2026年9月27日、WBC世界バンタム級王者・井上拓真選手と那須川天心選手による約10カ月ぶりの再戦が行われました。
試合は井上選手が3-0の判定で勝利。初戦に続いて那須川選手を破り、WBC王座の2度目の防衛に成功しています。
試合後に早くも注目されているのが、
「井上拓真vs那須川天心の3戦目はあるのか?」
という点です。
実は井上選手は試合直後のリング上では、那須川選手が他団体の世界王者になった場合について「第3戦」があり得ると発言していました。
ところが、その後の記者会見では大橋秀行会長が「3度目はないな」と発言。
井上選手もこれに同調し、「これで最後です」と3戦目を否定しています。
リング上と会見では、発言が変わったようにも見えます。
そこでこの記事では、井上拓真選手が3戦目について実際に何と話していたのかを時系列で整理し、今後もう一度2人が対戦する可能性があるのかを見ていきます。
今回の再戦では那須川天心選手が7回にダウンを奪ったものの、最終的には井上拓真選手が3-0の判定で勝利しました。
試合後は116-111という採点をめぐっても意見が分かっており、細川バレンタイン氏、具志堅用高氏、京口紘人氏、畑山隆則氏など、多くの元世界王者・ボクシング関係者が試合について見解を出しています。
今回の試合を専門家がどのように評価したのかについては、以下の記事で詳しくまとめています。
→ 井上拓真vs那須川天心2を専門家はどう見た?細川バレンタイン・具志堅用高らの採点・感想を整理
井上拓真vs那須川天心3はあるのか?
リング上では「他団体のチャンピオンになれば」と3戦目を示唆
まず注目されたのが、試合直後にリング上で行われた勝利者インタビューです。
今後について聞かれた井上選手は、
井上拓真:
「まだまだ自分はこの1本のベルトじゃなく、集めていきたいと思っています」
「天心選手が他の団体でチャンピオンになれば、第3戦、ありえてくるんじゃないですか」
と回答しています。
完全に3戦目を否定するどころか、那須川選手が別団体の世界王者になった場合には、再び対戦する可能性があるという発言でした。
井上選手は現在WBC世界バンタム級王者です。
そのため、那須川選手が今後WBA・IBF・WBOなど別団体の世界王座を獲得すれば、王座統一戦という形で3戦目を行う理由が生まれることになります。
実際に井上選手は試合後、「まだまだベルトを増やして」と話しており、4団体統一も視野に入れていることが報じられています。
試合後会見では一転して「これで最後です」
ところが、その後の試合後会見では少し違うやり取りがありました。
バンタム級の王座統一路線を進む中で、仮に那須川選手が他団体の世界王者となった場合について質問されると、隣に座っていた大橋秀行会長が、
大橋秀行会長:「3度目はないな」
井上拓真:「ないですね」
井上拓真:「これで最後です」
と答えています。
別の報道では、井上選手は最初に、
井上拓真:「ないっすね。いや、ないかもしれないです」
井上拓真:「これで最後だって言われたんで。これで最後です」
と説明。
再度確認されても「これで最後です」と繰り返しています。
なぜリング上と会見で発言が変わったのか?
では、なぜ井上選手はリング上では3戦目の可能性に触れながら、会見では「これで最後です」と答えたのでしょうか。
本人から明確な理由が説明されたわけではないため、ここは断定できません。
ただ、今回の再戦そのものが「これで最後」と位置づけられていたことは重要なポイントです。
試合後の報道でも今回のリマッチは、
「“これで最後”と銘打たれた注目のリマッチ」
と紹介されています。
Prime Video側の公式紹介でも、
「9月27日、運命の再戦は完全決着へ」
と、今回の再戦で決着をつけることを強く打ち出していました。
初戦は2025年11月に行われ、井上選手が判定勝利。
今回も井上選手が勝利したことで、対戦成績は井上選手の2勝0敗となりました。
そのため、今回の試合が「2人の決着戦」として組まれていた以上、試合直後の会見で再び3戦目の話を進めるのではなく、一度ここで区切るという考えがあった可能性はあります。
ただし、大橋会長や井上選手が「大会のキャッチコピーが理由で3戦目を否定した」と説明したわけではありません。
現時点では、「今回はこれで決着」という姿勢を示した、と捉える程度にしておくのが自然でしょう。
現時点で3戦目が予定はなし
ここまでを見ると、3戦目が決まる可能性は今のところはないように思えます。
現在確認できているのは、
・リング上で井上選手が条件付きで3戦目に言及した
・その後の会見では大橋会長が3戦目を否定した
・井上選手も「これで最後です」と発言した
3戦目について具体的な交渉や計画が進んでいるという情報は、現時点では確認できていません。
むしろ井上選手は試合後、
井上拓真:「今のところは何も考えてないです。ちょっと今、もう休みたい」
と話しています。
そのため、少なくともすぐに3戦目が組まれる可能性は低いと考えた方がよさそうです。
井上拓真は那須川天心との3戦目より王座統一を目指す
井上選手が現在明確に口にしている次の目標は、那須川選手との3戦目ではなくベルトを増やすことです。
リング上でも、
井上拓真:「この1本のベルトじゃなく、集めていきたい」
井上拓真:「まだまだベルトを増やして、本当に目標とする兄の背中を追いかけて突っ走っていきたい」
と話しています。
兄の井上尚弥選手は4団体統一を達成しており、拓真選手も同じように複数団体の王座を狙っていく考えのようです。
そのため今後は、WBA・IBF・WBOなど他団体との統一戦が大きな目標になると考えられます。
そして、リング上での発言をそのまま受け取るなら、その過程で那須川選手が別団体の王者になった場合に限り、3戦目に新たな意味が生まれることになります。
那須川天心は今後について「分からない」
一方、3戦目を実現させるためには那須川選手側も再び世界王座を目指す必要があります。
しかし試合直後の那須川選手は、今後についてまだ整理がついていない様子でした。
会見では、
那須川天心:「分からない、分からないです。今、口にしたくない」
那須川天心:「すぐ次どうこうとか考えられない」
とも話しています。
ただし、ボクシングそのものについて「限界は感じてないです」とも話しており、現時点で競技から離れると決めたわけではありません。
今回の敗戦直後ということもあり、まずは今後の方向性を考える時間が必要になりそうです。
3戦目が実現するとすれば「他団体王者」が大きな条件か
現時点の情報を整理すると、井上拓真vs那須川天心3が近いうちに行われる可能性は高くありません。
井上選手はすでに2連勝しており、大橋会長も「3度目はない」と明確に話しています。
一方で、リング上で井上選手自身が、
井上拓真:「天心選手が他の団体でチャンピオンになれば、第3戦、ありえてくるんじゃないですか」
と具体的な条件を示したことも事実です。
もし今後、
井上拓真選手がWBC王座を保持しながら統一戦を目指す
↓
那須川天心選手がWBA・IBF・WBOのいずれかの世界王座を獲得する
↓
王座統一戦として再び両者が交わる
という状況になれば、単なる再々戦ではなく「世界王座統一戦」という新たな意味が生まれます。
現在は「これで最後」という姿勢が示されていますが、数年後まで含めて3戦目が絶対にないと断定するのもまだ早いでしょう。
まとめ
2026年9月27日に行われた井上拓真選手と那須川天心選手の再戦は、井上選手が3-0の判定で勝利しました。
試合直後のリング上で井上選手は、那須川選手との3戦目について、
「天心選手が他の団体でチャンピオンになれば、第3戦、ありえてくるんじゃないですか」
と発言しています。
一方、その後の会見では大橋秀行会長が、
「3度目はないな」
と発言。
井上選手も、
「これで最後です」
と答えました。
今回の再戦そのものが「これで最後」と銘打たれ、Prime Videoでも「運命の再戦は完全決着へ」と紹介されていたことを考えると、まずは今回で2人の対戦に区切りをつけるという意味合いが強かったように見えます。
現時点で3戦目の予定や交渉があるという情報はありません。
ただし、井上選手自身が「他団体王者になれば」という具体的な条件に触れていることから、将来的に那須川選手が別団体の世界王者となり、王座統一戦という状況が生まれれば再び対戦が浮上する可能性までは否定できません。
今後は、王座統一を目指す井上選手と、敗戦後にどのような道を選ぶのかまだ明言していない那須川選手、それぞれの次の動きが注目されます。
主な参考資料と確認日
確認日:2026年9月28日
- ・日刊スポーツ「井上拓真『天心選手が他団体のチャンピオンになれば』第3戦あるかも」
- ・日刊スポーツ「井上拓真 勝利者インタビュー」
- ・デイリースポーツ「『これで最後です』井上拓真 天心との3度目対戦を否定」
- ・eFight「井上拓真、ダウンは『ダメージなかった』天心との“再々戦”は『ないです』」
- ・日刊スポーツ「那須川天心、今後について『わかんないです』」
- ・Prime Video「独占密着 9.27 PRIME VIDEO BOXING 16」
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