人気生ドーナツ専門店「PIECE OF BAKE(ピースオブベイク)」が、2026年10月6日に突然の全店休業を発表しました。翌7日には、運営会社のYorkys Entertainmentが事業を停止し、自己破産の申請準備に入ったことも明らかになっています。
行列ができる人気店として知られ、全国に店舗を広げていたPIECE OF BAKEに、なぜこのような事態が起きたのでしょうか。
調査によって、運営会社が以前から借入金の返済や資金繰りに苦しんでいたことが判明しています。さらに、代表は「社内で重大な事案が判明した」と説明しており、突然の事業停止には複数の事情が関係しているようです。
この記事では、全店休業の経緯、破産申請に至った背景、代表の説明、休業対象となった店舗、今後の営業再開の可能性を整理します。
PIECE OF BAKE全店休業の経緯と破産申請に至った理由
PIECE OF BAKEの突然の休業について、2026年10月8日時点で確認されている主な情報は以下の通りです。
- 10月6日:公式Instagramで全店舗の休業を発表
- 10月7日:運営会社の代表が事業停止と破産申請の準備を報告
- 休業対象:大阪・兵庫・愛知・東京で展開していた5店舗
- 経営状況:借入金の負担が重く、資金繰りが悪化
- 負債総額:帝国データバンクによる推定で約3億5000万円
- その他の事情:社内で会社の存続に影響する重大な事案が判明
- 営業再開:現時点で見通しは立っていない
重要なのは、運営会社が以前から経営難に陥っていたことと、代表が新たに明かした重大な事案を区別して考える必要があるという点です。
それぞれの経緯を詳しく見ていきます。
10月6日の突然の全店休業発表で何があったのか?
PIECE OF BAKEは2026年10月6日、公式Instagramを通じて、諸事情により全店舗を休業すると発表しました。
発表では、営業再開の見通しが立っていないことも明らかにし、突然の知らせとなったことを謝罪。これまで店を利用し、応援してきた客への感謝も伝えています。
ただし、この時点では休業の具体的な理由が明らかにされなかったため、SNSでは突然の発表に驚く声が相次ぎました。
特に驚きを集めたのは、休業発表のわずか4日前、10月2日にもハロウィン限定ドーナツの案内が投稿されていたことです。
直前まで通常の販売情報が発信されていたこともあり、利用者にとっては予想できない休業だったといえます。
運営会社が破産申請の準備に入ったのはなぜ?
全店休業の翌日となる10月7日、運営会社「株式会社Yorkys Entertainment」の板倉洋輔代表取締役が、自身のInstagramで事業停止と破産申請の準備に入ったことを報告しました。
突然の事業停止については、大きく分けて2つの事情が明らかになっています。
- 以前から続いていた借入金の返済負担と経営状態の悪化
- 会社の存続にも影響を及ぼす社内の重大な事案の判明
東京商工リサーチの企業調査では、同社は以前から利益面が低調で、多店舗展開に伴う借入金の負担も重く、厳しい資金繰りが続いていたとされています。
一方、板倉代表は、事業継続の方法を模索していたなかで重大な事案が判明し、経営に極めて大きな影響を受けたと説明しています。
つまり、今回の事業停止は突然発生した問題だけで説明できるものではなく、以前から続く経営上の問題も考慮する必要があります。
社内で判明した「重大な事案」とは何なのか?
今回の発表で特に注目されているのが、板倉代表の説明に登場した「重大な事案」という言葉です。
代表によると、会社の存続にも大きな影響を与える問題が社内で判明したものの、その詳しい内容については、関係機関への相談を含めて対応を進めている段階のため明らかにできないとしています。
また、代表は今回の経営判断について、次のように述べています。
板倉洋輔代表:
「今回の結果をこの事案だけの責任にするつもりはありません」
代表は会社の管理体制を十分に構築できなかったことも含め、最終的な責任は自身にあるという考えを示しています。
ただし、重大な事案が具体的に何を指しているのかは、10月8日時点では確認できません。
金銭的な問題なのか、それ以外の問題なのかも公表されておらず、犯罪や不正行為があったと断定できる情報はありません。今後の公式説明を待つ必要があります。
人気店なのに経営は悪化していた?売上と借入金の状況
PIECE OF BAKEは行列ができる人気店として知られていましたが、運営会社の経営状況は以前から厳しかったことが判明しています。
東京商工リサーチによると、運営会社の売上高は2019年11月期に約3億7964万円を記録。しかし、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年11月期は約2億3223万円まで減少し、約4517万円の赤字を計上しました。この時期には債務超過にも陥っています。
その後、店舗の閉鎖などを含む経営改善策が取られましたが、過去の借入金の負担は解消されず、厳しい資金繰りが続いていたとされています。
一方、帝国データバンクの調査では、2025年11月期の年間売上高は約4億円に達していました。
ここで重要なのは、売上が増えていることと、会社が利益を出していることは別だという点です。
店舗の売上が伸びていても、出店費用や人件費、家賃、借入金の返済などの負担が大きければ、手元に残る資金が不足することがあります。
今回のケースでも、多店舗展開のために借り入れた資金の負担が収益を圧迫していたことが指摘されています。
そのため、人気店として順調に見えていた一方で、会社全体の資金繰りは厳しい状態だったと考えられます。
PIECE OF BAKEの運営会社はどんな企業だったのか?
PIECE OF BAKEを運営していたのは、兵庫県神戸市に本社を置く「株式会社Yorkys Entertainment(ヨーキーズエンターテインメント)」です。
同社は2014年に飲食店事業を開始し、2015年12月に法人化。カフェやクレープ店など複数の飲食ブランドを展開していました。
- YORKYS BRUNCH:カフェ・ブランチを中心とした飲食店
- YORKYS Creperie:クレープ専門店
- PIECE OF BAKE:生ドーナツ専門店
PIECE OF BAKEの1号店は2022年11月18日、大阪・梅田の阪急三番街にオープンしました。
イタリアのお菓子「ボンボローニ」を看板商品とし、ふわふわの生地にたっぷりのクリームを詰めた生ドーナツが人気を集めました。
その後は東京や神戸、名古屋にも進出し、全国的に知名度を高めていました。
全店休業の対象はどこ?大阪・東京・名古屋など5店舗
休業発表時点で、PIECE OF BAKEの店舗として案内されていたのは以下の5店舗です。
- 大阪府:梅田・阪急三番街店
- 大阪府:うめきたグリーンプレイス店
- 兵庫県:マリンピア神戸店
- 愛知県:名古屋・中日ビル店
- 東京都:吉祥寺店
今回の公式発表は「全店舗」の休業であり、これらの店舗について営業再開の見通しは立っていません。
名古屋の中日ビルも10月6日、館内の「YORKYS Creperie / PIECE OF BAKE」が当面の間休業すると公式サイトで案内しています。
また、運営会社そのものが事業停止に至っているため、PIECE OF BAKE以外の同社運営ブランドにも影響が及ぶ状況です。ただし、個々の店舗の最新状況については、各商業施設などの公式案内も確認する必要があります。
自己破産の申請はすでに終わっているのか?
2026年10月8日時点で確認されているのは、運営会社が事業を停止し、自己破産の申請準備に入ったという段階です。
東京商工リサーチは10月7日、同社が10月6日までに事業を停止し、破産申請を弁護士に一任したと発表しています。
そのため、すでに裁判所から破産手続開始決定が出たとまでは確認できません。
また、負債総額については、帝国データバンクが約3億5000万円と推定していますが、東京商工リサーチは調査中としており、今後数字が変わる可能性があります。
PIECE OF BAKEは今後再開する可能性があるのか?
PIECE OF BAKEは公式Instagramで、営業再開の見通しが立っていないことを明らかにしています。
運営会社が事業を停止し、破産申請の準備に入っていることから、従来の運営体制のまま営業を再開するのは難しい状況と考えられます。
一方で、飲食ブランドが別の企業などに引き継がれ、営業を再開するケースがないわけではありません。
ただし、PIECE OF BAKEについて、ブランドの譲渡や別会社による営業再開が決まったという情報は確認できていません。
現時点では再開日も発表されておらず、今後の展開は不透明です。営業再開の可能性については、公式発表や破産手続きの進展を引き続き確認する必要があります。
突然の休業にSNSでは驚きや惜しむ声
PIECE OF BAKEの全店休業を受け、SNSでは驚きや残念がる声が広がっています。
公式Instagramの投稿には、人気店だっただけに休業が信じられないという反応や、もう一度ドーナツを食べたかったという趣旨のコメントが寄せられました。
特に、直前まで新商品の案内が行われていたこともあり、突然の発表に困惑した利用者は少なくなかったようです。
一方、運営会社の代表が重大な事案に言及したことで、具体的に何が起きたのかにも関心が集まっています。
ただし、その内容についてはまだ公式な説明がなく、SNS上の憶測を事実として受け止めないことが重要です。
PIECE OF BAKEの突然の全店休業については、長年続いていた経営上の負担と、新たに判明した重大な事案の両方が注目されています。
運営会社は破産申請の準備に入っており、営業再開の見通しは立っていません。
人気の生ドーナツ専門店が再び営業できるようになるのか、今後の公式発表が待たれます。
主な参考資料と確認日
情報確認日:2026年10月8日。破産申請の進捗、社内の重大な事案、営業再開については、新たな公式発表により状況が変わる可能性があります。
- PIECE OF BAKE公式Instagram(全店休業の発表)
- 板倉洋輔代表のInstagram(事業停止と破産申請準備の説明)
- 東京商工リサーチ:株式会社Yorkys Entertainmentの倒産情報(2026年10月7日)
- khb東日本放送:PIECE OF BAKE運営会社の自己破産申請準備(2026年10月8日)
- J-CASTニュース:板倉洋輔代表の発表内容(2026年10月7日)
- 中日ビル公式:臨時休業のお知らせ(2026年10月6日)
- Yorkys Entertainment:PIECE OF BAKE開業時のプレスリリース(2022年11月15日)

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