ブライアン・バトル、体重超過続きでUFCロースターからリリース
UFCファイターのブライアン・バトルが、度重なる体重超過の影響でUFCロースターから外れることが明らかになった。
米MMA専門メディアによると、「ジ・アルティメット・ファイター29」優勝者のバトル(戦績:12勝2敗、UFC戦績:7勝1敗)は、UFC319で2試合連続の体重超過を犯したことを受け、UFCとの契約を終了した。UFC関係者もMMA Junkieに対し事実を確認している。
ウェルター級からミドル級への転向も失敗
昨年12月にランディ・ブラウンとのウェルター級戦で体重をクリアできなかったバトルは、ミドル級へ転向。しかし、ヌルスルトン・ルジボエフ戦に向けた計量では190ポンドを記録し、試合は中止に追い込まれた。
過去にも計量違反の前歴
バトルは2023年5月13日に開催された UFC on ABC 4: Rozenstruik vs. Almeida でも2ポンドの体重超過を犯しており、その試合でゲイブ・グリーンをわずか14秒でKO勝利している。
無敗を維持するも、計量問題が足かせに
バトルは2022年12月以降の直近5試合で無敗を維持し、実力を証明していた。しかし、計量での不安定さが最大の問題となり、ついにロースターから外れる結果となった。
日本人ファイターとの対戦経験も
なお、ブライアン・バトルは過去に日本人元UFCファイターである 佐藤天(さとう たかし) 選手と対戦経験がある選手でもある。UFCファンにとっては、日本とも縁のあるファイターの退団ニュースとなった。
ブライアン・バトルが過去にUFCで体重超過した試合まとめ
ブライアン・バトル(Bryan Battle)がUFCで体重超過を犯した試合について、以下の情報が確認されています。バトルはこれまでにUFCで3回の体重超過を記録しており、それぞれの詳細を以下にまとめます。
1. UFC on ABC 4(2023年5月13日)
- 対戦相手: ゲイブ・グリーン(Gabriel Green)
- 階級: ウェルター級(非タイトル戦、リミット171ポンド、1ポンドの許容範囲含む)
- 体重: 173ポンド(2ポンド超過)
- 試合結果: バトルが1ラウンド14秒でノックアウト勝利
- 詳細:
- この試合は、バトルのウェルター級での初の体重超過でした。バトルは2ポンド超過したため、ファイトマネーの一部(通常20~30%)をグリーンに支払う罰則を受けました(具体的な罰則額は公開情報では未確認)。試合はキャッチウェイトで進行し、バトルは迅速なKO勝利を収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトのボーナスを獲得しました。
- 備考: このイベントはノースカロライナ州シャーロットで開催され、バトルにとって地元での試合でした。
2. UFC 310(2024年12月7日)
- 対戦相手: ランディ・ブラウン(Randy Brown)
- 階級: ウェルター級(非タイトル戦、リミット171ポンド、1ポンドの許容範囲含む)
- 体重: 175ポンド(4ポンド超過)
- 試合結果: バトルがスプリットデシジョンで勝利
- 詳細:
- バトルはウェルター級のリミットを4ポンド超過し、ファイトマネーの30%をブラウンに支払う罰則を受けました。試合はキャッチウェイトで進行し、バトルは接戦の末に判定勝利を収めました。この体重超過により、バトルはウェルター級での体重調整の難しさが指摘され、後のミドル級への移行のきっかけとなりました。
- 備考: この試合はラスベガスのT-Mobileアリーナで開催されたUFCの2024年最後のペイ・パー・ビューイベントでした。
3. UFC 319(2025年8月16日)
- 対戦相手: ヌルスルトン・ルジボエフ(Nursulton Ruziboev)
- 階級: ミドル級(非タイトル戦、リミット186ポンド、1ポンドの許容範囲含む)
- 体重: 190ポンド(4ポンド超過)
- 試合結果: 試合キャンセル
- 詳細:
- バトルはミドル級に階級を上げたにもかかわらず、186ポンドのリミットを4ポンド超過しました。当初、試合はキャッチウェイトで進行予定で、バトルはファイトマネーの30%をルジボエフに支払う罰則を受ける予定でした。しかし、UFCは最終的に試合をキャンセルしました。この連続した体重超過が原因で、バトルはUFCからリリースされました。バトルはこの後、ルジボエフに直接謝罪し、UFC 321(アブダビ)での再戦を提案しましたが、実現には至っていません。
- 備考: このイベントはシカゴのユナイテッド・センターで開催され、バトルの体重超過はファンやメディアから厳しい批判を受けました。特に、ウェルター級での問題を解決するためにミドル級に戻ったにもかかわらず再び失敗した点が問題視されました。
補足情報
- 体重超過の背景:
- バトルはアマチュア時代にヘビー級(205ポンド以上)で戦い、プロ転向後にミドル級(185ポンド)、そしてウェルター級(170ポンド)に移行しました。彼の体格や体重管理の難しさは、過去に300ポンドあった体重を大幅に落とした経歴に起因する可能性があります。
- 一部の情報では、バトルがUFC 319の体重超過時に体調不良(病気)を訴えたとされていますが、具体的な詳細は不明です。
- ファンやRedditのコメントでは、バトルの体重超過が「規律の欠如」や「モチベーション不足」によるものだと批判されており、特にミドル級での4ポンド超過は「許されない」との声が多かったです。
- UFCでの影響:
- バトルは「The Ultimate Fighter 29」の中量級優勝者としてUFCで7勝1敗1NC(ノーコンテスト)の好成績を残していましたが、3回の体重超過(特に連続2回の重大な超過)が原因で2025年8月20日にUFCからリリースされました。
- バトルのUFC戦績は印象的で、5試合連続無敗(4勝1NC)でしたが、体重管理の問題がキャリアに大きな影響を与えました。
注意点
- バトルの体重超過は上記の3試合に限定されます。他のUFC試合(例:タカシ・サトー戦、AJ・フレッチャー戦、アンジェ・ローサ戦など)では体重をクリアしています。
- 一部の情報源で「バトルが3回目の体重超過」と記載されていますが、具体的な記録として確認できるのは上記の3件です。
- バトルのアマチュア時代や初期のプロキャリア(ヘビー級やライトヘビー級)での体重管理に関する情報は限られており、UFCでの公式記録に基づいて上記をまとめました。
結論
ブライアン・バトルがUFCで体重超過を犯した試合は以下の3件です:
- 2023年5月13日、UFC on ABC 4:ウェルター級、2ポンド超過、ゲイブ・グリーンにKO勝利。
- 2024年12月7日、UFC 310:ウェルター級、4ポンド超過、ランディ・ブラウンに判定勝利。
- 2025年8月16日、UFC 319:ミドル級、4ポンド超過、ヌルスルトン・ルジボエフ戦がキャンセル。
これらの体重超過により、バトルはUFCからリリースされ、現在はフリーエージェントとして活動しています。追加の質問や詳細が必要な場合は、ぜひお知らせください!
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