2026年8月22日と23日に開催された麻布十番納涼まつりの後、下痢や発熱などの体調不良を訴える投稿がXとThreadsで相次ぎました。
なかでも「蟹ラーメン」を具体的に挙げた投稿が拡散し、みなと保健所は5グループ6人から連絡を受けて調査を進めています。
料理人のこめおさんは8月27日に謝罪し、調査期間中は「割烹こめを」の営業を自粛すると発表しました。
ただし、現時点では食中毒の発生や原因食品は特定されていません。
この記事では、出店から保健所の調査に至るまでの経緯と、2026年8月27日までに公開状態で確認できたX・Threadsの主な投稿を整理します。
削除済みや非公開の投稿を含め、SNS上のすべての申告を網羅したものではありません。
- こめおの蟹ラーメンをめぐる体調不良の投稿と現在までの経緯
こめおの蟹ラーメンをめぐる体調不良の投稿と現在までの経緯
今回の問題は、祭りの後に体調を崩した利用者がSNSで情報交換を始め、共通して食べた料理を照合したことで表面化しました。
一方、SNSで特定の商品名が広がったことと、その商品が体調不良の原因だったと行政が認定することは別です。現在は、検査結果や食事内容、発症状況をみなと保健所が調べています。
現在は保健所が調査中で原因食品は特定されていない
弁護士ドットコムニュースによると、みなと保健所には2026年8月26日昼ごろから連絡が入り、同日までに5グループ6人が下痢、腹痛、発熱などの症状を申告しました。
日テレNEWS NNNの報道では、男性2人、女性4人の計6人で、6人全員が祭りで販売された蟹ラーメンを食べていたとされています。一部は医療機関を受診していますが、8月27日の報道時点で重症者はいません。
ただし、保健所へ連絡した6人と、SNSで体調不良を投稿した利用者全体は同じ集団とは限りません。公開投稿の中には、複数の屋台料理を食べた人や、蟹ラーメンを挙げずに体調不良を申告した人もいます。
港区や東京都から、食中毒の発生や原因食品を認定した公式発表は、2026年8月27日夜までに確認できません。現在は食中毒かどうかを含めて調査中の段階です。
麻布十番納涼まつりでは何を販売していた?
麻布十番納涼まつりの公式案内によると、2026年の祭りは8月22日と23日の2日間にわたって開催されました。
公式ガイドマップに掲載されている出店名と商品名は、次のとおりです。
- 出店名:割烹こめを
- 商品名:こめを冷やしカニラーメン
- 同じ出店欄に記載された別商品:はなのさとカレー
SNSでは「かにをの蟹ラーメン」として広がりましたが、公式ガイド上の出店名は「割烹こめを」です。
こめおさんは蟹ラーメン専門店「かにを」にも関係しているため、SNS上で店名と商品名が混同されたとみられます。今回の出店主体や調理工程において「かにを」がどのように関与したのかは、公開された公式資料だけでは確認できません。
蟹ラーメンの出店から現在までの経緯
祭りの開催から保健所の調査までの流れは、次のようになります。
- 2026年8月22日
麻布十番納涼まつりの初日です。雨の影響を受け、こめおさんは同日午後8時14分ごろ、Xへ「麻布十番祭りが雨で中止になり、700食余ってしまった。明日天気よくなってくれ、、、」と投稿しました。 - 2026年8月23日
祭りの2日目が開催されました。公式ガイド上では「割烹こめを」が「こめを冷やしカニラーメン」を販売しています。日テレNEWS NNNによると、2日間で少なくとも約445食が提供されました。 - 2026年8月25日夜
祭りへ一緒に行った友人とともに、お腹を下しているというX投稿が確認されました。この投稿では、具体的な店舗名や食品名は挙げられていません。 - 2026年8月26日
「同じ症状の人はいませんか」と呼びかける投稿が増え、「かにをの蟹ラーメン」という名前が具体的に挙げられました。Threadsでは症状、発症日、食べた料理を利用者同士で照合する動きが進みます。みなと保健所にも体調不良の連絡が入り始めました。 - 2026年8月27日
みなと保健所が5グループ6人から連絡を受けたことや、店舗の調理場、食材、従業員などを調査していることが報じられました。麻布十番商店街振興組合とこめおさんも、それぞれ謝罪と説明を発表しています。
この間、まとめアカウントやニュース系アカウントが複数の投稿を一つにまとめて紹介しました。さらに、こめおさんの「700食余った」という投稿が掘り起こされ、体調不良との関係を疑う声が広がりました。
SNSで最初に体調不良を訴えたのは誰?
公開状態で確認できた範囲では、発端に近い投稿の一つが、ばすえさん(@neeettokyo)によるものです。
ばすえさんは8月25日午後7時25分ごろ、Xへ「お腹下してる原因が麻布十番祭りの屋台の食べ物ということが判明」と投稿しました。一緒に祭りへ行った友人も、お腹を下していたと説明しています。
ただし、この投稿では蟹ラーメン、焼きそばなどの具体的な料理名は出ていません。また、これより前の投稿が削除されたり、検索結果に表示されていなかったりする可能性もあります。
そのため、「SNSで最初に体調不良を訴えた人物」とは断定できません。
Xではどのような体調不良が投稿された?
8月26日になると、蟹ラーメンを具体的に挙げる投稿や、強い症状を申告する投稿が確認されるようになりました。
acoさん(@aco_chang0801)は8月26日午後1時34分ごろ、「麻布十番祭りで食中毒になった方いませんか? かにをの蟹ラーメンが非常に怪しくて…」と投稿。
同じ症状の人を探す呼びかけとして拡散しましたが、ここで使われた「食中毒」は投稿者自身の表現です。この時点で保健所が食中毒と認定していたわけではありません。
muchさん(@much11111)は同日午後4時29分ごろ、「麻布十番祭りのかにをの蟹ラーメン食べてから腹痛酷いし熱も39℃」と投稿しました。
腹痛と39度の発熱を本人が申告した投稿で、確認できた体調不良投稿の中でも特に大きく拡散しました。muchさんは8月27日午前11時59分ごろ、「保健所には連絡しています」と追記しています。
maさん(@jj_qax)は8月26日午後9時19分ごろ、acoさんへの返信で「私も麻布十番祭りで食中毒なりました」と投稿しました。
その後の説明ではラーメンと焼きそばを食べており、どちらが原因か分からないため保健所へ報告したとしています。本人は「食中毒」と表現していますが、投稿だけでは診断名や原因食品は分かりません。
ラミレス莉子さん(@5zenzen6)は同日午後9時35分ごろ、「私の友達も月曜日から体調不良で入院してます」と返信しました。
これは投稿者本人の症状ではなく、友人に関する伝聞です。友人がラーメンを食べていた可能性に触れていますが、投稿者自身には症状が出ていないと説明しています。
また、makiringressさん(@makiringress)は同日午後3時34分ごろ、acoさんへの返信で「threadsにいっぱいいました」と投稿しました。本人による症状申告ではありませんが、Xの利用者をThreads上の投稿群へつなげる役割を果たしました。
Threadsでは何を食べたのか照合が進んだ
Threadsでは、一つの投稿の返信欄に、発症した日、症状、祭りで食べた料理を書き込む利用者が集まりました。
中心となった投稿の一つが、unicorn.9137226さんによる「麻布十番まつりに行ってから、高熱、下痢が続いてます。これは食中毒か? 同じ症状の方いたら、何を食べたのか教えて欲しいです‼️」という呼びかけです。
投稿者は後に、店舗へ問い合わせたことや、病院で検査を受けていること、医師の判断を踏まえて保健所へ連絡する意向を説明しました。2026年8月27日夜までに、検査結果を伝える公開投稿は確認できませんでした。
蟹ラーメンと焼きそばが共通していたという返信
kanasterolさんは、「焼きそば、蟹ラーメン食べて月曜の夜からひどい下痢と胃痛です。友人も同じくです」と返信しました。
自身の別の投稿でも、本人と友人が同じものを食べ、同じ症状が出たと説明しています。体調を崩した2人が共通して食べたものとして挙げたのは、焼きそばと蟹ラーメンの両方です。
投稿者は、蟹ラーメンが作り置きされていたように見えたことや、閉店に近い時間に食べたことから疑っていると記載しました。しかし、これは現場での本人の観察と推測であり、作り置きや温度管理上の問題が保健所に確認されたわけではありません。
39度近い発熱や入院を訴えた返信
simon_kawaiさんは、月曜日の夕方から下痢が始まり、熱が38.8度まで上がったと投稿しました。食べた料理として、焼きそば、チキンステーキ、蟹ラーメン、かき氷を挙げています。
t_alice_oさんは「私も同じ症状がでていて今入院してます。家族も症状でてます」と返信しました。蟹ラーメンと焼きそばの両方を食べたものの、原因は分からないとしています。
mwtpgjmwkさんは「同じく自分もカニラーメン食べて腹痛と高熱で寝込んでおります…」と本人の症状を申告しました。
sana_chi12さんも「私達も腹痛と発熱です。。」と投稿し、蟹ラーメンと煮込みを食べたと説明しています。ただし、「私達」が何人を示すのかは公開投稿から判断できません。
蟹ラーメンを挙げていない体調不良投稿
tomoe_tsuchida_さんは「発熱と下痢で辛いです」と体調不良を申告しました。
一方、食べた料理として挙げたのは「鯖サンド、ブラックヌードル、おにぎり」です。食事内容を伝えた投稿では、蟹ラーメンを食べたとは記載していません。
この投稿者の症状が、蟹ラーメンを挙げた利用者と同じ原因だったかは分かりません。ただし、「祭り後に体調不良を訴えた公開投稿の全員が蟹ラーメンを食べていた」とは言えないことを示しています。
体調不良を訴えた投稿者はほかに何を食べていた?
公開投稿で蟹ラーメン以外に挙げられた料理には、次のようなものがあります。
- 焼きそば
- チキンステーキ
- かき氷
- 煮込み
- 鯖サンド
- ブラックヌードル
- おにぎり
なかでも、蟹ラーメンと焼きそばの両方を食べたという投稿が複数確認されました。
SNSで食事内容を共有することは、同じ症状が出た人を見つけ、保健所への相談につなげるきっかけになります。一方、発症しなかった人を含めた比較や検査結果がないため、投稿の共通点だけで原因食品を決めることはできません。
なぜ蟹ラーメンの名前が大きく広がった?
蟹ラーメンが注目された背景には、複数の要因があります。
- 複数の利用者が蟹ラーメンを食べたと投稿した
- Threadsで食べた料理を照合する動きが起きた
- 「39度」「入院」など、強い症状を示す言葉が注目された
- こめおさんと関連店舗の知名度が高かった
- XからThreads上の投稿へ利用者が誘導された
- まとめアカウントが複数の申告を一つにまとめた
- 前日に「700食余った」という過去の投稿が掘り起こされた
Masaさん、ユーチュラ公式、インフルエンサー速報なども、複数の体調不良投稿を取り上げました。ただし、これらは症状を申告した本人ではなく、公開投稿を紹介したアカウントです。
SNSには、体調不良者が情報を共有して保健所への相談につながった面があります。その反面、行政の調査結果が出る前に、特定の商品名と原因説が大きく拡散した点には注意が必要です。
「700食余った」とはどういう意味?
こめおさんが8月22日に蟹ラーメンが「700食余ってしまった」と投稿したことは確認できます。
しかし、この文章だけでは「700食」が何を示していたのか分かりません。
- 完成していた蟹ラーメンの数
- 仕込み済みの一部の食材
- 用意していた材料から作れる予定数
- 当初の販売予定数との差
いずれの意味だったのか、本人から具体的な説明は確認できません。
また、余った商品や食材を翌日へ持ち越したこと、23日に実際に提供したこと、保存方法や温度管理に問題があったことも明らかになっていません。
一方、日テレNEWS NNNは、祭りの2日間で蟹ラーメンが少なくとも約445食提供されたと報じています。この販売数と「700食余った」という投稿の関係も不明です。
したがって、「前日の残りを翌日に販売した」「700食の余りが体調不良の原因だった」とは判断できません。
みなと保健所は何を調べている?
みなと保健所は、体調不良を訴えた人と店舗の双方を調査しています。
報道で確認できる主な調査内容は、次のとおりです。
- 発症前に食べた料理の聞き取り
- 症状と発症時期の確認
- 検便への協力依頼
- 受診した医療機関への確認
- 店舗の調理場への立ち入り
- 食品や食材の収去と検査
- 調理場の拭き取り調査
- 従業員への聞き取りや検便
- 店舗従業員に体調不良がなかったかの確認
弁護士ドットコムニュースによると、23日に販売された食品そのものは、調査開始時には残っていませんでした。そのため、体調不良者や従業員の検便、残っている食材、調理場の状況などを組み合わせて調べることになります。
食中毒の判断では、症状が似ているだけでなく、検査結果、食べた料理、発症までの時間などを総合的に確認します。現在はその材料を集めている段階です。
こめおは何と謝罪した?
こめおさんは8月27日午後5時47分ごろ、Xで体調不良を訴えている人や心配している人へ謝罪と説明を投稿しました。
冒頭では、「今回の件で体調を崩されている方、心配してくださっている皆さんに、ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪しています。
そのうえで、次のように説明しました。
- 現時点では原因は分かっていない
- 保健所と麻布十番商店街振興組合の調査が進んでいる
- 必要な情報や検体を提出している
- 調査へ全面的に協力している
- 調査結果まで1~2週間程度かかる可能性があると聞いている
- 調査期間中は「割烹こめを」の営業を自粛する
また、「結果次第にはなりますが、責任を逃れるような真似は絶対しません」としています。
これは、調査に対応する姿勢を示した本人の説明です。食中毒の発生や蟹ラーメンとの因果関係を認めた声明ではありません。
営業自粛が明確に確認できるのは「割烹こめを」です。「かにを」を含む関連店舗すべてが営業を自粛したとの公式発表は確認できません。
麻布十番商店街振興組合はどのように対応した?
麻布十番商店街振興組合は8月27日、「納涼祭りに関してのお詫び」を公式に発表しました。
声明では、来場者の中に「食中毒と思われる症状」を訴える人が複数いるとの報告を受けたとして謝罪。みなと保健所の調査へ全面的に協力すると説明しています。
さらに、下痢や吐き気などの症状が出た利用者に対し、みなと保健所または商店街振興組合へ連絡するよう呼びかけました。
声明は特定の商品や店舗を原因として挙げていません。「食中毒と思われる症状」という表現も、食中毒が確定したという意味ではありません。
確認できた事実と現在も分かっていないこと
| 内容 | 2026年8月27日時点の状況 |
|---|---|
| 祭りが8月22日と23日に開催された | 公式案内で確認済み |
| 公式ガイドの出店名 | 「割烹こめを」 |
| 公式ガイドの商品名 | 「こめを冷やしカニラーメン」 |
| 保健所へ連絡した人数 | 5グループ6人 |
| 6人が蟹ラーメンを食べていた | 保健所への取材を基に報道 |
| 祭り後の体調不良投稿 | XとThreadsで複数確認 |
| 蟹ラーメンによる食中毒 | 未確定 |
| 食中毒の原因食品・発生源 | 調査中 |
| 700食すべてが完成品だった | 未確認 |
| 余った商品を翌日に販売した | 未確認 |
| 保存や温度管理に問題があった | 未確認 |
| 「割烹こめを」の営業自粛 | こめおさんが公表 |
| 「かにを」など関連店舗の営業自粛 | 確認できない |
| 調査結果が出る時期 | 1~2週間程度かかる可能性があるとこめおさんが説明 |
こめおの蟹ラーメンに関する疑問のまとめ
Q. 蟹ラーメンによる食中毒は確定した?
A. 確定していません。みなと保健所が検便、食事内容、調理場、食材などを調査しています。
Q. 体調不良を訴えた人は何人いる?
A. 保健所へ連絡したことが報じられているのは、2026年8月26日時点で5グループ6人です。SNS上の投稿者全体の人数とは限りません。
Q. 体調不良を訴えた人は全員、蟹ラーメンを食べていた?
A. 保健所へ連絡した6人は、全員が蟹ラーメンを食べていたと報じられています。一方、SNSには蟹ラーメンを挙げずに体調不良を投稿した利用者もいます。
Q. 39度の発熱を訴えた投稿は実在する?
A. muchさんが、蟹ラーメンを食べた後に腹痛と39度の発熱が出たと投稿しています。ただし、本人による症状の申告であり、原因食品を確定するものではありません。
Q. 入院したと投稿している人はいる?
A. Threadsでは本人が入院しているとする投稿があり、Xでは友人が入院したという伝聞の投稿も確認されています。診断名や詳しい検査結果は公開投稿から分かりません。
Q. 余った700食を翌日に販売した?
A. その事実は確認されていません。「700食」が完成品、食材、販売予定数のどれを意味したのかも不明です。
Q. こめおは謝罪した?
A. 8月27日に謝罪し、保健所と商店街の調査へ全面的に協力すると説明しました。
Q. 「かにを」と「割烹こめを」はどちらが出店した?
A. 麻布十番納涼まつりの公式ガイドに記載された出店名は「割烹こめを」です。SNSでは「かにをの蟹ラーメン」と呼ぶ投稿が広がりました。
Q. どの店舗が営業を自粛している?
A. こめおさんが営業自粛を発表したのは「割烹こめを」です。関連店舗すべての自粛は確認できません。
Q. 保健所の調査結果はいつ出る?
A. こめおさんは、保健所から1~2週間程度かかる可能性があると聞いていると説明しています。正式な結果発表日は決まっていません。
まとめ|原因は未確定で保健所の調査結果を待つ段階
麻布十番納涼まつりの公式ガイドには、「割烹こめを」が「こめを冷やしカニラーメン」を販売すると掲載されていました。SNSでは「かにをの蟹ラーメン」として体調不良投稿とともに拡散しています。
みなと保健所へ連絡した男女6人は、全員が蟹ラーメンを食べていたと報じられました。一方、公開投稿では焼きそばやチキンステーキなど、ほかの料理も食べた人が確認されています。
「700食余った」という投稿は事実ですが、余った商品を翌日に提供したことや、体調不良との因果関係は確認されていません。
こめおさんは謝罪し、「割烹こめを」の営業を自粛しました。麻布十番商店街振興組合も謝罪し、保健所の調査へ協力しています。
食中毒の発生、原因食品、発生源はいずれも未確定です。今後、みなと保健所や港区から検査結果、患者数、行政処分などが発表された場合は、記事内容を更新する必要があります。

コメント