麻布十番納涼まつりで販売された蟹ラーメンをめぐり、体調不良を訴える声が相次いでいます。料理人・こめおさんの対応に注目が集まる中、過去のおせち販売や蟹の産地をめぐる騒動も気になった方がいるのではないでしょうか。
ただ、発言への批判、当事者同士の対立、店側が被害を訴えたトラブルは、それぞれ性質が違います。
この記事では、こめおさんの飲食事業に関する主な出来事を古い順に振り返り、何が問題視されたのか、本人の説明や訂正、その後まで整理します。
- こめおの飲食店トラブル・炎上を時系列で整理
- 2024年4月・7月:無断キャンセルと予約者情報の公開
- 2025年3~4月:味の素・うま味調味料をめぐる論争
- 2025年3月19~21日:平本蓮さんとの接客・会計をめぐる対立
- 2025年11月:おせちの誤発注をめぐる説明と疑問
- 2026年1月8~9日:箕輪家と800円ラーメンをめぐる発言
- 2026年5月:「かにを」の蟹の産地説明をめぐる批判
- 2026年6月30日公表:店舗のガラスを割られたとの報告
- 2026年7月12日公表:びわ湖くんのレビュー動画をめぐるやり取り
- 2026年8月:麻布十番納涼まつり後の体調不良と保健所調査
- 過去の騒動と今回の蟹ラーメン問題は分けて考える
- こめおの飲食店トラブルに関する疑問のまとめ
- まとめ
こめおの飲食店トラブル・炎上を時系列で整理
こめおさんは、格闘技イベント「BreakingDown」への出場で知られる料理人です。
飲食事業では、東京・麻布十番の「割烹こめを」と、浅草の蟹ラーメン専門店「かにを」を手がけています。この2店は、同じ店舗ではありません。
まず、今回扱う9つの出来事を一覧にしました。時期は投稿・報道などで公になった時点を基準とし、後日の説明や訂正は同じ項目内で紹介します。
| 時期 | 出来事 | 内容の区分 |
|---|---|---|
| 2024年4月・7月 | 無断キャンセルの訴えと予約者情報の公開 | 被害申告・情報公開の対応 |
| 2025年3月12日~4月 | 味の素・うま味調味料をめぐる論争 | 料理方針と発言 |
| 2025年3月19~21日 | 平本蓮さんとの接客・会計の対立 | 当事者間の主張・訂正 |
| 2025年11月13日~ | おせちの誤発注を報告 | 食品通販の説明 |
| 2026年1月8~9日 | 箕輪家と800円ラーメンをめぐる発言 | 他店への評価と反論 |
| 2026年5月 | 「かにを」の蟹の産地説明 | 食材・事業方針の説明 |
| 2026年6月30日公表 | 店舗のガラスを割られたと報告 | 店側の被害申告 |
| 2026年7月12日公表 | 5月のレビュー後のLINE対応を公表 | レビュー対応・再訪 |
| 2026年8月 | 祭り後の体調不良と保健所調査 | 食品衛生・原因調査中 |
無断キャンセルやガラス破損は、店側が被害を訴えた出来事です。すべてを「こめおさんが起こした炎上」とまとめるのではなく、内容を分けて見ていきます。
2024年4月・7月:無断キャンセルと予約者情報の公開
2024年は、「割烹こめを」のキャンセル被害の訴えに加え、予約者として把握していた名前やDMを公開する対応が話題になりました。
4月の投稿では、その月の途中までにキャンセルで生じた損害を98万2,800円と報告しています。報道で確認できるのは本人の申告額までで、損害額の独立した裏付けは確認できません。
続く7月20日には、4人分の予約客が来店しなかったと訴え、名前を挙げて連絡を求めました。確認の電話で店名を伝えたところ切られ、その後は着信を拒否された、というのがこめおさん側の説明です。
しかし、7月22日に公開されたDMでは、連絡相手が異なる事情を説明していました。
- 自分で予約を取った認識はない。
- 電話を切ったのは、営業電話だと思ったため。
- 一時期、携帯電話を紛失しており、その間に使われた可能性がある。
これは相手側の説明であり、その内容が確認されたわけではありません。一方、公開されたやり取りだけでは、実際に予約した人物と連絡先の名義人が同じかも断定できません。
なお、2025年4月や9月にも別時期のキャンセル報告がありますが、2024年7月のやり取りとは区別する必要があります。
2025年3~4月:味の素・うま味調味料をめぐる論争
2025年3月12日公開の経営エンターテインメント番組「REAL VALUE」では、こめおさんとうま味調味料を肯定する堀江貴文さんとの議論が話題になりました。
こめおさんは、自身のラーメン事業でうま味調味料である「味の素」を使わない方針を示していました。
その後、3月末から4月にかけてXでも応酬が続きます。特に反論を招いたのは、調味料に頼ることを「妥協や、諦め」と表現した発言でした。
料理研究家のリュウジさんは、うま味調味料は何でもおいしくする万能なものではなく、塩や砂糖と同じように使い方が必要だと反論。使いこなしている料理人の仕事にも意味がある、という立場を示しました。
この件は、次の2つを分けると論点が分かりやすくなります。
- 自店でうま味調味料を使わないこと:こめおさん自身の料理方針。
- 使うことを妥協と評価すること:他の料理人の工夫や技術にも関わる発言。
単に「味の素を使わないと言ったから批判された」というだけではありません。自身のこだわりを語る言葉が、異なる方法で料理を作る人への評価として受け取られたことが、論争のポイントです。
2025年3月19~21日:平本蓮さんとの接客・会計をめぐる対立
総合格闘家の平本蓮さんとの対立では、スマートフォンの操作と会計金額について、双方がXで主張しました。2025年3月はやり取りが公になった時期で、問題とされたのは「割烹こめを」のプレオープン時の来店です。
スマートフォンの操作については説明が対立
平本さんは3月19日、店内でこめおさんがスマートフォンを操作し、その手で刺身を切っていたとして、不快に感じたと投稿しました。
これに対し、こめおさんはコース提供中の操作を否定。平本さんとの会話で調べものをした場面を撮影されたのだと説明しました。予約管理に端末を使うこともあるとし、手洗いや除菌は徹底していると反論しています。
スマートフォンを触っていたこと自体と、その後に手洗いをせず調理したかどうかは別の話です。操作中の写真だけでは、前後の手洗いや調理の経過までは確認できません。
会計については、平本さんが後から記載を訂正
会計をめぐるやり取りは、次のように進みました。
- 平本さんは当初、1人5万円以上だったという認識を示し、その後、4人で20万円を超えていたと投稿。
- こめおさんは、4人で7万5,000円だったとして明細を公開。
- 平本さんは、こめおさんから明細が届いた後、会計についての記載が誤りだったと認めて訂正。
訂正時、平本さんはクラウドファンディングの支援金にも言及しています。店の飲食代と支援金の話は区別する必要があり、最初の「1人5万円以上」という発言だけでは、その後の訂正を正確に伝えられません。
また、こめおさんは、皿をなめる行為などを出入り禁止の理由として挙げ、営業妨害について弁護士に相談していると表明しました。ただし、確認できたのは相談の表明までです。実際の提訴や判決に至ったと確認できる資料は見当たりませんでした。
2025年11月:おせちの誤発注をめぐる説明と疑問
2025年11月13日、こめおさんは監修するおせちについて、1,000個を売り切ったと思っていたところ、発注総数が2,000個だったと報告しました。追加で販売しなければならないとした数量は1,000個です。
これは店内の接客ではなく、食品通販で販売していたおせち「蟹三昧」の製造・発注に関する出来事でした。
最初の説明には、同じ製造会社を利用するリュウジさんが疑問
当初、こめおさんは、おせち1,000個と蟹2,000杯の数量を取り違えたと説明し、販売への協力を求めました。
これに対し、同じおせち製造会社との取引経験があるリュウジさんは11月14日、生産数は打ち合わせで決めるはずだとして疑問を呈しました。企画商品の発注数を、途中で確認できなかったのかという指摘です。
SNSでは、誤発注を装って購入を促しているのではないか、という疑いも出ました。一方、こめおさんは意図的な売り方ではないと否定しています。
その後は追加発注の認識違いを説明し、年末に完売を報告
11月16日の報道で紹介された追加説明では、単純な数量の取り違えではなく、9月の2回目の発注を本人が正しく把握していなかったとしています。
本人の説明を整理すると、次の流れです。
- 当初は2,000個を作る案があったが、まず1,000個を製造することにした。
- 追加見積もりを受けた従業員が、本人からの依頼と考えて製造手続きを進めた。
- 本人も電話での確認を、おせちではなく蟹の増販の話だと取り違えて了承した。
- 11月に在庫の報告を受け、認識の食い違いに気づいた。
こめおさんは説明不足を謝罪し、最終的には管理が足りなかった自分の責任だと述べました。
その後、12月29日付のX投稿では、友人や「割烹こめを」の常連客からの紹介などにより、おせちをすべて販売できたと報告しています。
当初と追加説明の内容に違いはありますが、それだけで意図的に誤発注を装ったと断定することはできません。発注経緯も完売も、ここで紹介したのは本人の説明・報告です。
2026年1月8~9日:箕輪家と800円ラーメンをめぐる発言
2026年1月8日、こめおさんが東京・中野のラーメン店「箕輪家」を訪れた後の投稿が、批判を集めました。
こめおさんは、800円のラーメンを食べて店を始める人は、その価格相応の味しか作れないという趣旨を投稿。SNSでは、価格を抑えておいしいラーメンを提供する店への敬意を欠く、という反応が出ました。
ただし、突然一方的に他店を批判した、という流れではありません。それ以前に箕輪家の店主側が、こめおさんのラーメン事業を批判する動画を公開しており、こめおさんはそれへの反論だったと説明しています。
この投稿にはリュウジさんも反応し、800円という条件でおいしいラーメンを作ってみるよう求めました。こめおさんは、低価格でおいしく作る才能は認めつつ、自分は別の食体験を目指していると返しています。
翌9日には、さらに長文で自身の考えを説明しました。価格が高ければ上、安ければ下ということではなく、目指す価値や届けたい体験の違いだ、という内容です。
発端には当事者間の応酬がありましたが、当初の表現は低価格のラーメン店全般への評価とも受け取られました。そこが、特定の店への感想だけでは済まなかった点です。
2026年5月:「かにを」の蟹の産地説明をめぐる批判
2026年5月、開店したばかりの浅草「かにを」で、使用する蟹の産地が疑問視されました。国産蟹の活用や漁業支援を想起させる発信と、実際の食材の説明が合わないのではないか、という批判です。
店舗の公式発表による開業日は5月4日です。その後、調理動画に中国産の冷凍蟹の箱が映っているとの指摘が報じられました。(出典:株式会社蟹を・2026年5月9日、ユーチュラ・2026年5月10日)
本人はトッピングと出汁に使う蟹を分けて説明
5月11日、こめおさんはXとYouTubeで説明しました。報道によると、説明の要点は次のとおりです。
- トッピングのソフトシェルクラブには、中国産・インドネシア産・タイ産などを使用している。
- 国産では必要な供給量の確保が難しいと考え、海外産を採用した。
- 出汁には北海道のオオズワイガニを使用している。
- 能登産の加能ガニは使っておらず、使っていると発信したこともない。
本人は食品偽装を否定する一方、ソフトシェルクラブの提供をめぐって誤解が生じた点には謝罪しました。(出典:ユーチュラ・2026年5月11日)
つまり、本人の説明は、蟹がすべて同じ産地なのではなく、トッピングと出汁で使い分けているというものです。海外産の使用を認めたことと、産地を偽って販売したと認定されたことは同じではありません。
漁業支援の発表と、能登産を使う約束は区別する
混同しやすいのが、過去の漁業支援に関する発表です。
2025年3月26日のフィナンシェ社の発表には、クラウドファンディングの売上や事業収益の一部を、石川県漁業協同組合に寄付することを検討中と記されています。
この発表だけでは、寄付が実施されたことも、店舗のすべての食材を能登産に限定すると約束したことも確認できません。支援の方針と、食材の具体的な仕入れ先は分けて読む必要があります。
また、イスラム教徒の食事に配慮する「ハラルフレンドリー」の方針は、5月9日付の店舗公式発表にも記載されています。5月11日の説明で初めて持ち出された方針ではありません。
この件では、国産蟹を活用する発信と、海外産も使う商品構成の関係が、利用者に十分伝わっていたかが論点になっています。産地の違いだけを食品の危険性と結び付けることはできません。
2026年6月30日公表:店舗のガラスを割られたとの報告
7月2日のJ-CASTニュースによると、こめおさんは6月30日公開の動画で、「かにを」の扉のガラスを割られ、相手が立ち去ったと報告しました。記事では、大きなひびが入ったガラスの様子も紹介されています。
6月30日は動画の公開日であり、ガラスが破損した日と同一とは限りません。
これは店側が被害を訴えたケースです。誰が何の目的で壊したのか、SNSで批判していた人と関係があるのかは、確認できる資料からは分かりません。「炎上したため批判者が店を壊した」と結び付けることはできません。
2026年7月12日公表:びわ湖くんのレビュー動画をめぐるやり取り
YouTuberのびわ湖くんが7月12日の動画で、5月に「かにを」をレビューした後、こめおさんから動画の削除を求めるLINEが届いていたと説明したことが報じられました。5月のレビューと、その後のやり取りが公表された7月を分けて押さえる必要があります。
びわ湖くんは5月の訪問時、スープの味や蟹の揚げ具合などを厳しく評価していました。削除を求める連絡があったという説明に対しては、店側のレビューへの向き合い方を疑問視する声も出ています。
再訪では改良後のラーメンを評価し、本人とも対話
7月に公開された動画では、ラーメン系YouTuberのSUSURUさんの仲介で再訪し、こめおさん本人と対面しました。
提供されたのは改良を加えたラーメンで、びわ湖くんは前回よりおいしくなったと評価。こめおさんも、開業当初は味や営業体制が安定していないまま営業を始めてしまったことを反省点として挙げています。
また、ユーチュラの報道によると、こめおさんはレビューの内容そのものより、LINEへの返事がなかったことに腹を立てたと説明しました。びわ湖くんは、事前に来店を知らせると評価に気を使ってしまうと考え、連絡しなかったと話しています。
削除要求の説明だけでなく、その後に再訪・対面があり、商品の改良についてもやり取りがあった点までが、この件の経緯です。
なお、動画タイトルにある「脅迫状」という言葉は、刑事事件として脅迫が認定されたことを意味しません。また、動画内の評価が変わったことだけで、忖度の有無を断定することもできません。
2026年8月:麻布十番納涼まつり後の体調不良と保健所調査
8月22・23日の麻布十番納涼まつりでは、「割烹こめを」名義の出店が冷やしカニラーメンを販売したと報じられています。祭りの後、食べた人から体調不良を訴える投稿や相談が相次ぎました。
その後の主な対応は、次のとおりです。
- 8月27日:こめおさんが謝罪し、調査への協力と「割烹こめを」の営業自粛を表明。保健所の担当者から、結果まで1~2週間ほどかかる可能性を聞いたと説明しました。これは本人が伝えた見通しであり、行政が公表期限を確約したものではありません。(出典:ユーチュラ・2026年8月27日)
- 8月27日:麻布十番商店街振興組合が謝罪し、保健所の調査に全面的に協力すると発表しました。(出典:麻布十番商店街振興組合・2026年8月27日)
- 8月28日:港区が、みなと保健所に76人から体調不良の連絡が寄せられたと発表。症状を訴える人への調査と、飲食物を提供した出店者への立入調査を進めていると説明しました。(出典:港区・2026年8月28日)
重要なのは、76人という数字の意味です。これは祭りに関して体調不良を連絡した人数であり、「蟹ラーメンによる食中毒患者が76人と認定された」という意味ではありません。この発表は、76人全員がそのラーメンを食べたとも説明していません。
8月28日の港区発表では、原因食品・病原体・原因店舗は示されていません。また、本人が発表した営業自粛を、行政による営業停止処分と置き換えることもできません。
今回の出店と、浅草の「かにを」を混同せず、原因については保健所の調査結果を確認する必要があります。
過去の騒動と今回の蟹ラーメン問題は分けて考える
ここまでの出来事は、すべて同じ種類の問題ではありません。
- 料理方針・他店への発言:うま味調味料や800円ラーメンをめぐる論争。
- 接客・会計・レビュー対応:平本蓮さんやびわ湖くんとのやり取り。
- 食品販売・産地の説明:おせちの発注経緯や、蟹の使い分けをめぐる疑問。
- 店側の被害申告:無断キャンセルやガラス破損。
- 食品衛生上の調査:麻布十番納涼まつり後の体調不良。
複数の件で、説明の内容や発信の仕方が論点になったことは分かります。しかし、過去に強い言葉を使ったことや別の販売トラブルがあったことは、今回の体調不良の原因を示す証拠にはなりません。
今回何が起きたのか、どの食品や調理・保管工程が関係したのかは、過去の印象ではなく、今回の調査に基づいて判断する必要があります。
こめおの飲食店トラブルに関する疑問のまとめ
Q. 「割烹こめを」と「かにを」は同じ店ですか?
A. 別の店舗です。「割烹こめを」は麻布十番の割烹料理店、「かにを」は浅草の蟹ラーメン専門店です。今回の祭りの出店名義は「割烹こめを」と報じられています。
Q. 蟹ラーメンが食中毒の原因だと確定していますか?
A. 2026年8月28日の港区発表では、原因食品や原因店舗は示されていません。体調不良の連絡が寄せられ、保健所が調査を進めている段階です。
Q. おせちの誤発注は意図的だったと判明していますか?
A. 確認した資料では、意図的に誤発注を装ったと断定できる根拠はありません。本人は否定し、追加発注についての認識違いと管理不足を説明しています。
まとめ
こめおさんの飲食事業では、料理方針をめぐる発言、接客・会計の対立、おせちの発注や蟹の産地説明など、異なる性質の出来事がありました。一方、無断キャンセルやガラス破損のように、店側が被害を訴えたケースもあります。
各件は、当初の批判だけでなく、本人の反論、相手側の訂正、完売報告や再訪まで含めて読むことが大切です。
麻布十番納涼まつり後の体調不良については、8月28日時点で保健所の調査が続いています。過去の騒動と原因・責任を結び付けず、今後の公式発表で明らかになる事実を確認していく必要があります。
コメント