堀口恭司UFC復帰戦の相手「タギル・ウランベコフ」ってどんな選手?生い立ち・戦績・試合映像を調査したまとめ

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堀口恭司のUFC復帰戦!対戦相手タギル・ウランベコフとはどんな選手?経歴・戦績を徹底解説

 2025年6月21日、アゼルバイジャンで開かれるUFC FightNightのバクー大会で日本MMAの象徴ともいえる堀口恭司がUFC復帰戦を迎えます。

 その対戦相手に選ばれたのが、ロシア・ダゲスタン出身の実力者「タギル・ウランベコフ」です。

https://x.com/ChampRDS/status/1910772930973147330

 本記事では、堀口恭司のUFCでの対戦相手としてファンが最も気になる「タギル・ウランベコフとはどんな選手なのか?」という疑問についてを徹底的に調査いたしましたのでその調べた情報をまとめていきます。

 UFCでの戦績や過去の計量失敗、彼の歩んできた波乱の人生まで網羅的に紹介します。


タギル・ウランベコフのプロフィール

氏名タギル・ラジャボヴィチ・ウランベコフ
出身地ロシア・ダゲスタン共和国
生年月日1991年7月8日(33歳)
身長 / 体重168cm / 57kg(フライ級)
所属EAGLES MMA(ハビブ・ヌルマゴメドフのチーム)
階級フライ級
主なタイトルAMC Fight Nights Global王者、GFC王者

 ※公式のタギル・ウランベコフの身長は168cmや170cmの表記が多いですが実際はもっと高いと思われます。身長だけで見ると一緒に写真を撮っているイスラム・マカチェフなどとほぼ変わらない程度の身長があるように見えますので170~175cmくらいはあると思われます。


タギル・ウランベコフの幼少期と格闘技を始めた経緯

 タギルウランベコフはダゲスタン共和国のスポーツ一家に生まれました。幼い頃からレスリングを始めたものの、当時は華奢な体格で周囲に比べて劣っていたと言われています。筋肉も思うようにつかず、成長が遅かった少年だったようです。

 さらに、練習中に右腕を骨折し、骨の癒着が不十分だったため、医師からは「格闘技は諦めたほうがよい」と告げられるほどの重傷を負いました。右腕の可動域に制限が出てしまい、一時はタギル本人も競技を辞める決意を固めかけました。

 この危機を救ったのが、ハビブ・ヌルマゴメドフの父でありダゲスタン格闘技界の伝説的指導者、アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフです。タギルの叔父がアブドゥルマナプに相談し、タギルを紹介。右腕のリハビリを手伝ってもらうことから再起が始まりました。

 リハビリを経たのち、アブドゥルマナプはタギルをトレーニンググループに加え、正式に指導を開始します。

アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフとは?
 アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフは、UFC元ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフの実父であり、ロシアを代表する格闘技指導者です。コンバットサンボとレスリングをベースとした実践的な指導で多くの選手を育て、その手腕は世界的にも高く評価されてきました。

ちょっとしたエピソード
 アブドゥルマナプは若者の長髪を良しとせず、タギルが長髪だった頃、一度練習から外され「スポーツマンらしくない」と厳しく注意されたことがあったそうです。その結果、タギルは髪を1cmの長さまで短くしたというエピソードが残っています。
 その後、タギルは数年間にわたり、ハビブ・ヌルマゴメドフやウマル・ヌルマゴメドフとともにトレーニングを積み、山岳地帯での合宿や高地トレーニング、石運びなどの原始的で過酷なメニューをこなす日々を送りました。


貴重な映像資料:18歳のタギル・ウランベコフのシャドーボクシング映像

 2024年4月、X(旧Twitter)上にてタギル・ウランベコフの18歳当時のトレーニング風景が収められた映像が公開されました。

https://x.com/ParamPam1990/status/1916598459911618962

 動画には、当時18歳のウランベコフが白いTシャツと黒のニット帽を着用し、屋外でシャドーボクシングに取り組む様子が映されています。投稿者によれば、タギル本人はこの映像を見て「当時は自分がロイ・ジョーンズみたいにボクシングしていると思ってた」とユーモアを交えてコメントしたそうです。

 この動画を見ればわかる通り、当時のウランベコフの動きは決してセンスのあるものとは言えず、まるで格闘技ジムに入会したばかりの一般会員のようなぎこちなさが見て取れます。「タギルには才能がなかった」と言われていた背景が納得できる内容です。

 しかし、そんな選手が現在ではUFCに参戦し、しかも5勝1敗という好成績を収めているという事実に、多くの人が驚かされることでしょう。

 天性の才能に恵まれなかったとしても、努力と継続によって世界最高峰の舞台に立てることを証明した彼の存在は、ロシアのダゲスタンの中で自己評価に悩む人々や自分には才能がないと感じて一歩踏み出せずにいる人にとっても大きな勇気となるはずです。


格闘家としてのキャリア:地方大会から世界へ

 2013年にプロMMAデビュー。2015年以降はロシア各地の大会で連勝を重ね、2017年にはAMC Fight Nights Globalで王座を獲得。翌年にはGFCにてブラジル人ファイターを撃破し、2つのフライ級タイトルを手にしました。

 さらに、2020年に念願のUFCとの契約を結びますが、初戦は虫垂炎の手術によりキャンセルに。その後「UFC Fight Night: モラエス vs サンドヘーゲン」でブルーノ・シウバに判定勝利し、華々しいUFCデビューを果たしました。


UFCでの戦績

試合日対戦相手結果大会名
2020年10月ブルーノ・シウバ判定勝ちUFC Fight Night
2021年10月アラン・ナシメント判定勝ちUFC 267
2022年3月ティム・エリオット判定負けUFC 272
2022年11月ネイト・マネス1R一本勝ちUFC Fight Night
2023年12月コーディ・ダーデン2R一本勝ちUFC 296
2025年1月クレイトン・カーペンター判定勝ちUFC 311

 特に注目すべきはサブミッション力の高さで、UFCでも複数の一本勝ちを記録しています。さらに一番多い勝利は判定での勝利で、フルラウンドで戦いきるスタミナや精神力の強さを表しています。
 また、ティム・エリオット戦では敗北したものの、多くのメディアがウランベコフの勝利を支持しており、その実力は確かです。


計量失敗と試合中止の経歴にも注意

 2024年6月に予定されていたジョシュア・ヴァンとの一戦では、計量でリミットを3.5ポンドオーバーし、試合はキャンセルとなりました。
 これはまだ約一年前の出来事であり堀口戦でもコンディションに不安が残る要素です。


タギル・ウランベコフの試合映像

ここまででご紹介した通り、タギル・ウランベコフは数々の逆境を乗り越え、現在UFCで活躍しているファイターです。
言葉だけでは伝えきれないその動きやスタイルを実際に確認できるよう、YouTube上に公開されているウランベコフの試合映像を以下にまとめました。格闘技ファンの方はぜひチェックしてみてください。


■ タギル・ウランベコフ vs アラン・ナシメント

📅 2021年10月30日(UFC2戦目)
📝 判定2-1(スプリット)でウランベコフが接戦を制す
グラップリングの応酬が見どころ。僅差の試合ながら、粘り強い組み立てで勝利をもぎ取った内容です。

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■ タギル・ウランベコフ vs ブルーノ・シウバ

📅 2020年10月11日(UFCデビュー戦)
📝 判定3-0でウランベコフの勝利
UFC初戦で実力を証明した一戦。距離の取り方、テイクダウンのタイミング、試合運びの巧さが光ります。

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■ タギル・ウランベコフ vs アスー・アルマバイエフ

📅 2017年1月28日
📝 3R 4:51 TKO(パウンド)でウランベコフが勝利
UFC参戦前から高い打撃力と試合終盤までのスタミナを見せていたタギル。仕留めの精度に注目です。

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タギル・ウランベコフの人物像:堅実で謙虚な努力型

・育った環境は厳しく、山での石運びや高地トレーニングなど原始的な方法で身体を鍛えてきたとされています。
・尊敬する人物は恩師アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフで、UFC初勝利は彼に捧げたと語っているそうです。
・SNSやメディア露出は控えめで、プライベートでは結婚しており息子が一人とのことです。

彼の姿勢からは、華やかさよりも「誠実に努力を積み重ねるファイター」であることが伝わってくると評価されています。


まとめ

堀口恭司という日本の至宝がUFCの舞台に帰還する一戦。その相手であるタギルウランベコフは、キャリア・実績ともに一筋縄ではいかない相手です。計量などの不安要素はあるものの、ダゲスタン仕込みのグラップリング力と確かな勝負勘を持つ本物の実力者です。

この記事を通して「堀口恭司の対戦相手はどんな選手?」という疑問に対し、完全な答えを提供できたなら幸いです。


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