俺たちの箱根駅伝は実話?明誠学院大学のモデル・青学や東洋大学との関係

HORIMEMOアイコン03 話題のニュース・SNS

2026年10月10日に放送が始まった日本テレビ系ドラマ「俺たちの箱根駅伝」。池井戸潤さんの同名小説を原作に、箱根駅伝を目指す大学生と、テレビ中継を支えるスタッフたちの姿が描かれています。

実際の箱根駅伝さながらの映像や大学名が登場するため、「実話をもとにしたドラマなのか?」「明誠学院大学は実在するのか?」と気になった人もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、明誠学院大学は架空の大学で、特定の実在校がモデルになったという公式発表はありません。

ただし、原作者は実際の大学陸上競技部や箱根駅伝のテレビ中継関係者を取材しており、ドラマには青山学院大学の原晋監督が本人役で出演。東洋大学や法政大学も制作に協力しています。

この記事では、原作者の説明をもとに、明誠学院大学の設定、青山学院大学や東洋大学との関係、実在する大学との違い、箱根駅伝中継に取り入れられた実話について整理します。物語の結末に関するネタバレはありません。

俺たちの箱根駅伝は実話?明誠学院大学のモデルと実在する大学の関係

「俺たちの箱根駅伝」は、実在する箱根駅伝を舞台にしたフィクション作品です。

明誠学院大学や山下智久さん演じる甲斐真人など、物語の中心となる大学・人物は創作ですが、競技の仕組みやテレビ中継の仕事には現実の取材内容が反映されています。

また、ドラマに協力した実在の大学と、明誠学院大学のモデル校については区別する必要があります。

大学・人物など実際の関係
明誠学院大学物語に登場する架空の大学
青山学院大学実在する大学。原晋監督が本人役で出演
東洋大学実在する大学。川越キャンパスがメインロケ地
法政大学実在する大学。ユニフォームや駅伝用品を提供
明治学院大学実在する大学。明誠学院大学とは別
大日テレビ架空のテレビ局。中継描写には実際の取材が反映
甲斐真人山下智久が演じる架空の監督

特に注意したいのは、東洋大学がロケ地になっていても、明誠学院大学のモデルが東洋大学だと決まったわけではないという点です。


俺たちの箱根駅伝は実話をもとにしたドラマなのか?

「俺たちの箱根駅伝」は、実際にあった特定の大学の出来事や、過去の箱根駅伝の結果をそのまま再現したドラマではありません。

原作は、「半沢直樹」「下町ロケット」などで知られる作家・池井戸潤さんが執筆した同名小説です。2024年4月に単行本の上下巻が刊行され、2026年10月から連続ドラマとして放送されています。

ただし、完全に想像だけで作られた物語でもありません。池井戸さんは作品の構想から完成まで十余年を費やし、実際の大学陸上競技部や箱根駅伝中継の関係者を取材しています。

そのため、作品の設定は大きく分けると次のようになります。

  • 実在するもの:箱根駅伝、予選会、関東学生連合チーム、実在する大学など
  • 創作されたもの:明誠学院大学の物語、甲斐真人や青葉隼斗などの登場人物、大日テレビ
  • 現実の取材が反映されたもの:大学駅伝の練習環境、チーム運営、箱根駅伝の生中継を支える仕事

つまり、箱根駅伝という実際の競技を舞台に、取材で得た知識や経験を取り入れながら、架空の人物たちの物語を描いた作品です。

ドラマの映像が本物の駅伝中継のように見えるのも、実際に中継を担当する日本テレビと、関東学生陸上競技連盟が制作に協力していることが大きく関係しています。


明誠学院大学は実在する?どんな大学なのか?

ドラマに登場する明誠学院大学(めいせいがくいんだいがく)は架空の大学です。

作品では、かつて箱根駅伝で連覇したこともある名門大学という設定ですが、近年は成績が低迷し、2年連続で本選出場を逃しています。

物語の始まりでは、3年ぶりの箱根駅伝出場を目指して、10月の予選会に挑戦します。

明誠学院大学の主な登場人物は次の通りです。

登場人物俳優役割
甲斐真人山下智久明誠学院大学出身の元エース・新監督
諸矢久繁寺尾聰長年チームを率いてきた名将
青葉隼斗小林虎之介故障から復帰した4年生エース
矢野計図奥智哉陸上競技部の3年生マネージャー

甲斐真人は、かつて箱根駅伝の2区で活躍した名ランナーという設定です。しかし監督としての経験はなく、従来の指導方法とは異なる考え方でチームと向き合います。

このように、実在する大学駅伝の世界を思わせる設定になっていますが、明誠学院大学の歴史や登場人物の経歴が、特定の大学・選手の実話を再現しているわけではありません。


池井戸潤はなぜ架空の大学を舞台にしたのか?

明誠学院大学が架空の大学になった理由については、原作者の池井戸潤さん自身が説明しています。

2024年5月に文藝春秋が公開したインタビューでは、実在する大学を舞台に物語を書くことについて、現在も箱根駅伝を目指して努力している選手たちへの配慮が必要だったと語っています。

池井戸潤:
「大学名だけ借りて勝手な物語を創作していいとは思えません。」

実在する大学を登場させれば現実味は増しますが、そこで起きる対立や失敗まで、実際の大学や選手の出来事だと誤解されるおそれがあります。

一方、架空の大学ばかりでは、箱根駅伝の現実味が薄くなってしまいます。

池井戸さんは、この問題に長く悩んだ末、物語の中心となる大学やライバルを架空にしながら、実在する大学も登場させる方法を選びました。

また、実際の大学陸上競技部の監督への取材では、練習方法や寮生活、チーム運営が大学ごとに大きく異なることを知ったと説明しています。

こうした取材を土台にすることで、実在する一校の歴史を借りるのではなく、現実の大学駅伝にありそうな環境や葛藤を描けるようになったのです。

池井戸潤インタビュー第1回・第2回(文藝春秋)


明誠学院大学のモデルは青山学院大学なのか?

明誠学院大学のモデルとして青山学院大学を連想する人もいるかもしれませんが、青山学院大学がモデル校だという公式発表は確認できません。

明誠学院大学はかつて箱根駅伝で連覇した名門という設定のため、現実の強豪校を思わせる部分があります。

しかし、過去に優勝経験があることや、指導者の存在など、一部の設定が似ているだけでは特定の大学がモデルとは判断できません。

一方、青山学院大学の原晋監督がドラマに出演することは正式に発表されています。

原監督は、箱根駅伝予選会の解説者として本人役で出演。2026年7月に行われた撮影に参加し、作品のリアルな再現についてもコメントしています。

ここで区別したいのが、原晋監督と、山下智久さん演じる甲斐真人です。

原監督は現実の青山学院大学の監督として登場しますが、甲斐真人は物語のために作られた人物です。原監督が甲斐真人のモデルだという説明もありません。

したがって、青山学院大学との関係については「原晋監督が本人役で出演している」と説明するのが正確です。

参考:文藝春秋「青山学院大学・原晋監督が本人役で出演」


東洋大学や法政大学はドラマにどう関わっているのか?

明誠学院大学のモデル校は確認できていませんが、実際にドラマの撮影や制作に協力している大学はあります。

特に関係が深いのが、東洋大学と法政大学です。

東洋大学はメインロケ地として撮影に協力

東洋大学は2026年10月2日、川越キャンパスが「俺たちの箱根駅伝」のメインロケ地として使用されたことを公式サイトで発表しました。

撮影は2026年1月から3月にかけて実施され、陸上競技場、体育館、学生ホール、複数の校舎などが使われています。

山下智久さんや寺尾聰さんらが出演する練習風景やミーティングの場面も撮影されました。

さらに、作中には実在する東洋大学も登場します。東洋大学の陸上競技部が実際に使用しているユニフォームやベンチコートなども撮影に提供されています。

つまり東洋大学は、ドラマの撮影場所として協力すると同時に、作品内に実在の大学として登場する学校でもあります。

ただし、それによって明誠学院大学のモデル校が東洋大学と決まるわけではありません。

出典:東洋大学「川越キャンパスがメインロケ地に」

法政大学はユニフォームや駅伝用品を提供

法政大学も、2026年10月5日にドラマへの制作協力を公表しています。

法政大学陸上競技部が提供したのは、選手が実際に着用するユニフォームやベンチコート、たすき、応援用のぼり旗などです。

こうした備品が使用されることで、競技中の選手や大学の応援風景を、現実の箱根駅伝に近い形で再現できます。

ただし、法政大学についても、明誠学院大学のモデル校であると公表されたわけではありません。

出典:法政大学「本学陸上競技部が制作に協力」


明誠学院大学と明治学院大学は同じ大学なのか?

「明誠学院大学」と名前がよく似た大学に、実在する「明治学院大学」があります。

しかし、明誠学院大学と明治学院大学は別の大学です。

明誠学院大学はドラマのために設定された架空の大学であり、明治学院大学は東京都と神奈川県にキャンパスを持つ実在の私立大学です。

明治学院大学には陸上競技部もあり、2026年10月17日に開催される第103回箱根駅伝予選会への出場を予定しています。大学公式サイトでは10月7日にエントリー選手16人を発表しました。

このように、明治学院大学は現実に箱根駅伝本選を目指している大学です。

ただし、校名が似ているという理由だけで、明治学院大学が明誠学院大学のモデルだと判断することはできません。

出典:明治学院大学「第103回箱根駅伝予選会エントリーメンバー」


大日テレビは日本テレビがモデルなのか?

ドラマには、大学生たちの物語と並行して、箱根駅伝を生中継する「大日テレビ」のスタッフたちも登場します。

大日テレビは架空のテレビ局ですが、駅伝中継に関する描写には、実際の日本テレビへの取材が大きく反映されています。

原作者の池井戸潤さんは、実際の箱根駅伝中継に携わった関係者から話を聞き、テレビ局側の物語を構想しました。

その中には、1987年に始まった箱根駅伝のテレビ中継を実現させた初代プロデューサー・坂田信久さんへの取材も含まれています。

池井戸さんは、中継実現までの苦労や、箱根の山間部で電波を届けるための工夫などを知り、スタッフたちの仕事に強い関心を持ったと説明しています。

また、箱根駅伝中継で「小涌園前」という地点だけが施設名で呼ばれている理由を知ったことも、作品を構想するきっかけの一つになりました。

ドラマでは、大泉洋さん演じるチーフプロデューサー・徳重亮や、伊藤沙莉さん演じるセンターディレクター・宮本菜月が、テレビ中継の仕事に取り組む姿を描きます。

ただし、徳重亮や宮本菜月についても、実際の日本テレビ社員の一人をそのまま再現した人物だとは確認できません。

つまり、大日テレビという会社や登場人物は架空ですが、箱根駅伝中継の歴史や現場での仕事には実話が取り入れられているということです。

参考:池井戸潤インタビュー「箱根駅伝中継の舞台裏にあったドラマ」


関東学生連合チームは実在する?本物の箱根駅伝との違いは?

作品に登場する「関東学生連合チーム」は、実際の箱根駅伝にも存在する仕組みです。

箱根駅伝の予選会で大学としての本選出場を逃した場合でも、一定の条件を満たす選手が集まり、学生連合チームの一員として本選を走る機会があります。

2026年1月に開催された第102回大会では、予選会の大学順位と個人成績をもとに16人が編成されました。

実際の選手が大学の枠を超えて一つのたすきをつなぐという点は、作品に描かれる学生連合チームと共通しています。

ただし、ドラマに登場する学生連合の監督や選手、チーム内の出来事は創作です。また、現実の学生連合チームの選出条件や大会での扱いは、開催回によって変更される場合があります。

実在する制度が登場することと、ドラマの競技結果や人間関係が実話であることは、分けて考える必要があります。

なお、2026年10月17日(土)には、実際の第103回箱根駅伝予選会が東京都立川市で開催されます。スタート予定時刻は午前8時30分です。

同じ日の21時には、ドラマ「俺たちの箱根駅伝」第2話「学生連合チーム始動」も放送予定となっています。

現実の大学生たちが箱根駅伝出場を目指して競う日と、ドラマで学生連合チームの物語が進む日が重なることになります。

ただし、架空の明誠学院大学が現実の予選会に出場することはありません。

関東学生陸上競技連盟「第103回箱根駅伝予選会」/日本テレビ「俺たちの箱根駅伝」次回予告


俺たちの箱根駅伝の実話・モデル大学についてのまとめ

「俺たちの箱根駅伝」は、実在する箱根駅伝を舞台にしたフィクション作品です。

物語の中心となる明誠学院大学は架空の大学で、青山学院大学や東洋大学など、特定の実在校がモデルになったという公式発表はありません。

一方、青山学院大学の原晋監督が本人役で出演し、東洋大学はメインロケ地として、法政大学は駅伝用品の提供などで制作に協力しています。

また、作中の大日テレビは架空のテレビ局ですが、箱根駅伝中継の歴史や仕事には、実際の日本テレビ関係者への取材内容が反映されています。

原作者の池井戸潤さんは、現実の大学や選手たちへの配慮から架空の大学を舞台にする方法を選びました。

実在する大学・競技制度と、創作された人物・物語を区別して見ることで、ドラマに描かれた箱根駅伝の世界をより深く理解できるのではないでしょうか。


主な参考資料と確認日

情報確認日:2026年10月11日。日本テレビの公式情報、原作者・池井戸潤さんのインタビュー、各大学の公式発表などを確認しています。明誠学院大学は架空の大学であり、特定のモデル校は公式に公表されていません。記事はドラマ第1話までの公開情報をもとに構成し、原作の結末に関するネタバレは含めていません。今後の公式発表や放送内容によって情報が更新される可能性があります。

・日本テレビ「俺たちの箱根駅伝」公式サイト
・日本テレビ「第1話・改革か信念か」公式あらすじ(2026年10月10日)
・日本テレビ「俺たちの箱根駅伝」相関図
・文藝春秋「池井戸潤インタビュー第1回・箱根駅伝中継の舞台裏」(2024年5月1日)
・文藝春秋「池井戸潤インタビュー第2回・創作の秘密」(2024年5月1日)
・文藝春秋「青山学院大学・原晋監督が本人役で出演」(2026年8月27日)
・東洋大学「川越キャンパスがドラマのメインロケ地に」(2026年10月2日)
・法政大学「本学陸上競技部がドラマ制作に協力」(2026年10月5日)
・明治学院大学「第103回箱根駅伝予選会エントリーメンバー」(2026年10月7日)
・関東学生陸上競技連盟「第103回箱根駅伝予選会」

コメント

タイトルとURLをコピーしました