てみましょう。
UFC 294:カムザット・チマエフ vs カマル・ウスマン
開催日:2023年10月21日
結果:チマエフのマジョリティ判定勝利
※点数は左側がチマエフ、右側がウスマンです。
| ジャッジ | 1R | 2R | 3R | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| デレク・クリアリー | 10-8チマエフ | 9-10ウスマン | 10-9チマエフ | 29-27チマエフ |
| デービッド・レサビー | 10-8チマエフ | 9-10ウスマン | 9-10ウスマン | 28-28ドロー |
| ビト・パオリーロ | 10-8チマエフ | 10-9チマエフ | 9-10ウスマン | 29-27チマエフ |
この試合で特徴的なのは、3人のジャッジ全員が第1ラウンドを10-8でチマエフの優勢と判断していることです。
しかし、第2・第3ラウンドの評価は分かれました。
クリアリーとパオリーロは、それぞれ別のラウンドでチマエフを支持したため、合計29-27でチマエフの勝利と判断しました。
一方、レサビーは第2・第3ラウンドをウスマンが取ったと判断しています。
この場合、チマエフが第1ラウンドを10-8で取っていても、残り2ラウンドを9-10で落としたため、合計28-28の引き分けになります。
最終的にはチマエフを支持したジャッジが2人、引き分けと判断したジャッジが1人だったため、マジョリティ判定でチマエフの勝利となりました。
このように、10-8で大差のラウンドを取った選手であっても、残りのラウンドを落とすと合計スコアが引き分けになる場合があります。
公式結果はUFC 294のジャッジペーパーで確認できます。
UFCの29-28・30-27・29-27・28-28はどう計算するのか?
UFCの試合結果に表示される「29-28」や「30-27」などの数字は、各ラウンドの採点を合計したものです。
例えば3ラウンドの試合で、一方の選手が3ラウンドとも10-9で勝った場合、合計は30-27になります。
一方、2ラウンドを10-9で取り、1ラウンドを9-10で落とした場合は29-28です。
また、10-8が含まれると29-27や28-28などになる場合もあります。
具体的な計算例をまとめました。
| 各ラウンドの採点例 | 合計 |
|---|---|
| 10-9/10-9/10-9 | 30-27 |
| 10-9/10-9/9-10 | 29-28 |
| 10-8/10-9/9-10 | 29-27 |
| 10-8/9-10/9-10 | 28-28 |
| 10-8/10-9/10-9 | 30-26 |
※数字は左側をA選手、右側をB選手とした計算例です。反則による減点は含めていません。
このように、10-8が一つあるだけで最終的なスコアは大きく変わります。
例えば、3ラウンドのうち2ラウンドを10-9で取ったとしても、残る1ラウンドを8-10で落としていれば合計28-28となり、引き分けです。
したがって、何ラウンド取ったかだけではなく、10-8のような大差の採点が含まれているかも重要になります。
なお、これらは1人のジャッジのスコアを計算した例です。実際の勝敗は3人のジャッジそれぞれの最終判断によって決まります。
UFCで引き分けになるのはどんな場合?
UFCでは、規定のラウンドが終了しても判定によって勝者が決まらず、引き分けになる場合があります。
ただし、1人のジャッジが28-28と採点しただけで、必ず試合全体が引き分けになるわけではありません。
例えば、3人の採点が29-27、29-27、28-28であれば、先ほどのチマエフvsウスマン戦のようにマジョリティ判定で勝者が決まります。
試合全体が引き分けになる主なケースは、次の3種類です。
- ユナニマス・ドロー:3人のジャッジ全員が引き分けと判断した場合
- マジョリティ・ドロー:2人のジャッジが引き分け、残る1人がどちらかの勝利と判断した場合
- スプリット・ドロー:1人がA選手、1人がB選手、残る1人が引き分けと判断した場合
いずれの場合も、判定によって一方の選手を勝者とするだけの支持が得られなかったため、引き分けとなります。
なお、引き分けとは別に、反則などの事情によって試合が途中で終了し、ノーコンテスト(無効試合)となることもあります。こちらは採点による引き分けとは異なる裁定です。
反則による減点はUFCの判定にどう影響するのか?
UFCでは、反則によって減点が行われると、ジャッジのスコアにも影響します。
反則による減点を決定するのはレフェリーで、その減点がジャッジの採点表に反映されます。
例えば、A選手がラウンドを10-9で取っていても、A選手自身が反則によって1点減点された場合、そのラウンドのスコアは9-9になることがあります。
また、B選手が10-9で優勢だったラウンドで、B選手に1点減点があれば、最終的に9-9となる場合があります。
したがって、最終スコアに29-27や28-28と表示されていても、その理由がすべて10-8の採点とは限りません。反則による減点が含まれている可能性もあります。
10-8という大差の採点と、レフェリーが反則に対して行う減点は、別の仕組みです。
試合結果の点数を正確に理解するには、最終スコアだけでなく、各ラウンドの採点と減点の有無を確認する必要があります。
UFCの判定基準と採点方法についてのまとめ
UFCでは、3人のジャッジが各ラウンドを10点法で採点し、規定のラウンドが終了した時点でそれぞれの最終スコアを出します。
通常は優勢だった選手に10点、劣勢だった選手に9点をつけますが、相手に重大なダメージを与えるなど、大きな差があった場合は10-8になることもあります。
また、判定結果はジャッジの判断によって呼び方が変わります。
3人全員が同じ選手を支持すればユナニマス、2人が一方を支持して残る1人が相手を支持すればスプリット、2人が同じ選手を支持して1人が引き分けと判断すればマジョリティ判定です。
今回紹介した2026年のマルクーンvsフィニー戦では、全員が同じ選手を支持しながらも10-8をつけたラウンドが異なりました。また、デュ・プレシvsストリックランド戦では第3ラウンドの評価が分かれたことで、スプリット判定になっています。
UFCの判定を理解するには、単に何ラウンド取ったかだけでなく、どれほど有効な攻撃を行い、ジャッジがどのような点数をつけたのかを見ることが重要です。
試合後に公開されるジャッジペーパーを確認すると、どのラウンドの評価が勝敗を分けたのかが分かり、試合をより深く楽しむことができます。
なお、UFCとRIZINでは判定方法や認められる反則に違いがあります。2026年に変更されたRIZINの判定方式については、UFCとRIZINのルールの違いを比較した記事でも詳しく解説しています。
主な参考資料と確認日
・Association of Boxing Commissions|MMA採点基準の明確化資料(2025年・PDF)
・Unified Rules of MMA|2025年改訂版・採点および反則規定(PDF)
・UFC日本語公式|MMAの基礎知識・判定の種類
・UFC|UFC 325公式ジャッジペーパー(2026年2月)
・MMA Decisions|マルクーンvsフィニー・各ラウンドの採点記録
・UFC|UFC 325試合結果・マルクーンvsフィニーの試合内容
・UFC|UFC 297公式ジャッジペーパー(2024年1月)
・MMA Decisions|デュ・プレシvsストリックランド・各ラウンドの採点記録
・UFC|UFC 294公式ジャッジペーパー(2023年10月)
・MMA Decisions|チマエフvsウスマン・各ラウンドの採点記録
情報確認日:2026年10月12日。2025年に公表されたMMAの採点基準明確化資料を参考に、10点法、ダメージの評価、判定結果の種類、実際のUFCの採点記録を確認しました。開催地の競技委員会によって採点基準やルールの採用・運用状況が異なる場合があります。

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