吉野家 紅ショウガ直食い:犯人はその後どうなった?判決・犯人の現在・経歴のまとめ【すき家などにも広がる迷惑行為】
飲食店での“紅しょうが直食い”迷惑行為とは?
2022年9月、大阪市住之江区にある牛丼チェーン店「吉野家」の店舗で、当時35歳の嶋津龍(しまづ・りゅう)が、卓上の共用の紅しょうがを自分の箸で直接食べるという衛生面で重大な迷惑行為を行い、逮捕されました。
逮捕されたのは以下の二人になります。
- 嶋津龍(当時35歳)
- 岡敏秀(当時34歳)
さらに、この様子を一緒に来店していた岡敏秀(当時34歳)が撮影し、その動画をSNS(インスタグラム)に投稿したことで事態は一気に拡大。動画は瞬く間にX(旧Twitter)で拡散され、しばらくの間はXのトレンドに「吉野家 テロ」などが入るほどにXの大きな話題になりました。
そのため皆さんもX(旧twitter)のおすすめで一度は見かけたことがるのではないでしょうか?
この一連の事件は「食の安全を脅かす行為」として世間から非難の声が殺到しました。
紅しょうが迷惑動画=「すき家」や「松屋」だと勘違いする人が多い理由
中には「この紅しょうがの直食い動画は“すき家”の事件」と記憶している人や「松屋で起きた事件」だと記憶している人も少なくありません。
なぜこのように間違えて覚えてしまっているのか?その背景には、すき家や松屋といった他の牛丼チェーンでも類似の迷惑行為がたびたび発生しているという事実が原因としてあると思われます。
例えば、すき家では「水の入ったピッチャーをコップに注がずに直接口をつけて飲む」動画が拡散された例もあり、どのチェーン店で何が起こったのか混同されがちです。
こうした行為は総称して「飲食店テロ」とも呼ばれ、全国のチェーン店で後を絶たない問題となっています。
嶋津龍・岡敏秀の現在は?判決は出ている?
以下に主に情報が出ている嶋津龍の供述と下された判決について詳しく記載いたします。
嶋津龍の供述とは?
事件発生から数か月後の2023年2月22日、吉野家は大阪府警に被害届を提出。その後の捜査により、2023年4月4日までに嶋津龍と岡敏秀の2人が、器物損壊および威力業務妨害の疑いで逮捕されました。
取り調べに対し、嶋津は
「ウケを狙った」
「みんなを笑わせたかった」
と供述。
軽い気持ちで行った行為が、社会的にも刑事的にも重大な責任を問われる結果となりました。
嶋津龍への判決
最初の嶋津龍に対しての求刑は懲役3年6月、罰金20万円でした。
裁判官はこの犯行に対し「店の損害を顧みない身勝手で悪質な犯行」と指摘しています。
そして2024年2月15日、大阪地裁は嶋津龍に対し
「懲役2年4か月および罰金20万円」の実刑判決を言い渡しました。
つまり実刑であり執行猶予はありませんでした。
裁判官は、「店の損害や社会への影響を考慮しても悪質性が高く、実刑が相当」と厳しい判断を下しています。
これを見ると、吉野家の紅生姜を直箸で直接食べて、その動画をInstagramに投稿したことだけで実刑にまで判決が下ってたんだと思ってしまうかもしれませんが、実は逮捕後に嶋津氏は大麻を栽培・所持していたとして、大麻取締法違反でも起訴されていました。
これらの罪状を踏まえ、器物損壊および威力業務妨害も加わって2024年2月15日、大阪地裁は嶋津氏に対し、懲役2年4か月および罰金20万円の実刑判決を言い渡しました。
※なお、共犯の岡敏秀氏については、起訴や判決に関する詳細は公表されておらず、不明です。
2025年現在、嶋津龍はまだ服役中の可能性が高い
2024年2月の判決で言い渡された懲役2年4か月の刑期が仮釈放されなければそのまま執行されている場合、2025年5月現在でも服役中である可能性が高いと見られます。
日本の刑事裁判では、実刑判決が確定後、拘置所での収容を経て刑務所へと移送され、刑期がスタートします。仮釈放が認められる場合でも、1年半以上は服役するのが通例です。
嶋津龍の経歴は?

嶋津龍は、元プロボクサーという経歴を持つ人物です。逮捕当時は建設業に従事していたとされます。
一方、共犯の岡敏秀は飲食店(カレー店兼バー)の経営者。自身が飲食業に関わっていながら、こうした行為に加担したことが、世間から一層の批判を浴びる要因となりました。
飲食店を舞台にした「SNS迷惑行為」が抱える社会的問題
この事件は、吉野家だけでなく他の牛丼チェーン店のすき家や松屋などでも起こっている社会問題となっている迷惑行為です。
そして単なる“悪ふざけ”に見えて、以下のような深刻で重大な社会課題を含んでいます
- 衛生管理の破壊:不特定多数が利用する場でのマナー違反は、食の安全を直接脅かす。
- 風評被害の拡大:店やブランドイメージの損傷は深刻。企業が被る損害は数千万単位に及ぶことも。
- 模倣犯の誘発:SNS上で“バズる”ことを狙った模倣行為が相次ぎ、法的・社会的な対策が急務となっている。
まとめ:すき家ではなく吉野家で起きた“飲食店テロ”の末路
- 事件が起きたのは吉野家。すき家でも松屋でもありません。
- 嶋津龍と岡敏秀が“紅しょうが直食い”を撮影・投稿し炎上→逮捕
- 嶋津には2024年に懲役2年4か月+罰金20万円の実刑判決
- 2025年現在も服役中の可能性が高い
- 嶋津は元プロボクサー、岡はバーの経営者
安易な「ウケ狙い」が人生を大きく狂わせる。SNS社会における行動の責任の重さを、改めて考えさせられる事件でした。
※本記事は信頼できる報道機関の公開情報をもとに構成されています。新たな情報が確認され次第、随時更新してまいります。
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