ガストやしゃぶ葉などで、料理を運んでくるネコ型の配膳ロボットを見かける機会が増えました。
現在はファミリーレストランだけでなく、焼肉、しゃぶしゃぶ、和食、寿司などさまざまな飲食チェーンで配膳ロボットが導入されています。
「配膳ロボットがいる店に子どもを連れて行きたい」「ガスト以外ではどこにいる?」「逆にロボット配膳が苦手なので事前に確認したい」という人もいるのではないでしょうか。
ただし、同じチェーンでも全店舗に導入されているとは限りません。チェーン全体で大規模に導入しているケースもあれば、一部店舗だけで使われているケースもあります。
この記事では、2026年10月時点で配膳ロボットの導入を確認できる主な飲食チェーンを、導入状況やロボットの種類とあわせて整理します。
配膳ロボットがいる主な飲食チェーン一覧
公開されている企業資料や配膳ロボットメーカーの導入事例などから、配膳ロボットの導入を確認できる主な飲食チェーンをまとめると次の通りです。
なお、「導入あり」となっていても、すべての店舗に必ずロボットがいるとは限りません。店舗の広さやレイアウト、改装状況などによって導入状況が異なる場合があります。
| 飲食チェーン | 導入状況 | 主な配膳ロボット |
|---|---|---|
| ガスト | 大規模導入 | BellaBot |
| バーミヤン | 大規模導入 | BellaBot |
| しゃぶ葉 | 大規模導入 | BellaBot |
| ジョナサン | 大規模導入 | BellaBot |
| 和食さと | 国内全店に導入済みと公表 | Lanky Porterなど |
| 焼肉きんぐ | 大規模導入 | Servi・Keenbot T8など |
| ゆず庵 | 大規模導入実績あり | Serviなど |
| ココス | 多くの店舗で導入 | 店舗により異なる |
| しゃぶしゃぶ温野菜 | 一部店舗で導入 | Serviなど |
| ステーキ宮 | 多数の店舗で導入実績 | Serviなど |
| サイゼリヤ | 一部店舗のみ | Servi・BellaBotなど |
| 七輪焼肉 安安 | 一部店舗で導入 | Serviなど |
| 大戸屋 | 導入実績あり | Serviなど |
| 和食処とんでん | 一部店舗で導入実績 | Serviなど |
| かっぱ寿司 | 一部店舗で導入実績 | Serviなど |
特に導入規模が大きいのは、ガストやしゃぶ葉などを運営するすかいらーくグループです。
一方、和食さとのように「全店導入」を公表しているチェーンもあれば、サイゼリヤのように一部店舗への導入にとどまっているチェーンもあります。
ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・ジョナサンは大規模導入
配膳ロボットを最も目にする機会が多い飲食チェーンの一つが、すかいらーくグループです。
すかいらーくでは2021年頃からネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」の本格導入を開始し、2022年末までに全国約2,100店舗へ約3,000台を配置しました。
主な導入ブランドは、
・ガスト
・バーミヤン
・しゃぶ葉
・ジョナサン
などです。
その後も運用は続いており、すかいらーくが公表している資料では2025年2月末時点で配膳ロボットの導入台数は3,027台となっています。
すかいらーくの特徴は、公式の店舗検索で「サービスロボットあり」と表示されることです。
実際に配膳ロボットを見たい場合は、ガストなどの公式店舗検索を開き、店舗の「サービス・設備・環境」に「サービスロボットあり」と表示されているか確認すると判断しやすくなっています。
すかいらーくグループ店舗検索
しゃぶ葉ではほぼ全店規模で導入が進んだ
すかいらーくの中でも、早い段階から配膳ロボットが大規模導入されたのがしゃぶ葉です。
ロボットメーカーのPudu Roboticsは2022年、当時のしゃぶ葉276店舗のうち272店舗でBellaBotの導入が完了したと発表しています。
しゃぶ葉では肉などをタッチパネルで追加注文するため、何度も料理を運ぶ必要があります。そのため、配膳ロボットと相性がよい業態の一つです。
一方、2026年には複数のテーブルの商品を同時に運ぶ際、別の客の商品を取ってしまう「取り間違い」の問題も注目されました。
この問題については、「しゃぶ葉で肉の横取りが相次ぐ?配膳ロボで起きる原因・窃盗になるのか・店の対策を整理」で詳しく整理しています。
和食さとは国内全店に配膳ロボットを導入
和食ファミリーレストラン「和食さと」も、配膳ロボットの導入を積極的に進めているチェーンです。
SRSホールディングスは2025年2月、和食さとについて国内全店に配膳ロボットを導入済みと公表しています。
和食さとは和膳など一度に運ぶ食器の数が多いため、大型の配膳トレーを備えたロボットを活用しています。
過去の企業資料では「Lanky Porter」の導入が確認されており、2023年12月には配膳ロボットを全店へ拡大する取り組みが進められていました。
「配膳ロボットがいるチェーンを選びたい」という目的であれば、全店導入を公表している和食さとは比較的分かりやすい選択肢です。
SRSホールディングス
焼肉きんぐでは複数の配膳ロボットを活用
焼肉きんぐも、早い段階から大規模に配膳ロボットを導入した飲食チェーンです。
運営する物語コーポレーションは2021年から、焼肉きんぐ242店舗へ「Servi」を307台導入する計画を進めました。
その後はServiだけでなく、「Keenbot T8」も活用しています。
2024年には物語コーポレーションとソフトバンクロボティクスが包括的業務提携を締結し、Keenbot T8を新たに計522台導入すると発表しました。
店舗によっては複数台を同時に動かし、配膳業務の大部分をロボットが担当する運用も行われています。1店舗あたり最大7台を連携させる仕組みも構築されています。
焼肉きんぐは料理の追加注文が多いテーブルバイキング方式のため、配膳ロボットを活用するメリットが大きいチェーンの一つです。
物語コーポレーション
ゆず庵でも配膳ロボットを導入
物語コーポレーションが運営する「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」でも配膳ロボットの導入が進められてきました。
2021年の導入計画では、当時のゆず庵68店舗へServiを136台導入するとされていました。
焼肉きんぐと同様、テーブルから料理を何度も追加注文する業態であるため、配膳と下膳の一部をロボットが担当します。
ただし、現在のすべての店舗で同じ機種・同じ台数が稼働しているという意味ではありません。改装や店舗形態によって運用が異なる可能性があります。
ココスは多くの店舗で配膳ロボットを導入
ファミリーレストランのココスでも、配膳ロボットが導入されています。
ココスの公式採用サイトでは、席への自動案内やタッチパネル注文とともに、配膳ロボットを多くの店舗で導入していると説明しています。
ただし「全店導入」とはされていないため、すべてのココスで配膳ロボットに会えるとは限りません。
ロボットを見ることを目的に来店する場合は、利用予定の店舗へ事前に確認した方が確実です。
ココス公式採用サイト
しゃぶしゃぶ温野菜も一部店舗で導入
しゃぶしゃぶ温野菜でも配膳ロボットの導入が確認できます。
2020年には牛角や土間土間などとともに、一部店舗へソフトバンクロボティクスの「Servi」が導入されました。
その後の2025年の温野菜の公式資料でも、注文した商品について「スタッフや配膳ロボットがお席までお届けする」と説明されています。
一方で、店舗や時期によってサービス内容が異なるという注意書きもあります。
そのため温野菜については、「チェーンとして配膳ロボットを利用しているが、全店舗ではない」と考えるのが適切です。
ステーキ宮にも配膳ロボットの導入実績
ステーキ宮でも配膳ロボットの導入が進められてきました。
運営会社の過去の企業資料では、2022年にステーキ宮121店舗へ配膳ロボットを導入する取り組みが公表されています。
2026年現在も、実際の利用者から配膳ロボットが料理を運んできたという報告が複数の店舗で確認できます。
ただし現在の公式店舗検索では、すかいらーくのように「配膳ロボットあり」という条件で店舗を絞り込むことはできません。
確実にロボットが稼働している店舗を選びたい場合は、店舗へ直接確認するのが確実です。
サイゼリヤは一部店舗のみで全店導入ではない
サイゼリヤも配膳ロボットを導入したことがあるチェーンですが、すかいらーくとは状況が大きく異なります。
サイゼリヤは2021年から一部店舗へServiを導入し、配膳や下膳に活用しました。
当初は導入店舗を増やす計画もありましたが、その後、全店規模への展開は停止しています。
2025年の報道でも、配膳ロボットは一部店舗にとどまっており、実際に見かける機会は少ないとされています。
そのため、「サイゼリヤに行けば配膳ロボットがいる」という状況ではありません。
店舗によっては現在も稼働しているケースがありますが、ロボットを見ることを目的にする場合は事前確認が必要です。
大戸屋・安安・とんでんなどにも導入実績
全国的な大規模導入ではなくても、一部店舗で配膳ロボットを利用している飲食チェーンはほかにもあります。
ソフトバンクロボティクスが現在公開している配膳ロボットの導入実績には、
・大戸屋
・七輪焼肉 安安
・しゃぶしゃぶ温野菜
・お好み焼本舗
・VANSAN
などのブランドが掲載されています。
また、過去の導入事例では、
・北海道生まれ 和食処とんでん
・かっぱ寿司
・かみむら牧場
などでServiを活用した事例も紹介されています。
このようなチェーンは「導入実績がある=すべての店舗にいる」という意味ではないため、店舗単位で確認する必要があります。
ソフトバンクロボティクス
ネコ型の配膳ロボットの名前は何?
ガストやしゃぶ葉などでよく見かけるネコ型の配膳ロボットは、Pudu Roboticsが開発した「BellaBot(ベラボット)」です。
顔の部分に大型ディスプレイがあり、ネコの表情を表示したり、音声で利用客へ案内したりするのが特徴です。
一方、飲食店で使われている配膳ロボットがすべてネコ型というわけではありません。
代表的な機種には、
・BellaBot
・Servi
・Keenbot T8
・Lanky Porter
などがあります。
ServiやKeenbot T8は、ネコのデザインではなく、料理を効率よく運ぶことを重視した形状です。
そのため、「子どもにネコ型ロボットを見せたい」という目的であれば、単に配膳ロボット導入店を探すのではなく、BellaBotが導入されている店舗を選ぶ必要があります。
配膳ロボットがいる店舗を確実に調べる方法は?
配膳ロボットの導入状況は店舗ごとに異なるため、チェーン名だけでは確実に判断できない場合があります。
まず確認したいのは公式の店舗検索です。
特にすかいらーくグループでは、各店舗ページの設備欄に「サービスロボットあり」と表示されるため、配膳ロボットがいる店舗を比較的簡単に探せます。
一方、配膳ロボットの有無を公式店舗ページに掲載していないチェーンもあります。
その場合は、
・公式店舗ページを確認する
・店舗の最新情報を確認する
・店舗へ直接問い合わせる
という順番で確認するのが確実です。
特に子どもが配膳ロボットを見ることを楽しみにしている場合は、「チェーンで導入しているからいるはず」と判断せず、利用予定の店舗で現在も稼働しているか確認してから行く方が安心です。
回転寿司の高速レーンも配膳ロボットなのか?
はま寿司やスシローなどで使われている、注文した寿司を直接テーブルまで運ぶ高速レーンも料理を自動で届ける仕組みですが、一般的にこの記事で扱っている「自律走行型の配膳ロボット」とは区別されます。
配膳ロボットは店内の床を自律走行し、人や障害物を検知しながらテーブルまで移動します。
一方、寿司チェーンの高速レーンは固定されたレール上を料理が移動する仕組みです。
そのため「ロボットが店内を走って料理を運んでくる店」を探している場合、回転寿司の高速レーンとは別に考えた方が分かりやすいでしょう。
なぜ飲食店で配膳ロボットが増えているのか?
配膳ロボットが増えている大きな理由の一つは、スタッフが店内を何度も往復する負担を減らせることです。
料理を運ぶ作業や食器を下げる作業をロボットが担当すれば、スタッフは来店客の案内、注文への対応、料理の説明、清掃など、人による対応が必要な仕事に時間を使いやすくなります。
すかいらーくでは、ロボット導入店舗のガストでスタッフの歩行数や片付け時間が減少したという結果を公表しています。
物語コーポレーションも焼肉きんぐなどで配膳ロボットを導入した理由として、スタッフが配膳・下膳以外の接客へ時間を使えることを挙げています。
人手不足への対応だけではなく、スタッフとロボットで役割を分担して接客サービスを向上させることも導入目的の一つになっています。
配膳ロボットがいる飲食チェーンに関する疑問のまとめ
Q. ネコ型配膳ロボットがいる飲食チェーンはどこなのか?
A. ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサンなど、すかいらーくグループの多くの店舗でBellaBotが導入されています。
Q. 配膳ロボットが全店にいるチェーンはあるのか?
A. 和食さとは、2025年時点で国内全店に配膳ロボットを導入済みと公表しています。一方、多くのチェーンでは店舗によって導入状況が異なります。
Q. ガストなら必ずネコ型ロボットがいるのか?
A. 必ずとは限りません。公式店舗検索で「サービスロボットあり」と表示されているか確認するのが確実です。
Q. 焼肉きんぐにも配膳ロボットはいるのか?
A. はい。焼肉きんぐではServiやKeenbot T8などが大規模に導入されています。
Q. サイゼリヤにも配膳ロボットはいるのか?
A. 一部店舗で導入されていますが、全店導入ではありません。利用する店舗ごとに確認する必要があります。
Q. 配膳ロボットがいる店舗を事前に確認できるのか?
A. チェーンによって異なります。すかいらーくグループは公式店舗ページで確認できますが、表示がないチェーンでは店舗へ直接問い合わせるのが確実です。
まとめ
配膳ロボットは現在、ファミリーレストランだけでなく、焼肉、しゃぶしゃぶ、和食など幅広い飲食チェーンで導入されています。
特にガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサンなどを展開するすかいらーくグループは大規模導入を進めており、2025年2月末時点で3,027台の配膳ロボットを導入しています。
和食さとは国内全店への導入を公表しており、焼肉きんぐやゆず庵でも多数の配膳ロボットが利用されています。
一方、ココス、温野菜、サイゼリヤ、大戸屋、安安などは店舗によって導入状況が異なります。
また、すべての配膳ロボットがネコ型ではありません。ガストなどで見かけるBellaBotのほか、Servi、Keenbot T8、Lanky Porterなどさまざまな機種があります。
「配膳ロボットを見たい」という目的で飲食店を選ぶ場合は、チェーン単位の情報だけでなく、実際に行く店舗でロボットが稼働しているか確認することが重要です。
今後も飲食店の人手不足対策や店舗DXが進む中で、配膳ロボットを導入する店舗はさらに変化していく可能性があります。
主な参考資料と確認日
確認日:2026年10月8日
・すかいらーくホールディングス「DX(デジタルトランスフォーメーション)」
https://corp.skylark.co.jp/sustainability/environment/dx/
・すかいらーくグループ店舗検索
https://store-info.skylark.co.jp/gusto/map/
・Pudu Robotics「ネコ型配膳ロボット『BellaBot』全国チェーンレストラン『しゃぶ葉』の272店舗で導入完了」
https://www.pudurobotics.com/about/news/628c3642c832b9003940a2c5
・SRSホールディングス「和食さと 国内全店にお掃除ロボット導入完了」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000466.000122416.html
・物語コーポレーション「ソフトバンクロボティクスとの包括的業務提携契約を締結」
https://www.monogatari.co.jp/news/240318_sbr/
・ソフトバンクロボティクス「焼肉きんぐ 導入事例」
https://www.softbankrobotics.com/jp/product/delivery/cases/yakinikuking/
・ソフトバンクロボティクス「配膳・運搬ロボット」導入実績
https://www.softbankrobotics.com/jp/product/delivery/
・ココス公式採用サイト
https://jobs.cocos-jpn.co.jp/brand-jobfind/

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